著者
二宮 佑一 大塚 吉道
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.956-962, 1985
被引用文献数
1 1

フレーム間符号化等ですでに開発されている動き補正技術を応用した動き補正型ノイズリデューサについて述べる.ノイズリデューサのフレームメモリーの出力信号に動き補正を加えることにより, 現入力信号とそれ以前の信号との間の位置ずれをなくすことができる.したがって, 動き補正型ノイズリデューサにおいては, 従来型のノイズリデューサで問題になっていた, 動きエッジ部の動きぼけあるいはノイズの残留等を防ぐことができ, 良好な画質を得ることができる.動き補正フレーム間符号化の実験装置を改修することにより, 実時間で動作する動き補正型ノイズリデューサの実験機を製作した.その結果, 動き補正をノイズリデューサに導入することの有効性が確かめられた.なお, 実用装置を製作する場合の従来方式のノイズリデューサに比べた回路規模の増大はわずかである.
著者
長谷川 健司 福尾 秀一 宮崎 徹郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.971-974, 2001-07-20

大気中に突発的に発生するスポラディックE層によって起こるテレビ放送受信障害について解説する.スポラディックE層の発生のメカニズム, 障害の現状, 近年の発生状況, 現在行っている対策施策, および今後の課題などを説明する.
著者
出江 政次
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.107-113, 1976

沖縄国際海洋博覧会会場の規模, 施設配置, ユーテリティなど施設面の概要と, 報道, 催し物, 警備など会場運営, 管理に使用されたエレクトロニクス技術および新規開発のアクアポリス, KRT, CVSなどを簡単に紹介する.
著者
松下 孟史
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.462-468, 1983

ディジタルテレビ等, 民生機器のディジタル化を実現するには, ローコストのビデオ用AD/DAコンバーターが必須である. 新構想に基づいたローコストAD/DAコンバーターの開発について述べ, ADコンバーターモジュールに関しても言及する.
著者
中村 和彦 神野 一平 妹尾 孝憲
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.10, pp.1351-1357, 1993

スタジオ規格ディジタルビデオ信号のシリアル伝送のためのチップセットを開発した.4チップからなるシリアルインタフェース用チップセットは, アナログのFIRフィルタによる波形等化回路を内蔵し, 同軸ケーブルの伝送損失を自動的に補償可能である.また, コンポジットNTSC/PAL, コンポーネント525/625,および, ワイドコンポーネント525/625の各ディジタルビデオ信号の伝送に対応している.さらに, 並列型のスクランブル/デスクランブル回路の採用による低消費電力化, 24ビット音声4チャンネルの多重化分離回路の内蔵, 伝送エラー監視のためのEDH(Error Detection and Handling)パケットの対応等を実現した.本チップセットの使用により, トータルディジタルシステムの構築が容易となる.
著者
石田 順一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.134-141, 1985

テレビ放送局の局内設備や放送には, NTSCコンポジット信号方式が用いられているが, 最近になって衛星放送用としてTCI, MACなどと呼ばれるアナログコンポーネント信号方式が話題にのぼるようになった.また, 局内設備にこの方式を導入することも提案されている.ここではアナログコンポーネント方式が導入されるようななった経緯, その特徴などについて解説する.
著者
木村 六郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.巻頭1-巻頭2, 1989-09-20
著者
雨宮 好文
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.831-836, 1991
被引用文献数
2

電磁波は熱作用と非熱作用により生体に影響を与えるが, 熱作用を主な対象として電磁界強度を制限するための安全基準が各国で策定されている.現状では, これを越えるレベルの電磁波を放出しているデバイスもあり, 安全基準の運用に当たっては, さらにきめ細かい定め (電波を安心して使ってもらうためのマニュアル) を作っておく必要がある.
著者
岡野 邦彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.203-209, 2003-02-01
参考文献数
10

天体は暗い背景に置かれた自己発光物であることから極端な明暗差があり, 画像表現が難しい.それをうまく表現する方法が銀塩フィルムでは古くから工夫されてきた.冷却CCDカメラによる天体画像を綺麗に仕上げるために, このフィルムで培われてきたのと似た処理をディジタル的に実施する「ディジタル現像」と呼ばれる方法が成功を収めている.
著者
熊倉 国勝 近藤 達彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.106-110, 1979-02-01
被引用文献数
1 1

これまでのクロマキーで得られる合成画像の画質は, 充分満足できるものではなかった.この装置は, 高品質な合成画像をねらって開発したもので, 合成画像の境界に生じるチラつきがない上にクロマキーブルーのかぶりも「色消去」と呼ぶ新しい方法で消してしまい, リアルで立体感のある画像づくりを可能にした.
著者
西村 亨 江波戸 尚 佐々木 明彦 西 精基
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.58, pp.79-84, 1996-11-15

We have developed Photo Player (AP-1) for Advanced Photo System Negative film which scan developed roll film by line CCD and display playback picture for a TV monitor with some effects such as zoom, pan tilt, and so on. AP-1 also edit picture taking information that recording MOF (Magnetic On Film). This letter introduce the special feature and the new technology for using AP-1.
著者
山中 隆吉 西村 芳一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.53, pp.25-30, 1991-09-27

日本テレビは, 世界陸上におけるホストブロードキャスターとして世界中の放送局に国際映像を送り出す責務を負うことになったが.今回ゴール延長線上に新開発のゴール判定カメラを設置し, ゴールした選手を瞬時に映像化し, 世界で初めてテレビ放映した.