著者
古家 久世
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.75-85, 1979-03-30
著者
佐々木 伸一 高島 知佐子 芹澤 知広 伊藤 泰信 八巻 惠子 田中 孝枝 平山 弓月 柳田 博明 河上 幸子
出版者
京都外国語大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、人類学を学び研究をすることによってどのようなビジネススキルが獲得されるかという問題提起であった。結論として、それはフィールドワークを行い、エスノグラフィを作成するために培われたスキルであることが判明した。まず、「見る」「聞く」力とその記憶の保持、次に俯瞰的な情報の収集力と聞き出す力、さらに情報への偏見を持たずに受容する力とその価値や意味をくみ取る能力である。この3点は当たり前のように思われるが、実際には多くのトレーニングが必要で、また対話型のコンサルティングで不可欠なスキルであることからすれば、ビジネススキルの一端をなすと言えよう。
著者
Neuberger Bernhard 乙政 潤
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.237-257, 2006

前号に引き続いて,これまでの紹介で名を逸した作家と作品を取り上げる。今号では,まず第1回ですでに紹介した島崎藤村の作品のうち,当時紹介を逸した『夜明け前』を久保栄との関連から取り上げ,梗概を紹介する。さらに,前号で紹介した久保田万太郎の作品に追加して『春泥』ならびに『花冷え』の二作品の梗概を紹介する。最後に伊藤左千夫,石坂洋次郎,阿部知二,高見順,久保栄の5名の生涯と主要作品の梗概を紹介する。各作家の生涯を紹介するにあたっては,主に『日本百科全書』 (小学館)の記述を参照したが,その都度,関連文献もあわせて参照した。今回紹介した作家の誰一人として作品がすでにドイツ語に翻訳された者はいない。したがって, Jurgen Stalph / Gisela Ogasa / Dorte Plus: Moderne japanische Literatur in deutscher ubersetzung. Eine Bibliographic derjahre 1868-19941に書誌的データが収録されている者がなかった。2004年3月刊行の本誌LVからXVIにかけて連載した「現代日本文学紹介」に洩れた作家ならびにその主要作品を補足することを目指した本稿は,所期の目的をひとまず達したと考えるので,今号を以て終わる。すでに「現代日本文学紹介」において戦後に主要作品を発表した作家も扱ったけれども,このままさらに紹介を続けて現在第一線で活躍している作家にまで筆を及ぼすことは,筆者たちの本来目指した現代日本文学の古典とそれに準ずる作家と作品の紹介という目標から逸れる。戦後60年の日本文学作品が専門家によって総括され整理されてたときはじめて, 「現代日本文学紹介」の続編は開始されるべきであろう。
著者
辻 淺夫 高 成廈
出版者
京都外国語大学
雑誌
Cosmica (ISSN:03899780)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.21-41, 2007

In February 2006, I conducted a questionnaire survey in nine 2002 FIFA World Cup Korea/Japan venues and 17 preparation camp sites in Japan in order to find out why municipalities host international sports events and how much international sports events contribute to promoting international exchange. The survey results are as follows: 1. Only four venues and preparation camp sites in Japan answered that they asked citizens' opinions before they bid to be a venue or preparation camp site. This means that many municipalities did not do prior analysis of the project and as a result they revealed a lack of accountability. It is of vital importance to host an international sports event with citizens' full support by doing prior project evaluation and ensuring accountability. 2. It was found that the 2002 FIFA World Cup Korea/Japan in Japan, an international sports event, had made a great contribution to the revitalization and internationalization of municipalities, the promotion of sports, the establishment of soccer in Japan, and the expansion of international sports exchange.
著者
國友 万裕
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.117-125, 2007

Edward Norton's two films, American History X (1998) and Fight Club (1999) , portray his transformation from a sensitive man into a macho man. Both films spectacularly feature his naked body. His muscled bodies seem to be a key to understanding these two films. Masculine body typically represents violence and domination. In these films, as Norton builds up his muscle, he grows to be a masculine man. But in both films, his masculinity eventually causes a riot, and he comes to realize the defeat of masculinity in the end. Ironically, what two films are implying seems to be the problem of excessive masculinity. Both films are the memorable films in terms of masculine crisis and recovery.
著者
樋口 穣
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.227-243, 2007

A study of the composition of KATSUSHIKA HOKUSAI's works with an emphasys on Gaifu-Kaisei, one in the series of "Thirty-six scenes of Mt. Fuji"
著者
畑田 彩 平山 大輔 村上 正行 梶川 裕司 谷垣 岳人 中田 兼介 野崎 健太郎
出版者
京都外国語大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

今年度は研究目的の(2)環境学系科目担当教員が持っている教材、人材情報、授業デザインなどを収集・共有する に関する活動を行った。研究代表者、研究分担者が行った教材開発は以下のとおりである。(畑田)小麦アレルギー者のためのグルテンフリー代替メニューの開発・エコバッグ一体型学生鞄の開発・カフェインレスのコーヒーがコーヒーの代替品となりうるかの実験・アクアポニックスを利用した小学校の総合的な学習の授業デザイン・キャンパスラリーを利用した環境学系授業の授業デザイン (平山)学校の校庭の樹木等を教材とした自然観察授業・森林機能に関する教材(授業プログラム)の実践・三重県内の学校教員を対象とした環境教育の研修講座の実施 (谷垣)京丹後市での保全型農業の実施とゲンゴロウ米の販売 (中田)ぬまがさワタリ著「図解 なんかへんな生き物」の監修 (野崎)大学生を対象にした河川生態系の多様性を理解するための宿泊型自然体験学習の実践・愛知県現任保育士研修会での講演 (村上)没入型授業映像視聴環境のためのハンドジェスチャインタフェース今年度は、研究代表者・研究分担者各自の教材開発にとどまり、共有化のシステムを構築することができなかった。共有できる教材が集まってきたため、早急にHP上で共有できるシステムを構築したい。研究目的の(3)座学の授業で利用可能なハンズオン型教材の開発を行う については、以下の活動を行った。(畑田)ミネラルウォーターと水道水の利き水・紙は何回二つ折りにできるか(ワークショップ)・視覚と臭覚なしでかき氷の味が見分けられるか(ワークショップ)・よく飛ぶ紙飛行機を作ろう(ワークショップ)3Dプリンタを用いた昆虫模型の制作は、ゼロ工房提供の15種類の昆虫のフリーデータを用いて、試作を行った。
著者
杉本 モニカ
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.323-332, 2006

2005年の日本におけるドイツ年の一つのイベントであった日本全国作文コンテストSchreib doch mal Deutschに向けて,2005年の春学期に3年次生,4年次生を対象として作文の授業を行なった。今まで習った作文作成方法から離れて,辞書に頼りすぎる癖を直して,ドイツ語らしい文書作成を習うのがこの授業の目標であった。最後まで頑張れば,学生は良い点数だけではなく,コンテストの賞品であった往復チケットを含めるドイツへの語学旅行が当たる見込みもあって,受講者はいつになく高いモティベーションを持って,この授業を履修した。そういう特別な事情のせいか,クラスの全体的な雰囲気は「授業」,というより「ワークショップっぽい」ところがあって,学生にとっては受けやすかったのではないかと思われる。実際,授業終了の時に行ったアンケートで非常に満足度の高いことに気づいて,学生を実験台に使った割りに結果が良かったと思った。また極めて参加者の多かったコンテストの8位を占めた学生がこの授業受講者の一人であったことは,担当者として一番嬉しいことである。授業で実施したFree Writing, Mind Mapping, Clusteringなどは学生にとって新鮮な勉強方法であった。この小論はそれらの教育法・学習法の内容と実践,および学生の反応と成果について報告している。
著者
遠海 友紀
出版者
京都外国語大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では初年次教育の授業において、学生の自己調整学習を促すこと目的とし、課題に取り組む際の評価基準表を学生自身が作成する過程を取り入れた授業のデザインと評価を行った。学生が自分たちで評価基準表を作成する授業デザインを検討する際に必要となる要素を明らかにするために、授業を複数回実施し、(1)学生が作成した評価基準の妥当性を検証した。また、学生が自分たちで課題の評価基準表を作成することの効果を明らかにするために、(2)教員評価と学生の自己評価の関連の検証、(3)学生が自分たちで評価基準表を作成した際にどのように捉えたのかについての評価、(4)学生の自己調整学習に関する意識の変化の検証を行った。