- 著者
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指宿 信
安田 裕子
青木 孝之
廣井 亮一
丸山 泰弘
後藤 弘子
石塚 伸一
佐藤 達哉
中村 正
- 出版者
- 成城大学
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2014-04-01
第一に、法学、心理学、社会学、精神医学など多様な学問領域の専門家による「治療的司法」概念の検討が多角的に進められ、刑罰重視型より更生支援型刑事司法が再犯防止に有効という海外の先行する知見が、我が国においても通用することが明らかした。 第二に、更生支援を具体的に進めるための支援や治療を提供する社会的資源となる「プロバイダー」が各所に存在し活動を進めているが、治療的司法観を共有することができることがわかった。 第三に、刑事被告人や被疑者に最も近接する立場にある弁護人が、相当程度現行の刑事司法制度の中でも治療的司法に基づいた処分や処遇を進めることが可能であることが明らかになってきた。