著者
合志 清一 蓼沼 真 本田 稔 岡田 清孝 榎並 和雅
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.737-746, 1991-06-20

1125本/60Hz HDTV信号(ハイビジョン信号)を6MHzの帯域で放送可能なNarrow MUSEを開発した.本方式は, ハイビジョン信号を米国FCCの決定による地上放送システムATV(Advanced Television)の条件に合うように, RF帯域として6MHz以下で伝送することを目的としたシステムである.本方式開発のために, 帯域圧縮の原理を検討し, コンピュータシミュレーションを行い, 機器の試作を行った.この結果, Narrow MUSEはATVとして充分な性能を持つことが実証された.本論文では, Narrow MUSEのベースバンド処理について報告する.
著者
苗村 昌秀 和泉 吉則 合志 清一 山口 孝一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.46, pp.25-30, 1991-08-22
被引用文献数
2

In MUSE, pictures' resolution depends on the characteristics of filters such as pre-filters and interpolating filters, and moving pictures have lower resolution than still pictures. We are trying to improve moving pictures' resolution. Extension of the fiters' passband and implementaion of a vertical low-pass filter have been simulated with computer in order to investigate the improvement of moving pictures' resolution. As a result, we have found that we can improve moving pictures' resolution with little disturbance caused by aliasing and ringing.
著者
合志 清一 和泉 吉則 苗村 昌秀 福田 淳 岩館 祐一 山北 淳 山口 孝一 二宮 佑一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.1573-1584, 1994-12-20
被引用文献数
3

現在, 1日10時間の実用化試験放送が行われているハイビジョンは, その開発から7年が経過している.ハイビジョンの画質は, その審議過程からも明らかなように充分なレベルにある.しかし, 高画質化は時代の趨勢とともに, 常に求められる要求である.我々は, 現在までに動領域の解像度を向上させる手法について検討を進めてきた.今回, これらの検討結果を踏まえ, 静止領域の解像度を向上, 折り返しの低減等も考慮して, 高画質化エンコーダおよび高画質化デコーダを試作した.この新信号処理方式は, 現行処理方式と比較して画質が向上するだけでなく, 現行受信機とも良好な互換性を保っている.
著者
奥井 誠人 本田 稔 田中 豊 久保田 啓一 熊田 純二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.47, pp.9-16, 1992-07-23

Narrow-MUSE is a system which NHK has developed for a simulcast ATV system in the United States. Adopting the same multiple subsampling technique as used in the MUSE system, and the new modulatin scheme, the Narrow-MUSE can deliver a high-resolution picture in the 6-MHz bandwidth without causing intereference with existing NTSC services. ATV laboratory tests conducted by the ATTC and ATEL were completed in February 1992. The good performances of Narrow-MUSE in interferernce, and picture/audio quality were confirmed by the results of the tests.
著者
大塚 吉道 小幡 伊和男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.14, no.56, pp.7-12, 1990-10-25
被引用文献数
1

In efforts to establish the broadcasting standard in Japan, the transmission protocol and the engineering guideline based on the MUSE system has been studied and agreed to by "the Telecommunications and Technology Council of the Ministry of Posts and Telecommunications" and "the Broadcasting Technology Association (BTA)". This paper describes the transmission protocol as well as the bandwidth compression technology in the MUSE system. (for tutorial)
著者
福井 清健 安本 吉雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.276-283, 1992-03-20
被引用文献数
1

欧米において発表されているEDTVやATVシステムに関して, 特に米国で提案されているディジタル伝送による同時放送方式と, ドイツなどで開発が進んでいるPALplusを中心に解説する.
著者
本田 稔 田中 豊 須崎 俊彦 岩舘 祐一 渋谷 一彦 西田 幸博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会年次大会講演予稿集 (ISSN:09191879)
巻号頁・発行日
no.26, pp.413-414, 1990-07-25

NHK has developed the Narrow MUSE system as an ATV system in the United States. This paper describes the modulation schemes to solve interference issues with the introduction of the Narrow MUSE system in the existing terrestrial environments.
著者
中嶋 正之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.41, pp.13-18, 2000-07-07

本報告では、米国における主に映像制作への応用を目的とした、PCクラスターの使用状況に関する概要について紹介する。従来は、高価なグラフィクスワークステーションが主体であったコンテンツ制作の分野においても、高性能かつ安価になった、パーソナルコンピュータが使用されるようになり、それを百台規模で結合した、PCクラスターは今後有望な映像制作システムとなると考えられる。ここでは、ビデオウォールで有名なPurdue大学、TVシリーズをPCクラスターで制作している、Foundation Imaging、PCクラスターのメッカである、カルフォルニア工科大学、およびPCクラスターを有効活用しているカルフォルニア大学アーバイン校について報告する。
著者
西 亮 三輪 了 田村 佳嗣 大倉 光志
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.34, pp.7-10, 1993-06-24

梅雨前線、秋雨前線や台風などによる集中豪雨がしばしば発生し、大きな被害をもたらすことがある。局地的な集中豪雨は、気象観測所の配置距離に比して狭いことが多いので、その原因の究明は困難である。1990年の台風20号によって引き起こされた宮崎市近郊の集中豪雨は、非常にせまい範囲に起こった一例である。台風と秋雨前線の境目に、太平洋上の湿った空気が流れ込み、前線北側の冷たい空気がその上に流れ込んだために不安定が起こり、地形的な小撹乱によって大きな上下の撹乱に発展し、集中豪雨を引き起こしたものと考えられる。この過程を、ひまわり映像、レーダーイメージ、AMeDASデータ、高層気象観測所のデータなどによって解析した。
著者
森 享宏
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.34, pp.49-52, 2013-07-18

野球中継において本来ならば見えないストライクゾーンを視覚化し,実写もしくはフルCGの映像にオーバーレイし,更に実際の投球軌道も映像化し,ボールがストライクゾーンに対してどこを通ったかを分かり易く映像化する開発をソニー(株)と共同で行った.
著者
伊藤 勲 沖 由香 黒田 英一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.351-357, 1996-03-20
参考文献数
13
被引用文献数
1

携帯電話, PHS等の普及により屋外で電話機を使用する機会が増え, 高騒音下における通話品質の改善や, ハンズフリー機能の実現が望まれている.上記解決手段のひとつとして, 周囲騒音を検出しにくく, 両手が自由に使える骨伝導マイクイヤホンが考えられる.本稿では, 通信端末用骨伝導マイクイヤホンの技術内容について解説する.