著者
鮑 若愚 白井 康之 湊 真一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

インターネットの普及により、ネット上での評価情報(口コミ、レビューなど)は消費者の消費行動に大きく影響を及ぼすようになっている。しかし、消費者への正確な評価情報の推薦、評価の正当性など、未だに多くの課題が存在している。こうした背景に基づき、本研究では評価情報中のコメント文に着目し、消費者、提供者、評価者に対して、それぞれの立場や目的に応じた評価情報の有効的な利用について提案する。
著者
Dharma Putra Guntur Astika Saputra Ferry 渡辺 健次
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

In this paper, we are introducing a new method to improve search engine capabilities by user preference achieved with the help of community's proxy logs. The goal is focused to build a custom search engine that providing community-specific results. To achieve such search engine, we use proxy server logs from Network Operation Center of EEPIS-ITS and fetch the url and user field as a base for our work. Then, we use tf-idf algorithm to convert those textual data into a machine friendly numerical data. To find topics based on those url, we cluster it into 10 or more preferable clusters using k-means algorithm. Getting the result of that method, then we crawl the title and meta information from all of the clustered url to find the actual topic. Those result, finally would be our base to create the search engine. Lastly, we use vector space model to provide a search result from user's query.
著者
窪澤 駿平 岡田 将吾 新田 克己
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では,調停や交渉等の議論における行き詰まり時の特徴を,議論のテキストログから抽出し,行き詰まりを検出し,これを解消するためのリフレーミング発言を支援するシステムを開発する.行き詰まりは,近接した発言が指す話題が一定に定まらない等の特徴により検出する.そこでまずは,発言と話題の関連づけ等を用いた行き詰まりの検出と,話題遷移を視覚的に表現し,リフレーミング支援の基盤となるUIの開発を行う.
著者
佐藤 真 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

ストーリー生成過程のさまざまなモデルを説明するフレームワークを提案する.さらに,そのフレームワークに基づき,カルマンフィルタを利用できる新たなストーリー生成のモデルを提案する.実験では,他の手法との比較を行い,提案手法の定性的な評価を行う.
著者
杉本 真佐樹 岡田 将吾 新田 克己
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

仲裁や交渉における議論を解析するためには,論点の関係や議論構造を把握することが重要である. 本稿では,言語情報だけでなく非言語情報まで用いて議論を解析し,議論構造を詳細に把握する手法を提案する. まず,発言に出現する単語の共起性に着目し,話題の推移を検出する.そして,推移のきっかけとなった発言と,その発言と同時に表出された身振りなどの非言語情報を統合的に利用し,発言の意味づけを分析する.
著者
海野 一則
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

機械学習等を用いたトレード手法やポートフォリオ構成手法が研究されている。我々は、より長期にわたる運用に主眼をおき、下落相場(2000~2003)およびリーマンショックのような劇的な下落に十分に耐えられる手法が必要不可欠であると考える。米国市場を対象に、日足データのみを用い、機械学習や統計的な手法を用いたポートフォリオ構成手法を提案するものである。
著者
後藤 卓 松井 藤五郎 和泉 潔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

金融市場において,国債や企業向け貸出のヘッジ手段としてCDSが幅広く用いられるようになってきたが,依然として,アジアを中心にCDSマーケットのない国や企業が存在する.これに対し,状況が似ている他の国や企業のCDSを用いてヘッジするプロキシヘッジの取組がなされているが,その際において,最適なヘッジ比率設定が課題となっている.本論文では,複利型強化学習を用いて最適ヘッジ比率を学習する手法を提案する.
著者
松井 藤五郎 後藤 卓 和泉 潔 陳 ユ
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本論文では,複利型強化学習における投資比率パラメーターをオンライン勾配法を用いて最適化する方法について述べる.また,実験によりその有効性を確認する.
著者
湯浅 辰丸 鳥海 不二夫 石井 健一郎 間瀬 健二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

GARCH効果は金融市場の混乱要因を説明する重要な要素であるが,発生メカニズムに関する決定的な理論や実証結果は未だに示されてはいない.それは市場参加者の情報構造が発生要因であることが示唆されているが,発生のメカニズムを特定するための充分な検証には至っていない.本研究では,人工市場を用いて市場参加や市場の条件をコントロールし分析することにより,その発生メカニズムの特定を目指す.
著者
小林 元 倉橋 節也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究ではインターネット上のShopbotとよばれる価格情報を自動的に収集するシステムを対象とする. そこでは買い手は価格情報の収集と比較をより低いコストで行うことが可能となり,売り手は競合の価格情報および需要に応じて動的な価格の設定を行う.本モデルは経済合理性のみでは説明できない参加者間のコミュニケーションを鑑みた意思決定と価格決定の相互作用に基づき,価格形成の動的メカニズムを明らかにした.
著者
山崎 重一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究は、大規模災害を想定した診療記録のプライバシ保護に配慮した効果的なクラウドへのバックアップ方法に関するものである。本研究の目的は、緊急度の高い医療関連物資を効果的に避難所に配送可能にするための情報を提供することであり、この実現のために生命の危険に対する重要度に応じて情報を分類し管理方法を分ける「情報のトリアージ法」を提案し、Webアプリケーションとして実装を行い評価した。
著者
鈴木 健太 玉川 奨 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では,金融庁EDINET上でXBRLの形式で公開されている財務情報を利用してLinked Dataの構築を行う.XBRLを利用したLinked Dataは企業情報及び財務情報のLODのコアとしての活用が期待される.また,構築したLinked Dataを利用したアプリケーションのシステムアーキテクチャ及び大規模なLinked Dataを取り扱う方法について提案と検証を行う.
著者
尾形 正泰 杉浦 裕太 大澤 博隆 今井 倫太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

指に装着する指輪型のエージェントロボットを提案する.手が影絵に使われるように擬人性がある点を利用して,手にロボットデバイスを装着してエージェントの存在感を演出する.手に載せることで人間とのコミュニケーションで自然な距離を保ち,生活の中で人間の手を使う作業についてサポートをすることができる.買い物タスクに注目してユーザの行動と商品の探索を補助するシステムを設計してユーザスタディを行った.
著者
田中 文英 松添 静子 高橋 利光
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本発表では、ロボット技術を活かして子どもたちの教育活動を支援する試みと、同教育環境を拡張する試みの二種類について、我々が行ってきている研究活動を報告する。前者に関してはケア・レシーバー型ロボットと呼ばれる新しいタイプの教育支援ロボットとその導入事例について述べ、後者については遠隔操作ロボットシステムを用いたコミュニケーション支援の活動について述べる。
著者
Clark Eleanor ARAKI Kenji
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

We present a system for generating casual English short sentences from regular English input using a phonetic rule-based approach. This is addressed as an AI task, with the potential application of generating Twitter-style sentences for marketing or other communication purposes. Our aim was to automatically produce sentences that would appear to a human reader to be indistinguishable to sentences which are the result of human creativity. To evaluate the performance of the system, we conducted Turing-type tests with human readers, to consider firstly "human-likeness", and also "legibility" of the sentences. In this paper, we discuss the overall design of the system, the custom-made phoneme database, and the process and results of our evaluation experiment.
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

One of the big issues of human cognitive development is language acquisition process, and constructive approaches have been attacking the issue to understand this process by building vocal robots. This talk gives a survey on these approaches. First, cognitive developmental robotics is briefly introduced to show a general idea of these approaches. Then, learning of vowel vocalization by parrot-like teaching is shown as one of the model of the interaction between an infant and a caregiver. Physical embodiment (less deformation of vocal tract and less energy consumption) enabled the reduction of vowel ambiguity (large variations). In this experiment, auditory feedback of the learner has not been considered. Then, a method is proposed to find the vowel mapping between a caregiver and an infant (learning robot) who have different utterable regions through the auditory feedback of the learner. Next, a sensori-motor magnet effect and caregiver's anticipation during the interaction process are analyzed, and as a result, it is shown how caregiver shapes the infant vowels. Finally, future issues are discussed towards language acquisition by cognitive developmental robotics. 言語は,二重の意味でシンボリックである.アイコニックからインデキシャル,そしてシンボリックに至る言語特有の参照形式の意味合いと,言語という人間に特異的と思える認知機能の象徴的な意味合いである.この観点から,人工知能の分野における最も困難な究極の課題の一つが言語能力の獲得であろう.我々は,ロボティクス研究者の立場から,言語に代表される認知機能の発達過程を構成的に理解するアプローチを推進しており,認知発達ロボティクスを標榜している.そのカギは,「身体性」と「社会性」である.本講演では,認知発達ロボティクスによる初期言語発達のモデル化の試みについて,これまでの研究を紹介し,構成的手法による言語発達の新たな理解の可能性について議論する.まず最初に認知発達ロボティクスの概要を紹介し,その中で音声模倣実験について,「身体性」と「社会性」の意味合いを検証する.次に実際の養育者との相互作用を模擬したオウム返し教示による母音獲得学習を紹介し,ロボットによる母音獲得の可能性を示す.さらに,実環境での相互作用のあり方に近い状況における,音声模倣と語彙の共発達過程について,計算機シミュレーションに基づき,模倣時の養育者側の二つのバイアス効果について検討し,そのモデル化の意味を議論する.最後に,今後の課題を述べる.
著者
金田 重郎 上野 康治 高橋 一夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

デジタル絵本は,複数ストーリを切り替え可能である.本稿ではメインストーリに出現したキャラがサブストーリであるドリルを仲介する「絵本ドリル」を提案する.また,Webカメラによって,子どもの視線を話者にリアルタイムにフィードバックする.社会実験の結果,キャラが子どもの興味を誘因することを確認した.一方で,「話しに入りこむ」子どもはキャラに興味は示さない.これらは絵本の読み聞かせにひとつの示唆を与える.
著者
谷 雅徳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本講演では「仕掛けない」という仕掛けの可能性について述べる。今から30年前、TV業界が漫才ブームに沸いていた頃、あえて街に出て道行く人に即興で「何か」を仕掛けて笑いを作り出した。その後、動物に仕掛けて反応を見る、外国人に言葉を無視した会話を仕掛ける、等の方法論で次々に笑いを創出してきた。そして最終的には、出会った人々とただ喋るだけという方法論に辿り着き、それでも面白い事が起きるという確証を得た。
著者
仙波 圭大 三橋 謙太 村上 晴美
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究では,個人的な情報の探索を支援するために,日時・キーワード群・URIを一組とする履歴構造と呼ぶシンプルな情報構造の構築をするとともに,データ統合と連想検索方法を提案する.ユーザの利用する様々な履歴情報(例:Web閲覧,メール,twitter,カレンダー,書籍購入)からユーザの知識空間を作成し,記憶の想起を支援するシステムを開発した.
著者
古賀 裕之 谷口 忠大
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

テレビ会議システムなどの普及により,場所や時間的な制約に関係なく意思決定の場を設けることが可能となってきている.その一方で,意思決定を活発化,円滑化するための場の設計方法については見落としがちである.本稿では,意思決定の場におけるコミュニケーション支援のためのメカニズムデザインを経済学的,心理学的観点を踏まえて行い,その場の設計が意思決定の場におけるコミュニケーションに与える影響について考察する.