著者
寺尾 純二
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.256-263, 1992-04-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
30
被引用文献数
1
著者
合谷 祥一 大須賀 葉子 山野 善正
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.25-30, 1985 (Released:2008-11-21)
参考文献数
20
被引用文献数
2 3

市販の大豆サポニンを用いて調製した泡沫とエマルションの物理化学的性質について検討した. サポニン水溶液の起泡性は,サポニン濃度0.1%まで急激に増加し,それ以上の濃度では一定となった.泡沫安定性は,濃度の増加とともに増大した. サポニン水溶液の表面張力は,濃度0.01%まで急激に低下し,それ以上の濃度では一定となった. 水-ケロシン(1:1)のエマルションは,O/W型であった. エマルションを遠心分離した場合,エマルション層と油層の間にゼリ-状の層が生した.静的法および動的法による安定性は,どちらも,サポニン濃度の増加とともに増大し,平均粒径は小さくなった. サポニン水溶液およびエマルションの電導度は,サポニン濃度の増加とともに,直線的に増大した.また,エマルションの電導度は,内部相(ケロシン)濃度の増加とともに直線的に減少した.
著者
手崎 彰子 田辺 創一 森山 恵 福士 江里 川端 潤 渡辺 道子
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.125-128, 1999-02-01 (Released:2008-11-21)
参考文献数
7
被引用文献数
27 40

A methanol extract from grape seeds showed a potent antibacterial activity against Echerichia coli, Salmonella enteritidis, and Staphylococcus aureus. A responsible compound was isolated from the extract to be identified as gallic acid by instrumental analysis. Structure-activity correlation assays revealed that three hydroxyl groups of the compound were effective for antibacterial activity against E. coli and S. enteritidis and all of the substituents of the benzene ring were effective against S. aureus. Minimal inhibitory concentration of gallic acid against E. coli and S. enteritidis was 0.5mM and that against S. aureus was 0.3mM. Ethanol- and salt-containing foods cooperatively acted on the antibacterial activity of gallic acid.
著者
本江 元吉 林田 晋策 井上 繁 小泉 隆司 川原 田肇
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.629-634, 1967 (Released:2008-11-21)
参考文献数
17
被引用文献数
5 4

(1)高濃度アルコール生成に対する米の有効成分は米蛋白質であるオリゼニンであった. (2)各種アミノ酸のうち,とくにトリプトファンとフェニルアラニンがアルコール発酵に有害であった. (3)トリプトフォールは非常に強い害作用を示した. (4)オリゼニンにはトリプトフォールを吸着する能力があった.
著者
加藤 陽二
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.313-318, 2017-04-20 (Released:2018-04-20)
参考文献数
21

食の偽装は世界的にも大きな問題である.産地偽装は今も昔も頻繁に起きており,輸入物を国産品と偽るなど,枚挙に暇がない.違う食材を用いる例も多い.エビの場合,ブラックタイガーを車エビ,バナメイエビを芝エビ,ロブスターを伊勢エビと偽って表示するなど,毎日のように新聞各紙に取り上げられていたことは記憶に新しい.食の偽装を防ぐために,さまざまな取り組みがなされているが,本稿では例として蜂蜜,なかでもマヌカ蜂蜜を主として取り上げ,偽装を防ぐための認証評価法について紹介する.マヌカ蜂蜜に限らず蜂蜜は,加糖(希釈)や加熱,産地のすり替えなど,以前より偽装が疑われる例の多い食材と言える.

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出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.447-449, 1995-07-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
1 1