著者
高市 順一郎
出版者
桜美林大学
雑誌
紀要. 桜美林英語英米文学研究 (ISSN:03868516)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.57-70, 2007-03

Poetry of G. M. Hopkins might be called divine allegory-poems, or sacral metaphysical poems, dealing with the subjects of the magnificat to Madonna Mary and the profession of belief in God. His poetics consists of both the "Instress, " psychic-energy, which reflects God's enormous power of Pneuma, and also of the "Inscape, " which projects inner revelations as external "scapes." The repetitive terms, "Fire" and "Light, " seem to be his key-codes with which his soul and mind exert to correspond with spiritual breaths and fires of God. In this paper, eleven translated poems in full form out of Hopkins's representative poems are to be bulletined, because of the shortage of space, to give the evidence to the author's discourse which has been already completed.
著者
堀井 聡江
出版者
桜美林大学
雑誌
国際学レヴュー (ISSN:09162690)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.63-79, 2009
著者
齋藤 伸子 佐々木 倫子 松下 達彦 藤田ラウンド 幸世 安藤 節子 堀口 純子 佐々木 倫子 松下 達彦 宮副ウォン 裕子 安藤 節子 藤田ラウンド 幸世 堀口 純子
出版者
桜美林大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

私立中規模大学における「自律学習を基盤とした個別対応型日本語授業」の実践を分析・考察することをとおして、「意識する→計画する(学習目標を決める→学習計画を立てる→評価方法を決める)→実行する→振り返る」という実践の流れがモデル化された。また、研究期間に行われた実践者グループによる振り返りや議論の成果として、「柔軟な意識をもった教師」の存在という要素の重要性も今後の検討課題として浮かび上がってきた
著者
阿部 温子
出版者
桜美林大学
雑誌
国際学レヴュー (ISSN:09162690)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.89-112, 2003-03-31

グローバリゼーションが喧伝される中、国境を越えたヒトの移動も活発化しているが、国家、特に先進諸国家はモノや資本の移動と比べ、一般に移民や難民の流入を歓迎していない。他方国家は、高度な技術をもった労働者を国内のみならず国外からも惹きつけることで、自国経済の成長を支えることをも求められている。このような世界規模での変化の中、従来の国民国家に課された役割とは異質な役割が、現在の国家には期待されていると考えられる。先進諸国においてはいずれも、移民・難民に関わる問題が、政治および社会における最重要課題の一つと見なされている。日本の場合、欧米諸国に比べれば移民問題の政治化の度合いは弱く、移民に関わる様々な課題について、外国入集住地域では地方政治レベルでの議論が活発となっているものの、全国レベルでの議論は未だ成熟していない。この小論では、かかる日本の状況を整理し、国家の移民政策がどのような指針に基づいているのか、もしくはその指針がどのように変化してきているのかを追う。日本の状況を考察するにあたり、諸外国との比較も有用であるが、かつて移民送出国であったが今では逆に移民流入が大きな社会政治問題となっている西ヨーロッパ諸国との比較が、アメリカ、オーストラリアといったいわゆる伝統的な移民国家との比較よりも、国家に対する期待について考察するのに興味深い分析が可能であろう。
著者
TAKAHASHI T
出版者
桜美林大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

本研究は過去12年間にアジアモンスーン域13箇所から飛揚した200台以上のVideosondeデータを解析し、豪雨をもたらす機構を雲物理学的視点から研究することを目的としている。ビデオゾンデ解析に先立ち、ドップラーレーダ等のデータ解析からモンスーン雨をもたらす雲システムの分類を行った。シノプテックな場の違い、気団の相違から各地でそれぞれ独特な雲システムが発達していた。ビデオゾンデ解析研究は雲内降水粒子の映像を記録したビデオテープの読み込みから始め、143台分の降水粒子型別粒度高度分布を求め、高度500mごとに積算し、質量及び数密度関数値を計算した。これらの基本データをもとに、まずアジアモンスーンの降水機構についての研究を行った。モンスーン雨は降水機構で"すみわけ"があること、即ち中国内陸の"冷たい雨"、熱帯海洋上の"凍結氷雨"、及び多島域での"混合型雨"である。これら降水機構の違いは雲内氷相活動の差を意味しており、雪数空間濃度に大きな地域差が見られ、雷放電頻度地域図と良く符号していた。雷放電の少ない西太平洋上で霰も氷晶も少なく、そこでは多島城と異なる"凍結氷"型で雨が降っていた。解析のハイライトは"Mix"型降雨域で雨水量が急増しているケース群の発見である。ビデオゾンデによる粒度高度分布は0℃層で霰も凍結氷も急成長していた。この原因の解明のため、微物理過程導入の三次元雲モデルを走らせた。温度・湿度場は熱帯型を与え、風には下層に直線シアーを与えている。発達した雲セルからの降水は強い下降気流を形成、下層風上に侵入した流れは次々に前方に小積雲を作る。氷晶成長に伴う潜熱放出で親雲セル内上昇流は強まり、風上側娘小積雲を引き寄せる。親雲セルから降る霰は娘雲セルから供給される十分大きく成長した過冷却水滴を捕捉、0℃層で霰が急成長、降水強度も急増した。即ち豪雨時霰急成長を通して0℃層での水の集積が行われていることが見出された。豪雨形成には霰形成の活発化と0℃層への過冷却水滴の定常的な供給を可能とする特別な力学の場が必要であり、ポラリゼーションレーダ等によるそれらの早期検知が豪雨予報改良に役立つと考えられる。
著者
白澤 政和 増田 和高 畑 亮輔
出版者
桜美林大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

コミュニティマネジメント過程を明らかにし、それとケースマネジメントの連結で、ソーシャルワーク論の確立を目指した。その結果、コミュニティマネジメントは、「地域活動の実施とモニタリング」「地域の情報収集」「地域活動実施準備」「地域活動プランニング」「地域アセスメント」の5因子で構造化されていること、コミュニティマネジメントはケースマネジメントと同じPDCAサイクルで展開していること、ケースマネジメントでの個別ニーズへの対応から地域ニーズが抽出され、地域ニーズに対応したコミュニティマネジメントの展開により、ケースマネジメントとコミュニティマネジメントが循環していることを明らかにした。
著者
藤田 晃
出版者
桜美林大学
雑誌
桜美林論考. ビジネスマネジメントレビュー (ISSN:21850658)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.99-114, 2010-03

Social businesses solve social issues like those of education and welfare by business methods and are now a focus of attention in the world. In the United Kingdom, social businesses were nurtured as social enterprises to solve regional problems in 1997 when Tony Blair was the prime minister.One type of social enterprise is a social firm. The social firms are places of employment for people with disabilities and are managed by using business methods to solve their employment problem.In the United Kingdom, Social Firms UK is founded as intermediate organization to conduct national surveys of social firms and provide consultancy to them. According to the organization, there are about 70 social firms and about 80 emerging social firms in the United Kingdom.These social firms and emerging social firms are highlighted as places of employment for disabled people.In 2008, Social Firms UK selected five social firms with particularly excellent business activities and named them star social firms. In August and September 2009, the author had the occasion of interviewing two star social firms of contrasting sizes. The interview survey to the two star social firms offered several findings conducive to the development of places of employment for disabled people in Japan.
著者
座間 紘一 任 雲 小松 出 金山 権
出版者
桜美林大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

得られた知見を以下の11項目にまとめる。1.国有企業改革の性格は現物資産所有に基づく計画の執行体としての国有企業を近代的財産権に基づく法人化=株式会社への転換によって所有と経営を分離し、現代企業への転換を図ろうとするものである。今日の到達段階は国有企業の改革の構図が明らかになり、外的市場的条件(金融証券)、内的条件(国有資産管理とコーポレートガバナンス機構)の同時的整備が開始された段階である。2.国有企業の制度問題は外部制約の弱化によるインサイダーコントロール、特に経営者のレントシーキングである。その原因は委託-代理関係の不明確さにある。3.今日における国有企業改革の重要な側面は国有資産管理である。3階層の国有資産管理の「上海モデル」は政府職能の分離、所有と経営の分離、コーポレート・ガバナンスの模範的形態である。4.3階層の国有資産監督管理機構の問題点はこの巨大な機構を誰が管理するかということである。5.グローバル競争に勝ち抜くための巨大な企業集団形成の現段階はこれら企業集団が未だ政府の保護と管理の下での育成段階にあるということである。6.金融改革は立ち後れており、従来の国有企業を中心とした改革から、金融システムと国有企業両方の改革を並行する総合的改革へと移行しなければならない。7.電力産業と電力企業の改革は様々な問題を抱えるものの、最近確実に市場化への方向で進んでいる。8.鉄鋼産業の改革は新しい戦略再構築が必要な段階にある。9.国有紡織企業の退出では、民営化コストは多大であり、中西部地域では更なる財政的支援が不可欠である。10.今日の国有企業経営者の利益請求権は「欠如」しているが、それは改革の段階性に規定された合理性を持つ。漸次的整備の必要とその形態を提起した。11.国有企業改革で蔑ろにされがちな労働者への矛盾のしわ寄せ問題について、その解決のために6項目の提案をした。
著者
桑名 義晴
出版者
桜美林大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

グローバル知識経済の時代を迎え、日系多国籍企業は新しい事業・技術・製品の源泉になる知識を世界中からいち早く感知・獲得し、それを組織内で共有・活用する経営を必要としている。そのような経営の展開には、日系多国籍企業はまた、世界の多くの企業、大学・研究機関、政府組織などと提携し、それらと相互学習する能力を身に付ける必要もある。この新しい研究課題について、先駆的な理論の研究と国内外での実態調査によって、日系多国籍企業の新たな成長や国際競争力の強化には、アジア新興市場での新規事業開発、新しい組織の構築、新しいタイプの人材育成が喫緊の課題になっていることを明らかにした。