著者
山崎 直方
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.9, no.110, pp.390-398, 1902-11
被引用文献数
2 2
著者
神保 小虎
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.12, no.141, pp.178-182, 1905-06-20
著者
丹羽 正和
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.112, no.6, pp.371-389, 2006-06-15
被引用文献数
3

岐阜県高山地域に分布する美濃帯中期ジュラ紀付加体小八賀川コンプレックスは,チャート,石灰岩および苦鉄質火山岩類といった海洋性岩石のスラブが卓越することで特徴付けられる.小八賀川コンプレックスは,岩相,産状および変形構造から,ペルム紀の海山を主な起源とし,岩相境界に著しい破砕を伴う変形構造が発達する部分と,ペルム紀〜前期ジュラ紀の海洋底岩石を主な基盤とする海洋プレート層序の構成岩石がスラストで繰り返す覆瓦構造をなす部分とに認識できる.スラストは砥石型珪質粘土岩と苦鉄質火山岩類の一部に特徴的に発達する.スラストが示す運動方向は,東北東-西南西〜北東-南西走向・高角北傾斜の構造性面構造に対し,右横ずれ成分の卓越するtop-to-the-eastの方向の努断を示す.これは,美濃帯後期ジュラ紀〜前期白亜紀付加体のメランジュの剪断変形組織およびスラストが示す運動方向とは異なる.
著者
藤本 治義
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.42, no.498, pp.137-151, 1935-03
被引用文献数
1 3
著者
岩崎 正夫
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.4, pp.41-50, 1969-01-31
被引用文献数
1

A brief descriptions are given of the metamorphic rocks belonging to the "Mikabu Green Rocks" which are effusive-intrusive complex of ultrabasic and basic composition, and were recrystallized during the Sambagawa metamorphism. The Mikabu Green Rocks occur at the boundary between the Sambagawa Metamorphic Belt and the Chichibu Belt consisting of unmetamorphosed sediments. Most of the original rocks of the Mikabu Green Rocks are considered to be the materials which have been produced by the submarine volcanisms in geosyncline. The survived original structure and the relic minerals as well as textures were used to speculate on the iroriginal rocks. They are divided in to the effusives and intrusives, conveniently. The intrusive varieties are represented by metagabbros, diabases, ultra-basic and ultramafic rocks. The metagabbros are relatively coarse-grained and always contain pumpellyite, whereas diabases are usually considerably finer-grained rocks and always contain epidote. The effusives are represented by lavas and pyroclastics of basaltic composition. In the regions of Sanagochi and Osugi, metamorphosed pillow breccias which indicate the submarine lava eruptions, crop out over wide area in a eastwesterly trending block, overlain on the south by unmetamorphosed Paleozoic sediments of the Chichibu Series (Fig. 1). The following criteria assist recognition of the Mikabu Green Rocks. (1) They occur at the boundary between Sambagawa Metamorphic Belt and the unmetamorphosed Paleozoic Sediments. An anticlinal structure lies at this boundary and is thought to be a geanticline (oceanic ridge ?) in geosyncline belt, and the topography of the rises is thought to be of volcanic origin. (2) They were recrystallized weakly and have frequently distinct relic structure and relic minerals. (3) The rocks of basaltic composition are predominant. The composition of original rocks would have been characterized by a high MgO and FeO contents and a low K_2O content.
著者
早坂 一郎
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.20, no.242, 1913-11-20
著者
早坂 一郎
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.39, no.468, pp.547-551, 1932
被引用文献数
1 2
著者
早坂 一郎
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.32, no.379, pp.142-146, 1925
被引用文献数
5 1
著者
早坂 一郎
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.28, no.339, pp.479-480, 1921
著者
多田 隆治
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 = THE JOURNAL OF THE GEOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.111, no.11, pp.668-678, 2005-11-15
参考文献数
69
被引用文献数
2 3

ヒマラヤ-チベットの隆起がアジア・モンスーンを強化したとする考えは古くから存在したが,それらの開始時期や様式について十分な知見が得られていなかったため,検証されずに今日に至っている.近年,中国のレス堆積物や日本海堆積物を用いたモンスーン進化過程の復元が進み,ヒマラヤ-チベットの隆起時期や過程についても知見が蓄積されてきた.ヒマラヤ-チベットの隆起とモンスーンの成立,進化の関係の吟味に不可欠な気候モデルも,飛躍的に改善が進んだ.本総説では,アジア・モンスーンの開始,進化,変動に関する最新の古気候学的知見を基にその進化過程を復元し,気候モデルを基に推定された進化過程と比較して,ヒマラヤ-チベットがどのように隆起してきたと考えれば,モンスーン進化過程が最もうまく説明がつくかを検討した.こうして推定されたヒマラヤ-チベットの隆起過程は,構造地質学的に推定された隆起過程と概ね整合的と考えられる.<br>
著者
前田 仁一郎 斎藤 清克
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.75-85, 1997-04-24
参考文献数
55
被引用文献数
4

日高火成活動帯では古第三紀の苦鉄質深成岩体が白亜紀後期から古第三紀初期の付加体の中に貫入している。日高山脈には苦鉄質深成岩類・高温型の変成岩類・アナテクサイトからなる日高火成活動帯の地殻断面が露出している。この地殻断面から2つの性質の異なったマントル由来未分化マグマ, Nタイプ中央海嶺玄武岩(N-MORB)質と高Mg安山岩(HMA)質, が見いだされた。N-MORBとHMAの組み合わせは海嶺と海溝の衝突モデルによって説明することができる。すなわちNMORBはクラー太平洋拡大軸にそって上昇するアセノスフェア(レルゾライト質, ε_<Sr>-27. 79, ε_<Nd>-+10. 71)に由来し, HMAは海嶺沈み込みによってもたらされた熱異常によって上盤プレートのくさび状マントル(ハルツバーガイト質, ε_<Sr>=+2.17, ε_<Nd>=+2.84)から発生した。マントル由来未分化マグマの付加体底部への透入によってグラニュライト相に達する高温型変成作用とアナテクシスが発生し, 珪長質の変成岩類とカルタアルカリ質のマグマが形成された。マントル由来未分化マグマの地殻内での分化作用は付加体構成物の同化作用を伴った。マントル由来マグマとアナテクシスによる地殻由来メルトとの混合もまたカルクアルカナ質の火成岩類をもたらした。すなわち, 以上のようなプロセスの複合によって未成熟大陸地殻が前弧域で形成される。付加体と衝突する海洋底拡大軸の火成作用と変成作用は, 玄武岩組成の海洋地殻が形成される通常の中央海嶺でのそれらとは著しく異なる。これら2つのセッティングの比較から, 大陸地殻の形成にとって厚い堆積岩類が本質的に重要な役割を果たしていることが示される。海嶺の沈み込みは始生代の大陸地殻の成長にとって重要な事件であったであろう。日高火成活動帯で観察されたマントル由来マグマの迸入によって誘発される地殻内マグマプロセスは火成弧深部のそれのアナログである。
著者
佐藤 興平 根建 心具 コバレンコ S. V. リャザンツェバ M. コレンバウム S. V. ハンチュク A. I. ゴネフチュク V. G. 円城寺 守 ブルブレフスキー A. A. ベルニコフ N. ロディオーノフ N. P. ロマノフスキー N. P.
出版者
日本地質学会
雑誌
日本地質学会学術大会講演要旨
巻号頁・発行日
vol.106, 1999-10-05

ロシア極東のシホテアリン地域と日本列島は,日本海の拡大前にはひと続きの地帯として東アジア大陸の活動的東縁部に位置していた.日本海をはさむ両地域の地史と鉱床生成史につぎ総合的な理解を深めるため,これまで実態の分かりにくかったシホテアリン地域に焦点を絞って,日露両国の鉱床研究者による共同研究を始めた.ロシア国内の複雑な情勢などにより,めざましい進展は期し難いが,地道な交流を積み重ねている段階である.近年各種規制がさらに強化されつつあるなか,2年近くに及ぶ折衝のすえ,岩石試料の日本への輸送が一部実現し,放射年代や化学組成の検討に着手できた.ここでは,既存の資料も参照しながら(佐藤ほか,1993a,1996,1998など),シホテアリン地域のメタロジェニーの概略を報告する.