著者
寺村 浩徳 松田 俊郎 酒井 佑樹 中野 克哉
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.1317-1322, 2021 (Released:2021-11-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1

横浜市内の多数の路線バス運行データを用いて、高出力モーターシステムの性能評価や電費シミュレーションなど、安価なEVバスの性能設計を実現し、さらに2020年度にはEVの性能を確認するための実証実験を完了し、良好な結果が得られた。
著者
小林 祐人 景山 一郎 坪内 淳志 木滝 泰隆 伊藤 憲悟
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.109-115, 2019 (Released:2019-01-26)
参考文献数
6

リスクポテンシャルを用いたドライバモデルの構築により,緊急回避等の非線形性の強いドライバの操舵方法を表現した.さらに速度変化に応じたアルゴリズムによって,限界性能を評価する.また,リスクポテンシャルにおける係数からドライバ特性を検討した.結果として特性の違いを見ることが示唆された.
著者
齊藤 真衣 沈 舜聡 伊東 敏夫
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.598-604, 2022 (Released:2022-04-04)
参考文献数
23

低コストの低解像度3D-LiDARには,遠距離になると点群データが疎になるという問題がある.この問題を解決するために,カメラとLiDARのセンサフュージョンを利用した点群フレームの合成手法を提案する.カメラからのRGBデータを利用して隣接フレーム内での対応点を探索する.また,LiDARからの深度情報によって探索範囲を決定する.
著者
西谷 一平 山口 智也 加賀 智之
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.118-123, 2018 (Released:2018-01-25)
参考文献数
8

大規模・複雑化する制御ソフトの品質確保は重要課題である。これに対し、望ましくない振る舞いにつながる入力シナリオを自動探索するサーチベーステストを開発してきた。本研究では探索効率の向上を目指し、実走行データより得られる実走行条件分布を基にした新たな入力シナリオ生成機能を開発した。
著者
小口 瞳史 三上 真人 西川 智博
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.145-150, 2022 (Released:2022-01-25)
参考文献数
8

コンロッド肉抜き部形状を変更することによりピストン-コンロッド連成振動の固有振動数を変化させ,それが燃焼起因振動に与える影響を,実機実験とシミュレーション双方により解析した.
著者
Guse Daniel Heusch Christian Pischinger Stefan 高橋 英男 陰山 博司 Scharf Johannes Nijs Martin Tegelkamp Stefan Röhrich Henning
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.1587-1592, 2019 (Released:2019-11-25)
参考文献数
25

市場の運転要求とそれを満たす明確な商品力を提供したい自動車会社,それらはドライバビリティに対する客観指標を期待している.客観指標は新規開発車や派生車種における開発プロセスの早期検証を実現し得る(例.エンジンベンチを中心としたHiLS環境).本論文では乗用車開発における結果を基に客観評価手法について述べる.
著者
尾崎 伸吾 津田 兼 田島 典拓 冨永 潤
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.1205-1210, 2010 (Released:2011-02-10)
参考文献数
8

皿ばねの荷重-たわみ関係は上下端の摩擦境界の影響によりヒステリシスを呈するが,既存の設計式ではこれを適切に評価できない.本研究では,有限要素解析に基づく系統的な検討を実施し,皿ばねの変形挙動に及ぼす摩擦境界の影響について検討した.また,ヒステリシスを考慮した荷重-たわみ関係の評価法を提案した.
著者
田尾 光規 大元 一弘 加藤 大輔 寺田 健一郎 芝田 興史
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.413-418, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
2
被引用文献数
1

車体やシャシーの剛性(車両剛性)違いでの操舵に対する車両応答の微小な変化と,車両応答の違いがコーナーを走行しているドライバーのハンドル操作修正量(修正操舵)へ与える影響を組み合わせることで,これまで難しいとされてきた車両剛性と車両運動性能の定量的な関係の一つを示した.
著者
上山 さぎり 若原 正明 鴫原 孝佳 駒田 匡史 野尻 昌利 山田 宜伸
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.240-245, 2022 (Released:2022-02-11)
参考文献数
13

風切音の透過経路ではドアガラスの寄与が大きい.このガラス透過音は,従来,板厚増やアコースティックガラスの設定等で低減されてきたが,質量・コストが増加する対策である.そこで本研究では,ガラスランの減衰に着目し,ガラスとのインピーダンスマッチングを活用してガラス透過音を低コストで低減する方法を提案する.
著者
原田 正範
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.6_17-6_22, 2008 (Released:2009-03-05)
参考文献数
22

本研究は競技車両の最適経路を、擬スペクトル法に基づく最適制御問題の解法を用いて解析を行った。本手法は時間連続な問題を非線形計画問題に変換するため、走行するコース制限などの状態量不等式拘束条件を容易に扱う事が可能である。本手法を、オーバルコースを最短時間で周回する問題に適用し、最適周回経路を解析した。
著者
谷 裕文 大澤 正敬 伊藤 勇夫 宮田 及 明田 隆仁
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.865-870, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
3

アイドルストップ機構搭載車両の重要課題であるクランキング音低減の検討を行い,以下のことを明らかにした.クランキング音は主にドライブプレートの面振動による放射音である.伝達系でのクランキング音低減方法としてドライブプレートの起振力の遮断と放射面積の減少を提案し,その有効性を計算と実験で確認した.
著者
堀 雅夫 金田 武司
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.1101-1106, 2009 (Released:2010-07-22)
参考文献数
6
被引用文献数
2

日本の乗用車市場に、ICEVに代わってHEVとPHEVを導入することによる、長期的なエネルギー需給構造の変化とCO2排出削減の効果を、ロジスティック曲線を用いた導入シナリオにより評価した。登録車・軽自動車の平均的な走行パターン、電池価格、電池容量などを想定し、エネルギー費用を含む車両保有の経済性についても調べた。
著者
萬 菜穂子 福原 千絵 加村 孝信
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.3_23-3_28, 2008 (Released:2010-08-18)
参考文献数
4

自動車の騒音で問題となるロードノイズに対して、シャシー系や車体による対策が一般的である。しかし、これらの対策は、安全性や操安性やなど他性能への影響が大きく、両立が容易ではない。そこで、比較的他性能への影響が小さい内装材による吸音に着目して、ロードノイズを低減することを検討した。
著者
原中 喜源 石合 嘉紀 栗原 亮
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.551-557, 2010 (Released:2010-06-16)
参考文献数
15
被引用文献数
1

本実験ではサーキットを運転中のプロドライバの前頭前野の脳波活動を高精度携帯型脳波計により計測した. その結果, 単独走行と他車との間に追い越しがある混走では前頭前野のα波とβ波の活動が異なることが示唆された. また, 単独走行のβ波とラップタイムの関係のレース車両開発への応用の可能性を検討した.
著者
本間 亮平 若杉 貴志 小高 賢二
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.127-132, 2017

レベル3自動運転において,システム機能限界に伴う権限委譲時のドライバ対応行動を調べた.運転以外の作業として,ラジオ聴き取りタスクとテキスト入力タスクを設け,DS実験を実施した.テキスト入力条件下では,他の条件より対応の遅れる傾向がみられたものの,本実験設定において,ほとんどのドライバが対応できた.
著者
向井 絵美 伊藤 孝憲 苑 秋一 清水 悟史 加藤 淳
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.453-458, 2022 (Released:2022-03-04)
参考文献数
21

自動車部品の軽量化に関連して各種の樹脂溶着法が注目されている.振動溶着は被着体を接触振動させて生じる摩擦発熱により溶融する方法である.一方,赤外線溶着は被着体を赤外線により非接触で加熱して溶融する方法である.本発表ではこれらの溶着工法を用いたPPS樹脂の接合界面の構造や物性の相違について報告する.
著者
山田 大介 村岸 裕治 久代 育生 中澤 正和 小泉 瑠理子 冨田 健仁 澤村 浩志
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.437-442, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
10
被引用文献数
1

運転者が舵を入れ,切り込んでいく際の操舵反力の知覚量は,操舵トルク,操舵トルクの操舵角に対する勾配の,2つの物理量の組み合わせにより表現できることを明らかにした.さらに,その2つの物理量を用い,操舵反力から知覚量変化を推定する手法を導出した.これにより,運転者の感覚に近い定量的評価が可能となった.
著者
セティアプラジャ ハリ 原 考佑 柴田 元 小川 英之
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.461-466, 2012 (Released:2012-07-13)
参考文献数
7
被引用文献数
1

ブタノールと非エステル化植物油が高い相溶性を有し,その混合により低粘度の高含酸素燃料が得られることに着目し,そのディーゼル燃焼特性を検討した.両者が体積割合で等量の混合燃料を用い,パイロット噴射と高EGRを組み合わせることで,低黒煙・低NOxで静粛な運転を実現できることが分かった.
著者
田中 宣行 岩出 純 川田 明彦
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.319-324, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
9

エンジン高出力化に伴い排気バルブの熱負荷が高くなり,各運転域での温度を正確に把握する必要がある.最高温度のみを計測する硬度法に代わる方法として,可視化法・熱電対法を確立した.可視化法ではNa 封入バルブは熱負荷の高い首部を効果的に冷却できることを確認し,熱電対法と併せて各運転域での温度を明らかにした.
著者
小口 瞳史 荻山 彪吾 三上 真人
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.314-319, 2022 (Released:2022-03-04)
参考文献数
6

ディーゼルエンジンにおいて,燃焼衝撃の伝達経路である主軸受では燃焼衝撃によって粗さ接触が生じることがあるが,粗さ接触圧力の有無によって燃焼起因振動の伝達特性,減衰特性が変化することが筆者らの研究によって示唆されているため,主軸受粗さ接触が燃焼起因振動に与える影響をシミュレーションによって解析した.