著者
谷口 公二 上村 浩信 小成 英寿
出版者
室蘭工業大学
雑誌
室蘭工業大学研究報告. 文科編 = Memoirs of the Muroran Institute of Technology. Cultural science (ISSN:05802407)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.151-159, 1991-11-11

In order to examine the heart rates during sleep by various exercises,heart rates during exer cises and sleep were measured. Changes of heart rates during sleep were seen in the first period of 2 -3 hours. We concluded that the condition of exercises effects the quality of sleep.
著者
塩谷 亨
出版者
室蘭工業大学
雑誌
室蘭工業大学紀要 = Memoirs of the Muroran Institute of Technology (ISSN:13442708)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.139-152, 2017-03-24

The emphatic particle fo‘i in Samoan and its cognate ho‘i in Tahitian and Hawaiian are both general particles used very frequently. In this paper, the distribution of fo‘i and ho‘i in these three languages is examined to show similarity and difference among them. The general particle fo‘i / ho‘i in all of these three languages may appear at the end of a predicate phrase (which can be a verbal predicate, a nominal predicate, an interrogative, a negative, or a conjunction which occurs in the predicate position) or at the end of a non-predicate noun phrase. The general particle fo‘i in Samoan and ho‘i in Hawaiian can appear after a topic noun phrase. The general particle fo‘i in Samoan and ho‘i in Tahitian can occur between a determiner (which can be a demonstrative, a possessive, or a determiner "other") and a noun. Each of these determiners can form a noun phrase without any following noun.
著者
橋本 邦彦
出版者
室蘭工業大学
雑誌
室蘭工業大学紀要 = Memoirs of the Muroran Institute of Technology (ISSN:13442708)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.85-97, 2015-03-13

The purpose of this paper is to elucidate the details about dialectal words referring to “fishing tools”, “fishing methods”, “fish names” and “fish processing” used in Todohokke, which is located in the eastern region of the Oshima Peninsula. The words have been collected by our fieldwork, some books of the local fishing industry and a couple of dictionaries of the Hokkaido dialect. Each item concerned includes a dialectal word in katakana letters, the meaning with brief comments, the example sentences, the recorded places and other sources. It is revealed that the dialectal words of Todohokke have unique characteristics closely related to the kinds of fish, distinguished from those of the western region of the peninsula.
著者
太田 香
出版者
室蘭工業大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、災害発生後の電力が極端に不足する状況において、長期間持続でき、かつ安定性が高く、さらに広域で利用可能な情報通信ネットワークの構築に関する研究を行う。提案する耐災害ネットワークは三層から成り、第一層であるD2Dネットワークはユーザの携帯端末で構成され、基地局を介さずに近隣の端末間で通信を行う。第二層であるドローンなどのUAVを利用したWiFiは、UAVがD2DネットワークとLPWAN基地局との橋渡しを担う。第三層であるLPWANは省エネな長距離無線通信を可能にし、D2Dネットワークにインターネット接続を提供する。各層の長所を活かし互いに密接に連携させ、安定したネットワークを構築する。
著者
丸山 博
出版者
室蘭工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

国際環境法や国際人権法の先住民族文化に関する条項を検討し、北欧のサーミ政策と日本のアイヌ政策との比較研究を行うことによって、「二風谷地域の伝統文化の再生と地域環境の保全にはアイヌ民族のエンパワーメントが不可欠であること」を原理的に明らかにした。具体的にいえば、生物多様性条約8条j項は、先住民族の伝統的知識(TEK)が生物多様性の持続性に寄与することから、その保護を求めるものであるが、日本の生物多様性基本法にはそれに対応する条項がなく、アイヌ・コミュニティの生物多様性の保全が危ぶまれていることを明らかにし、国際人権規約など国際人権法に照らして日本政府は直ちに対応すべきだとした。
著者
三村 竜之
出版者
室蘭工業大学
雑誌
室蘭工業大学紀要 (ISSN:13442708)
巻号頁・発行日
no.66, pp.129-138, 2017-03

This paper aims at reexamining the mechanism operative behind the compound stress patterns found in Sandnes Norwegian, a southwestern dialect of Norwegian and proposing a new and better explanation for the phenomena. Although the Compound Stress Rule which the author has proposed so far may explain almost all the compound stress patterns of the dialect, there are still several exceptional cases which have to be explained semantically. To seek for an alternative theory, the author points out the compound stress has a strong tendency to fall on the modifier, not the head of a compound, and based on the findings, the author proposes a new and better rule which provides a thorough explanation for both the regular and irregular or exceptional patterns.学術論文
出版者
室蘭工業大学
雑誌
室蘭工業大学紀要 = Memoirs of the Muroran Institute of Technology (ISSN:13442708)
巻号頁・発行日
no.67, 2018-03-23

個々の収録アイテムhttp://hdl.handle.net/10258/00009610http://hdl.handle.net/10258/00009609http://hdl.handle.net/10258/00009608http://hdl.handle.net/10258/00009607http://hdl.handle.net/10258/00009606http://hdl.handle.net/10258/00009605http://hdl.handle.net/10258/00009604
著者
近藤 俶郎 谷野 賢二 渡部 富治 奥田 教海 松田 敏彦 土手 康彦
出版者
室蘭工業大学
雑誌
室蘭工業大学研究報告. 理工編 = Memoirs of the Muroran Institute of Technology. Science and engineering (ISSN:05802415)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.251-266, 1987-11-10

A series of study on wave power utilization conducted during the period of 1976―1986 by the group of staffs of the institute is summarized. Three kinds of power extractor belonging to the so-called coastal fixed type were invented and studied in laboratory. Among them the water turbine and the pendular systems were subsequently studied at the field test plant constructed at Port Muroran which shows the latter has an excellent power conversion efficiency. An approach for predicting the power extracted by the fixed type extractors has been proposed employing analyses of wave spectral transformation and of three dimensional kinematics of extractors. Simulations for maximizing the power charged into lead battery and for the optimal load condition of power generation have been performed. A case study on practical application of the wave power utilization has been done for Yagishiri Island, one of remote islands far from main lands which are the most prospective locations to realize the wave power utilization in the near future.
著者
清末 愛砂 梅澤 彩 松村 歌子 李 妍淑
出版者
室蘭工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-10-21

本研究を通じ、日本との比較対象としたニュージーランド、シンガポール、台湾においては、家族司法政策が民間に責務の一端を担わせる方向に動いていることが明らかとなった。民営化でコスト削減を図りながらも、家族紛争解決関連の支援活動を実施してきた民間団体に依拠することで、子の取決めを中心とする家族紛争問題に瀕している市民が、各種の支援にアクセスしやすい体制がとられてきた。一方、当該研究を通して、民営化が必ずしも当事者支援に結びつかないことも明らかとなった。今後の家族司法政策においては、民間団体の活動に依拠しすぎず、十分な予算を確保した上で適正な形での公的機関の関与が求められているといえよう。
著者
三村 竜之
出版者
室蘭工業大学
雑誌
室蘭工業大学紀要 (ISSN:13442708)
巻号頁・発行日
no.65, pp.59-66, 2016-03

Icelandic has the voiceless alveolar trill. The voiceless alveolar trill has traditionally been analyzed as a realization of /hr/ sequence, and within a recent framework based on the modern distinctive feature theory, the trill may be analyzed as the devoicing of /r/ which is triggered by the feature [+spread glottis] of the following segment. However, both of these two previous analyses have several deficiencies in their data and argumentation. On critical examination of the previous studies and based on the data of compounds and phrase/sentences, which both of the previous analyses failed to take into consideration, this paper shall draw the following three conclusions: i) besides /r/, the voiceless alveolar trill is a phoneme in Icelandic; ii) the voiceless trill in the word-initial and –medial position are both phonemic; iii) the voiceless trill in the word-final position is the realization of /r/ which is devoiced at the utterance-final position.学術論文
著者
若菜 博 田中 邦明 前田 賢次 境 智洋
出版者
室蘭工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

日本の岩手・宮城・佐賀・長崎・鹿児島県などの海岸保護林、韓国の全羅南道・慶尚南道を対象に現地調査を行った。韓国では、魚つき林と防潮林が一つのものとして表記され、その一部は400年から300年の歴史を持っていることを確認した。岩手・宮城・長崎県では各地の防災関係副読本を収集できた。それらを踏まえ、津波防災に関わる実験の開発および授業プランを実施した。平成27年12月には、本研究課題をテーマとしたシンポジウムを開催した。韓国の木浦国立大学の洪善基教授を招き、地域社会の防災文化の継承のために、海岸林の特性を取り入れた防災教育の進展を図ることを提起した。
著者
服部 峻
出版者
室蘭工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

実世界でスマート空間を実現するには、状況を監視し続け、サービスや構造を最適化する必要がある。しかし、従来の物理的なリアルセンサだけでは、ある場所(空間)ある時間に起きた現象に関して、人々がどのように認識しているか、評判や印象までセンスするのは困難である。そこで本研究では、様々な現象に関して大量のウェブ文書から時空間依存データを抽出するウェブセンサ技術を開発し、その可能性や信頼性を多角的に検証した。
著者
城谷 一民
出版者
室蘭工業大学
雑誌
萌芽的研究
巻号頁・発行日
2001

スクッテルド鉱型化合物LnT_4X_<12>(Ln = lanthanide, T = transition metals, X = P, As, Sb)は超伝導、金属一絶縁体転移、強磁性や反強磁性など多様な物性を示すうえ、熱電材料など実用面からも注目される興味深い化合物である。これらはスズフラックス法を用いて合成されるのが普通であるが、我々は高圧合成法を用いて多くの新スクッテルド鉱型化合物の開発に成功し、大きな成果を上げている。しかし単結晶の作製は行っていなかった。精密な物性研究には単結晶が不可欠である。スズフラックス法では単結晶の育成は可能であるが、大きな単結晶を造るのが難しい。中性子回折や超音波の測定には大型の単結晶を必要とするので、スズフラックス法は適当でない。我々はすでに黒リンの大型単結晶を高温、高圧下で育成させることに成功している。この技術を用いれば、スクッテルド鉱型化合物の単結晶の育成ができると考え、比較的単純で融点も低いCoP_3を取り上げた。CoSb_3は熱電材料としては最も研究されており、当然のことながら同族のCoP_3にも注目が集まっている。キュウビックアンビル型高圧装置を用い、CoとPを化学量論的にとり、高圧装置にセットして、3.5GPaまで加圧する。その後、温度を1100℃まで上昇させて、CoP_3をまず合成する。再び加熱して1600℃まで上昇させてCoP_3を融解した後、1分に約1℃の割合でゆっくりと温度を低下させる。約1000℃になった所で急冷した。取り出してみると大型単結晶の育成が認められた。ラウエ写真でも単結晶のスポットが見出された。スクッテルド鉱型化合物の高温高圧下における単結晶の育成は世界で初めて行われたものなので、現在特許を申請中である。CoP_3の熱起電力、電気抵抗率、熱伝導率なども測定し、熱電特性を評価し興味深い結果を得ている。
著者
岡田 吉史
出版者
室蘭工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、心の状態にかかわる遺伝子発現データの解析支援を目的として、1)個々の心理状態で特有の発現パタンを示す遺伝子群(モジュール)を抽出する新しい手法を開発し、2)抽出されたモジュールとその生物学的機能情報を集積したデータベースを構築した。これにより、複数の公共データベースに分散して存在する発現データが本システム上に整理・組織化され、生物学的に有用なモジュールを容易に発見できるようになった。
著者
塩谷 浩之 郷原 一寿 渡邉 真也 渡邉 真也
出版者
室蘭工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究課題では,情報量を基盤とした位相回復法の理論構築・解析を行い,さらに,非周期的な物質構造の解析に貢献するために,回折パターンからの高効率な物質構造復元手法の確立を目的とし,情報数理による位相回復法を対象とした基礎理論と応用研究を行うことである.位相問題において,不完全な実・逆空間の拘束条件が与えられた場合には,実像となる解の不定性や収束に至らない不安定性がある.このような不定な条件のもとでは,弱い意味での位相回復解を求めていく必要がある.そこで,実空間における弱解群の分布を求めることで,その解集合の性質を明らかにした.逆空間における不完全さとしての条件として,量子ノイズを含む回折パターンに着目した.実空間上のノルム体積有限なすべての関数で構成される関数空間を設定し,実像間の情報量解析において用いる分布間情報量を導入することで,弱位相回復解が球殻に分布することを見出した.そのアンサンブル平均が適切な解を与えており,ノイズ回折パターンからの単一な位相回復では,その平均解が得られないことを明らかにした.画像復元,特に位相問題がからむ回折イメージングにおいて,解となる像の分布に着目したのは我々が初めてであり,この研究成果は米国の光学専門の論文誌(OSA)に採録された.