著者
廣瀬 正幸 田島 康介 平川 昭彦 山田 成樹
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.939-944, 2020-08-25

緒言:高齢者に対するアセトアミノフェンの安全性を評価するため,本剤を投与した大腿骨近位部骨折患者250例を対象に,患者背景や1日投与量などから肝酵素上昇の発現頻度とそのリスク因子を検討した. 結果:97例(39%)が正常値上限以上の肝酵素上昇を認めた.しかしながら肝酵素上昇群と非上昇群との間で,患者背景に明らかな差は認められなかった. まとめ:高齢者に対する肝酵素上昇は,過去の一般成人での報告より高頻度に認められたものの,これを予測する事は困難であると考えられた.長期処方時はとくに留意されるべきである.
著者
大熊 房太郎
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.49, 1970-12-01

インフルエンザはしばしば大流行をおこす伝染病なので,昔からその流行は記録されて後世に残されることが多く,すでにヒポクラテスも彼の著作にインフルエンザと思われる病気を記載しているくらいですが,『三代実録』(平安時代に書かれた官撰の国史書)によりますと,わが国では清和天皇の貞観4年(862年)に「咳逆」という病気が流行して多数の死亡者がでており,これが記録の上での日本最初のインフルエンザの流行であろう,といわれています。 ヨーロッパでの流行の確実な記録は6世紀ごろまでさかのぼることができますが,おもしろいことに西欧ではインフルエンザが流行すると,いつの時代でも,そのインフルエンザにはおどけた調子のニック・ネームがつけられることになっていました。
著者
平沢一著
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
1966
著者
川島 眞
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.155-158, 2013-04-10

要約 かゆみを有する皮膚疾患患者を対象に鎮静性抗ヒスタミン薬(d-クロルフェニラミン,ケトチフェン)と第2世代の非鎮静性抗ヒスタミン薬(べポタスチンベシル酸塩)をクロスオーバーで投与し,かゆみ抑制効果と眠気の副作用の程度について比較検討した.その結果,かゆみ抑制効果においては両者ともに有意な効果を示し,両者間に有意差はみられなかった.一方,眠気の副作用に関しては,第2世代の非鎮静性抗ヒスタミン薬では投与前後で有意差はみられなかったが,鎮静性抗ヒスタミン薬では有意な眠気の悪化が認められた.抗ヒスタミン薬の眠気の副作用と効果の強さは相関しないことが証明され,第2世代の非鎮静性抗ヒスタミン薬の使用が推奨されると結論した.
著者
中尾 喜保
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.38-44, 1960-02-01

乳房は,古来多くの美術家達によつて女性美の象徴として,特に重要視されて来ました. 偉大な美術作品は,その形態について,解剖学的基礎の上に初めて芸術的な美を表現していると言われています.
著者
山辺 拓也 土谷 順彦
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.500-501, 2018-04-15

病態 放射線性膀胱炎は骨盤内の放射線治療に起因する出血性膀胱炎であり,骨盤内への放射線照射後6カ月〜10年で発症するとされている1).放射線治療の合併症のなかでも治療困難なものの1つであり,ひとたび発症してしまうと血尿,膀胱刺激症状が認められ,重症例では血尿のコントロールが困難となり,尿路変更術が必要になったり,時には致命的になったりすることさえある2).重篤な放射線性膀胱炎をきたした放射線治療の原疾患としては子宮頸癌が最も多く,ほかに直腸癌,膀胱癌,前立腺癌などが原因となり得る.照射線量が50Gy以下では発症頻度は約3%に過ぎないが,80Gyを越すと12%に達するとの報告や,90Gy以上ではGrade 2,3(表1)3)の放射線性膀胱炎の発症頻度が急増するといった報告が認められ,照射線量が増えるに従って発症の危険性が高くなることがわかっている4). 放射線障害の本態は血管内皮細胞による進行性の閉塞性動脈内膜炎であり,組織が傍血管性,低細胞性,低酸素状態になることとされている.病理学的には粘膜浮腫,血管拡張,閉塞性動脈内膜炎,平滑筋の線維化が認められる.通常の創傷治癒に必要な線維芽細胞が機能しないため,長期的には膀胱の線維化をきたす1).
著者
松田 正己 大熊 由紀子 根岸 昌功 光石 忠敬
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.748-755, 1999-08-01

人権は「尊重」されたか 松田 1999年4月1日,昨年9月に成立した「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症予防医療法)について,「感染症の予防の総合的な推進を図るための基本的な指針」(平成11年厚生省告示第115号,以下,指針とする)が出ました.今同現場の看護婦さんにその内容を知ってもらい,感染症にかかわるいろいろな課題を学んでもらいたいということで,法律の形成プロセス,指針の取り扱い,あるいは今後の展望について各界の先生方からご意見をいただきたいと思います. まず,各先生方から,この法律あるいは指針に関する思い,あるいは今までのご経験のなかから予防と人権,医療と人権との関係について思われるところをご説明ください.
著者
兼本 成斌 岡田 了三
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.270-276, 2015-03-15

不整脈には多くの種類があり種々の分類方法がある.不整脈はギリシャ語のarrhythmiaに由来し,英語ではarrhythmiaが一般的であるが,dysrrhythmiaのほうがよいという意見もある.またランダムハウス英和辞典1)によると英語にはarhythmia,arythmia,arrythmiaなどの綴りもあると記されているが,医学用語としてはみた記憶がない.ドイツ語ではArrhythmieが一般的であるが心電図の教科書ではRhythmusstörungenもよく使われている.フランス語ではarythmie,スペイン語・ポルトガル語ではarritmia,中国語では脉律不斉あるいは心律不斉と2つの学術用語(術語)がある.日本語の不整脈という術語自体にも問題があるが,ここではそれには触れず,心拍数の多い不整脈と少ない不整脈について論じてみたい. あえて引用しないが,これまでほとんどすべての医学雑誌や医学書籍および循環器学会のガイドラインでは,心電図診断として心拍数の多い不整脈は頻脈性不整脈,心拍数の少ない不整脈は徐脈性不整脈という術語が使用されている.しかし,これらははたして本当に正しい術語であろうか? 日常診療においても頻繁に使用され,これまで誰も疑問を挟まなかったこれらの術語について,あえて問題を提起したい.
著者
竹島 俊一 清水 章 川本 豊 藤村 正哲
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1089-1095, 1988-10-15

血清Ca濃度は臍帯血10.4〜11.0mg/dlと母体血より高い濃度を示すが,生後は母体からの供給が中止し,腸管での吸収がまだ不安定であり,腎での活性型ビタミンDの産生も低く,そのためCa濃度が低下し24〜48時間で最低となる.特に未熟児ではこの期間に病的に低下しやすい.また生後1〜2か月の間に低Caによって骨成長が障害される危険性が高い. Mgについて,まれな吸収不全の自験例を示すとともに,低Mgの原因,症状についてつけ加えた.
著者
菅原 明
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.2117-2120, 2016-12-10

ポイント●低血糖や低Na血症の患者を見つけた場合は,積極的に汎下垂体機能低下症を疑う.●慢性的に経過するが,ACTH分泌低下を有する場合はストレス・侵襲により症状が急激に悪化する場合がある.●Sheehan症候群は,分娩直後のみならず分娩後長い期間を経てから発症する場合もある.●原因が腫瘍による圧迫か下垂体前葉炎かにより,低下するホルモン(の頻度・順番)が異なる.●二次性の甲状腺機能低下症と副腎皮質機能低下症を併発した場合は,必ず副腎皮質ステロイド薬の補充から開始する.
著者
網本 和 杉本 諭 高橋 哲也 後藤 恵子 牧田 光代 小松 みゆき 三好 邦達 青木 治人
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.205-209, 1992-03-15

Ⅰ.緒言 脳損傷例における高次脳機能障害と重度な麻痺の存在はきわめて重篤な障害を構成し,そのリハビリテーションは著しく困難であることが知られている.このような例に対してどのような治療的接近が可能であるかを検討することは重要である.これまでにも早期歩行に関する幾つかの報告1~5)があるが,いずれも早期から歩行しなかった群,すなわち対照群と比較しての検討は行なわれていなかった.今回われわれは,1988年5月からこのような重症例に対して,早期から長下肢装具を用いて積極的に誘発歩行訓練を施行し,その臨床効果について従来の訓練方法を施行した群と比較検討したので報告する.
著者
龍華 章裕
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1054-1058, 2018-06-10

Point◎Mg濃度異常は注目される機会が非常に少ないが,近年,低Mg血症が慢性腎疾患(CKD)患者における予後悪化因子であることやプロトンポンプ阻害薬(PPI)内服により低Mg血症を発症することが次々と報告されており,今後も重要度が認識されていくと思われる.◎低Ca血症および低K血症が存在するときは,低Mg血症を疑う.
著者
村山 昌暢
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.191-200, 2018-02-15

はじめに 窃盗とは,広辞苑(第6版)によれば“他人の財物をこっそりぬすむこと。また,その人”,万引きは“買い物をするふりをして,店頭の商品をかすめとること。また,その人”とされる。 種々の窃盗に対する刑罰が記載されていた古代のハンムラビ法典(紀元前1700年代),旧約聖書のモーセの十戒(紀元前300年頃以前)中の窃盗を禁ずる文言,本邦の古事記(712年)中の,古代の皇族の部下の窃盗の話など,窃盗は,貴賤を問わず古代からなされてきた犯罪行為である。そのうち“万引き”が始まったのは,大量消費社会が具現された16世紀のロンドンで,“shoplifting”の語が人口に膾炙するのは17世紀末である16)。 さて,その窃盗を種々の理由で繰り返す人々,中でも,盗むという衝動に抗しきれず窃盗を繰り返す人たちがいる。その盗みは,通常の意味での物欲や金銭欲によるものでなく,いわば窃盗のための窃盗である。自己の窃盗衝動を制限できず,多くはそのリスクに見合わない少額の万引きを繰り返し,悩む。罰金,懲役など司法処罰でも,馘首,家庭崩壊など社会的制裁でも,その窃盗は止まらない。それが窃盗症〔クレプトマニアk(c)leptomania,以下,本症〕である。筆者の常勤する特定医療法人群馬会赤城高原ホスピタル(以下,当院)にはそのような人たちが,連日訪れる。 何らかのストレスの回避あるいは発散の方策として,衝動的になされた1回の万引きの成功〜快体験を機に,以後,種々の葛藤に面した時に,同様の万引きをなすことが時に無防備に繰り返され,あるいは徐々に巧妙化,大量/高額化するのが本症である。本症についての精神医学的知見が未だに乏しい中,この分野で際立った臨床体験を有する竹村は,これを「窃盗症は衝動性の障害として発生し,嗜癖問題として進行する」,と表現している20)。 現在,本症に対しては,Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(DSM)とInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(ICD)での診断基準が広く使われている。両者は,合併症,鑑別診断での違いもあるが,内容の大部分は共通しており,ともにこの“当人の立場に鑑みて,割に合わない”,“異常な衝動性”およびその衝動性による問題行動が“繰り返し現れる”という“病的な習慣性”に焦点を当てた診断基準であると考える4,24)。 本稿では,過去の国内外の代表的なテキストや,現在の国際的診断基準におけるこの障害の記述を振り返りながら,また,当院での臨床体験も踏まえ,本症の本質を論じてみたい。 本症は,ギャンブル障害,インターネット使用障害,買い物嗜癖,性嗜癖,摂食障害などとともに,精神医学的には行動嗜癖の一つとされる。精神障害としての常習窃盗,クレプトマニアは古くからある病名であるが,行動嗜癖の中でも最も治療体験と研究の蓄積が少なく,実態の解明が遅れている。当院とその関連医療施設の京橋メンタルクリニックでは,常習窃盗症例の登録システムを構築しており,両医療施設で筆者らが診療しあるいは相談にかかわった症例は2008年1月から2017年10月の9年10か月で1,700例に達した。なお,クレプトマニアの邦訳名としては,“病的窃盗”,“窃盗癖”などが使われてきたが,アメリカ精神医学会による『DSM-5精神疾患の診断・統計のマニュアル』(2013)では,日本精神神経学会によって新しく“窃盗症”が採用された。以下,本稿でもこの“窃盗症”を用いるものとする4)。 一般的に常習窃盗は,①経済的利益のために金目の物品や金銭を盗む職業的犯罪者,②飢えて食物や生活必需品を盗む貧困者,③金があるのに些細なものを盗む病的窃盗者,の三種類に大別される。もちろん現実にはこれら三種の境界型,混在型,移行途上型など分類困難なタイプや,これら以外の熱狂的なコレクター(収集狂,蒐集嗜癖)や知的障害による常習窃盗も存在する。日常用語になった感のある日本語の“窃盗癖”は,広く②,③型両者の常習窃盗を意味し,必ずしも③型窃盗と同等ではない。本稿では,窃盗症は③型窃盗の一部であって,DSM-5の診断基準によって精神障害と診断される常習窃盗とする21)。
著者
大野原 良昌 佐藤 慎也 伊藤 雅之 皆川 幸久
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.235-238, 2005-02-10

はじめに 処女膜閉鎖症は比較的稀な疾患で,その発生頻度は0.03~0.1%とされている1).本症には完全に処女膜が閉鎖したいわゆる処女膜閉鎖(imperforate hymen)と処女膜に小孔を伴った小孔処女膜(microperforate hymen)2~7)が存在する.今回われわれは,小孔処女膜であったために初経から4年間周期的な月経が発来し,急性腹症発症を契機に診断された処女膜閉鎖症の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
著者
伊藤 良介 大川 嗣雄 安藤 徳彦
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.115-120, 1984-02-10

はじめに 脳血管障害や脊髄疾患等の痙性麻痺による筋緊張の亢進が全身的に著明な場合は,筋弛緩剤が適応となる.いわゆる末梢性筋弛緩剤には,神経筋接合部に作用して中枢からの刺激伝達を遮断するもの(Tubocurarine,Succinylcholineなど)と,骨格筋自体に作用するもの(Dantrolene Sodium)があるが,このうちリハビリテーションの分野で臨床的に使用されているのはDantrolene Sodiumである.ここでは,我々のこれまでの経験に基づいて,痙性麻痺に対する薬物療法の意義とDantroleneの実際の使用法について触れてみたい.
著者
千葉 一雄
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.839, 2020-07-15

リハマネージャーが行き詰まったときに読みたい実践書 マネジャー業務の1つに職場改善の取り組みがある.マネジャーはリハビリテーション分野で働くスタッフの勤務負担を軽減し,やりがいのある職場にしたい.一方,患者からは質の高い医療を提供してほしいと期待され,経営者からはコストの適正化と経営の質を高める組織目的の実現を求められる.リハスタッフ,患者,経営者の三者にとってwin-win-winの関係をバランスよく高める職場環境にするには,「何を」「どこまで」考え,スタッフの協力をどのように得て運営するのか,課題が複雑で悩みが多い.マネジメントに関係する書籍はビジネス系の一般書が多く,リハ部門運営の舵取りに直接的に当てはまらないと感じていた. そこに本書は,リハ施設で比較的多い職員の“あるある”問題を「こんな場面に経営学」の項にトップバッターとして登場させ,読者の共感に訴え,本書の魅力をアピールしている.馴染みの薄い経営学理論を,職場にある「問題解決」のプロセスに落とし込み,解決するための実践方法のヒントが満載されている.
著者
佐々木 修二 井口 登與志
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.244-248, 2013-04-15

はじめに 下部消化管より分泌されるGLP-1(glucagon-like peptide-1)は,血糖値に応じた膵β細胞からのインスリン分泌促進作用に加え,グルカゴン分泌抑制,胃内容物排出抑制,食欲抑制作用など,多様な作用を有する1).GLP-1受容体作動薬は,このGLP-1の生理活性を薬理学的濃度まで高めた新しい糖尿病注射薬である.これまでの糖尿病治療薬では体重増加・低血糖といった問題が常に懸念されていたが,GLP-1受容体作動薬は体重減少が期待でき,単剤での低血糖リスクが少なく,医療者も患者も安心して使用できるため,2010年にわが国で発売されて以来,2型糖尿病の診療に大きな変化をもたらしている.さらに,血糖降下作用を超えて,膵保護作用や抗動脈硬化作用が期待されている薬物でもある2, 3).
著者
ゆらり
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.792-796, 2020-07-15

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)に突然罹患したゆらりさんが、当事者にしかわからないCFSの体験をベッドの上で描いたコミックエッセイ『ある日突然、慢性疲労症候群になりました』(合同出版、2019)より、特別に抜粋・転載させていただけることになりました。本作では、ゆらりさんの10年以上に及ぶ闘病生活が、物語と4コマで描き出されます。本稿は、そのごくごく一部です。ぜひ本書を手に取っていただければと思います。倉恒弘彦先生(p.797・800)が、医学的観点から監修されています。本書の詳細はp.794・884も、ぜひご参照ください。(編集室)
著者
伊苅 裕二
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.7, 2013-01-15

心臓カテーテル検査および治療は,心疾患の治療において重要な位置をしめるようになり,冠動脈インターベンション(PCI)の件数はすでに外科医による冠動脈バイパス手術(CABG)件数を大幅に超えている.歴史的には内科治療,外科治療に続く第三の領域として登場したのであるが,現実には第一選択と考えて良い対象も増加している. 心臓カテーテルの世界第一例は,1929年ドイツの泌尿器科医Forssmanが,自分の上腕静脈から尿道カテーテルを挿入し,レントゲン室に走って行き胸部写真を撮ったところ,尿道カテーテルが右心房内にあることが確認された.初めて生きている人間において末梢の血管から心臓内にカテーテルが到達することを証明したが,狂気の行為として病院をクビになり泌尿器科医としては不遇であった.しかし,その後に発展する心臓カテーテル法を開発したことにより1956年にノーベル賞を受賞している.