- 著者
-
村田 聡一郎
- 出版者
- 横浜市立大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2013-04-01
大腸癌は食生活の欧米化に伴って近年増加の著しい悪性腫瘍である。切除不能の進行大腸癌の唯一の治療法は化学療法であるが、その費用は高額であり医療費の高騰につながっている。モノテルペンはアロマテラピーで用いられる精油の主成分であり、抗炎症作用、殺菌作用に加えて、いくつかのモノテルペンは抗腫瘍作用を有することが明らかになっている。本研究では1,8-シネオール、テルピネン4オール、リナロールの3つのモノテルペンについてヒト大腸癌細胞株および免疫不全動物への腫瘍移植モデルを用いて検討した。その結果、3つの成分とも大腸癌に対する抗腫瘍効果を有することを明らかにした。