著者
望月 桂
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

新しい環状配位子の金属錯体を合成し、芳香族ハロゲン化物の脱ハロゲン化における、これら金属錯体の触媒作用について研究した。その過程で、光を利用し、環状配位子-ニッケル錯体を触媒として用いた芳香族臭化物の脱臭素化システムを、新たに開発した。
著者
藤田 浄秀 谷口 英樹
出版者
横浜市立大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

幹細胞アッセイ法の一つであるin vitroコロニーアッセイ法を用いて、顎下腺に幹/前駆細胞が存在するか否かを検証した。ラット新生仔顎下腺細胞の低密度培養(200cells/cm^2)により、単一細胞由来のコロニーを形成させることが可能な培養系を確立した。コロニーを構成する細胞のDoubling timeは平均24.7時間(S.D±7.02時間)と増殖能が旺盛であった。Epidermal growth factor(EGF)、hepatocyte growth factor(HGF)を添加して培養する事で、培養7日目においてコロニー構成細胞数が100個以上の大きなクローン性コロニーの形成数が13.2個(S.D±4.18個)と、何も添加せずに培養した場合の4.5個(S.D±1.73個)より2.93倍に増加した。RT-PCRにより様々な唾液腺細胞の分化マーカーの発現を検証した結果では、唾液腺を構成する三つの細胞系列の分化マーカーを発現しているクローン性コロニーが88.9%(8/9)と高頻度に存在し、免疫染色による検証では、腺房細胞マーカーであるAquaporin5(AQP5)、導管細胞マーカーであるNa+K+ATPase(Na-K)、cytokeratin19(CK19)、S100、筋上皮細胞マーカーであるα-smooth muscle actin(α-SMA)の分化マーカーの発現がコロニー中の細胞に見られた。また、成体ラット顎下腺中にも増殖能と多分化能を兼ね備えた細胞が、新生仔顎下腺よりも低い頻度ながらも存在していることが明らかになった。本研究により、高い増殖能と多分化能を兼ね備えた唾液腺幹/前駆細胞が新生児ならびに成体ラットの顎下腺中に存在することが明らかになった。
著者
平野 久 川崎 博史
出版者
横浜市立大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

本研究は、遺伝子組換え食品の安全性を評価するため、遺伝子組換え生物におけるタンパク質の変動を漏れなく解析することができるプロテオーム解析技術を確立することを目的とする。本年度は、質量分析装置によって定量的にディファレンシャルディスプレイ分析ができるiTRAQ法を用いて形質転換体で特異的に発現するタンパク質を効率的に検出できるかどうかを調べた。まず、ベニザケのI型成長ホルモン(GH)遺伝子をマイクロインジェクション法によってアマゴに導入し、体長が非形質転換体の約10倍になった形質転換体を得た。このGH遺伝子組換えアマゴのF1及びF2個体を作出し、外来GH遺伝子が生殖細胞に取り込まれた個体を育成した。このGH遺伝子組換えアマゴとその兄弟にあたる非組換え体のタンパク質組成の違いをiTRAQ法で調べた。iTRAQ法は、質量の異なるタグを含む試薬を異なる個体から抽出したタンパク質のプロテアーゼ消化物に別々に標識した後、各個体からの標識ペプチドを混合し、MS/MSモードの質量分析装置で分析する方法である。タグの質量スペクトルから異なる個体の特定のタンパク質の量比を、また、ペプチド部分のMS/MS解析によってアミノ酸配列を明らかにすることができる。そして、アミノ酸配列からデータベース検索によってタンパク質を同定することができる。iTRAQ法による分析の結果、形質転換体において転写・翻訳などのタンパク質合成に関わるタンパク質複合体やペントースリン酸経路の酵素群の発現が上昇していること、また、解糖系酵素群の発現が低下していることを確認することができた。iTRAQ法は、形質転換体におけるタンパク質発現の質的及び量的変動を容易に捉えることができる優れた方法であると考えられた。
著者
河越 龍方 水木 信久 大塚 正人
出版者
横浜市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

ベーチェット病原因解明のための新規 HLA-B51 トランスジェニックマウスの作製に関する進捗および成果について: ベーチェット病の原因についてはいまだよくわかっていない。しかし、人種を越えて、ヒトの主要組織適合抗原である HLA(human leukocyte antigen)の特定のタイプ、HLA-B51と顕著に相関していることが知られている。しかし HLA-B51がどのように疾患に関わっているのかそのメカニズムは謎のままである。そこで今回、新規に HLA-B51 トランスジェニックマウスの作製をおこなった。
著者
玉川 洋 米山 克也 菅野 信洋 神 康之 笠原 彰夫 山本 裕司 高梨 吉則
出版者
横浜市立大学
雑誌
横濱醫學 (ISSN:03727726)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.145-149, 2005-03-31
被引用文献数
1

症例は14歳,男児.開腹歴を含め,既往歴に特記すべきものなし.下痢,腹痛を主訴に来院し,抗生剤投与で一時軽快したが,その後腹部膨満感出現し,緊急入院となった.入院時血液検査所見で炎症反応の異常高値とCT検査上絞拒性イレウスの所見を認めたため緊急開腹手術を施行した.術中所見は回腸から約60cm口側にメッケル憩室を認め,そこに付着したmesodiverticular bandにより回腸が内ヘルニアを形成していた.小腸は広範囲に壊死しており,小腸部分切除を行った.mesodiverticular bandによるイレウスは稀で,術前診断は困難であるため手術歴のないイレウスの原因として考慮すべきであると考えられた.
著者
石川 義弘 赤羽 悟美 佐藤 元彦 藤田 孝之 奥村 敏
出版者
横浜市立大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-04-01

心臓における自律神経調節の主体は、交感神経受容体と連動してcAMP産生を担うアデニル酸シクラーゼである。cAMPは下流酵素を活性化し、細胞内分子のリン酸化を起こし、その主要な標的がカルシウムチャネルであり、細胞内カルシウム+の流入を増加させて心筋の収縮性を制御する。カルシウム流入は心筋の拍動ごとに変化するから、アデニル酸シクラーゼとカルシウムチャネル活性は、拍動に応じた時間的位相差をもって変化すると予測される。我々はこれらの前提に基づいて両者の分子の制御メカニズムを検討し、双方向性の活性調節が時間的かつ空間的因子によって制御されることを見出し、不整脈の予測変化に役立つことを見出した。
著者
浜 真麻
出版者
横浜市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

破骨細胞分化や炎症性骨破壊における誘導型ヘム分解酵素HO-1と転写抑制因子Bach1の関わりについて,恒常的にHO-1が高発現したBach1欠損マウスを用いて解析した.破骨細胞分化早期のHO-1発現低下が分化に必要であり,そのHO-1発現は転写抑制により制御され,Bach1の他にp38alphaリン酸化も関与していることを明らかにした.また,TNFalpha刺激炎症性骨破壊モデル及び抗コラーゲン抗体誘導関節炎モデルにおいて,Bach1欠損マウスで,破骨細胞数の減少,骨破壊の抑制,関節炎の軽減が得られた.HO-1発現制御を介した新規治療法は関節リウマチの炎症や骨破壊を抑制し得る可能性がある.
著者
寺内 康夫
出版者
横浜市立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

グルコースシグナルやAMPKを介したインクレチン受容体の発現および膜移行制御機構を検討した。細胞外グルコース濃度上昇により単離膵島においてインクレチン受容体の発現が上昇した。また、グルコースシグナルを増強するGKAによっても膵島におけるインクレチン受容体の発現は上昇した。さらに、グルコース濃度上昇およびグルコキナーゼ活性化薬添加のどちらにおいてもAMPKが脱リン酸化されることも確認した。一方、単離膵島においてAMPK阻害薬により、インクレチン受容体の発現が上昇した。以上の成績より、グルコースシグナルによりAMPKの脱リン酸化を介して、インクレチン受容体の発現を上昇させることが想定された。
著者
白石 小百合
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、幸福度の高い社会の構築との問題意識から、人々の幸福に対するとらえ方を定量的に把握するとともに、人々の幸福度とワーク・ライフ・バランスとの関係を解明すべく、マイクロデータを用いた実証分析を行うことにより、近年注目されるワーク・ライフ・バランスのあり方とその効果的な施策について検討を行うことを目的とする。
著者
青田 洋一 飯塚 晴彦
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

長時間着座時の腰痛を緩和するために我々が開発してきた持続受動運動(CPM)装置は椅子の背もたれと座面に可動式エアバッグを設置したものである。一方の縮小時に他方が拡大する連動逆位相型と同時収縮する連動同位相型とがあるが、いずれも健常者では腰痛予防効果は従来型のCPMと比較して、腰痛予防効果は優れている。今回の検証で逆位相型は腰椎・骨盤の動きが大きく同位相型は重心の移動が大きい特徴を有し、両者の腰痛予防機序が異なることが明らかとなった。しかし深部静脈血栓の予防効果や腰痛患者に対する腰痛予防効果は限定的であり、さらなる動作様式の工夫が必要である。
著者
高井 直樹
出版者
横浜市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

シアノバクテリアの概日時計は KaiA, KaiB, KaiC を用いて試験管内で再構成できる.中でも KaiC の ATPase 活性は概日リズムの周期を規定しており,温度補償されている.本研究では KaiC の ATPase 活性が広い温度レンジの下でも安定的にリズムを生み出すメカニズムを明らかにするため,温度ジャンプ時の ATPase 活性の挙動を調べると共に,概日リズム異常型のKaiC 蛋白質を精製し,野生型 KaiC 蛋白質との挙動の差異を生化学的に解析した.その結果,温度ジャンプ時の ATPase 活性は一過的に上昇するが,即座に抑制される過渡応答が見られた.また,温度補償異常型では過渡応答が見られなかったことから,KaiC は ATPase 活性を用いた分子内フィードバックにより,周期の温度補償性を獲得し,その機能には C2 ドメインが重要な働きを担うと考えられた.
著者
野口 和美 穂坂 正彦 木下 裕三
出版者
横浜市立大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

幼若ラットのセルトリ細胞培養液(SCCM)中に、成熟マウスのライディッヒ細胞を刺激してテストステロン(T)分泌を促進する因子があることを確認し、その生化学的性質の一部を明らかにした。セルトリ細胞は3週齢の幼若ラット精巣よりトリプシンとコラゲナーゼ処理により得、無血清培地で培養した。分子量1万をカットオフ値とする限外濾過にてSCCMを15倍に濃縮した。ライディッヒ細胞は10週齢の成熟マウス精巣より酵素によらず分離した。濃縮したSCCMをライディッヒ細胞浮遊液(最終密度10^6cells/ml)に加えたところ、37℃3時間のインクベーションにてSCCMの濃度依存性にTの基礎分泌は促進された。上清中のcAMPをRIAにて測定した。その結果、cAMPもTと同様に、添加したSCCMの濃度依存性に上昇した。5×10^7個のライディッヒ細胞をSCCMあるいはLHと34℃3時間インクベーションし、ライディッヒ細胞を分離した。これをホモジナイズして酵素液とした。14C-pregnenolone,14C-progesterone,14C-17α-hydroxyprogesterone,14C-androstenedioneを基質としてそれぞれ3β-HSD,17α-hydroxylase,C17-20 lyase,17β-HSDの酵素活性を測定した。コントロールと比較し、SCCM処理にてはLH処理と同様にこれら酵素活性に変化を認めなかった。すなわちSCCMの作用点はLHと同様にテストステロン生合成の初期段階、すなわちcholesterol→pregnenoloneの過程(ミトコンドリアでのT合成経路)に作用している可能性が考えられた。LHの過剰刺激下ではT分泌がそれ以上に亢進しないこともこれを裏付けるデータと思われる。各種濃度のFSHを4、72、96時間、培養セルトリ細胞に作用させた後新鮮な培養液に交換し、これに分泌された同因子の生理活性を測定して比較検討した。その結果、FSH100mIU/mlを4時間作用させたセルトリ細胞培養液中に有意にライディッヒ細胞刺激因子の生理活性が高かった。その他の条件下ではコントロールと比較していずれも生理活性は高かったが、有意差は認められなかった。
著者
山崎 健一朗 和田 浩卓 桜田 伊知郎 門之園 一明 佐伯 宏三
出版者
横浜市立大学
雑誌
横濱醫學 (ISSN:03727726)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.197-200, 2005-05-31

背景:脈絡膜破裂を伴った外傷性黄斑円孔に対し硝子体手術を行った一例を経験したので報告する.症例と所見:26歳女性,うちあげ花火が直接右眼にあたり鈍的外傷となった.初診時の矯正視力は0.01であり,白内障,前房出血,黄斑円孔,脈絡膜破裂に伴う黄斑下出血と網膜浮腫がみられた.3週間後黄斑円孔は拡大した.6週後の蛍光眼底造影にて黄斑部に及ぶ網膜循環障害を認めた.受傷6週間後にインドシアニングリーンを用いた内境界膜剥離術を行った.黄斑下手術は行わなかった.結果:術後黄斑円孔は閉鎖し,視力は0.5に改善した.重篤な術後合併症は見られなかった.結論:脈絡膜破裂のある外傷性黄斑円孔に対しても硝子体手術は有効であると考えられた.
著者
宮崎 香 東 昌市 小川 崇
出版者
横浜市立大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005

がんの悪性進展においてがん周囲の微小環境因子が重要な役割を果たしている。本研究では基底膜の細胞接着分子ラミニン332(Lm332)がプロテアーゼの限定分解を受けて可溶型分子となり、がん細胞の移動を促進することが明らかになった。また、がん細胞が間質に浸潤するとLm332の構成鎖の一つであるγ2鎖が単独で過剰に発現し、この分子ががんの浸潤性増殖を促進することが示された。さらに本研究において、腫瘍血管では発現が抑制される、血管特異的新規ラミニン分子ラミニン3B11が発見された。一方、がんの悪性進展や転移に関与するマトリックス分解酵素MMP7はコレステロール硫酸を介して細胞膜に結合し、細胞膜タンパク質やLm332などを分解し、がん転移を促進すると考えられた。これらの因子は抗がん治療の有望な標的分子と考えることができる。
著者
佐藤 秀光 南 睦彦
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

悪性グリオーマの免疫療法の開発を行った。当初の目的の1つのテモゾロミドによる免疫抑制環境の改善の方は結果を伴わなかったが、もうひとつの目的である悪性グリオーマに対するCTLを誘導しうるペプチドを新たに3種類見出した。さらにHDAC阻害薬のHLA発現増強作用に着目し、CTLの抗腫瘍免疫を強化する研究を行った。HDAC阻害作用のあるバルプロ酸をグリオーマ細胞に作用させるとHLAが増強しCTL活性も上昇した。今後の発展性によっては免疫療法の選択肢が広がる可能性も示唆される意義深い結果となった。
著者
古屋 充子 田中 玲子 米満 吉和 木村 定雄
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

炎症性背景をもつ発癌モデルとして内膜症と明細胞腺癌とにおける炎症性微小環境変化を解析した.G蛋白質共役受容体CXCR3を解析したところ,3つの変異体がヒト組織で確認された.定性解析の結果,CXCR3Aは内膜症,癌両者で上昇していた.CXCR3-altは癌で特異的に発現し,CXCR3Bは抑制されていた.CXCL11,CXCL4の発現パターンは各々CXCR3-alt,CXCR3Bと相関した.局在解析では,CXCR3-altは腫瘍血管に,CXCR3Bは正常血管や内膜症血管にシグナルが認められた.以上の結果,G蛋白質共役受容体CXCR3は変異体により発現組織・細胞が異なり,そのリガンド環境も疾患によって異なることが示唆された.CXCR3Bでは抑制性,CXCR3-altでは亢進性シグナルが作動すると予想された.今回期間内では変異体依存性シグナルと4回膜貫通蛋白(TM4)との関連を明らかに出来なかったが,今後は細胞レベルでG蛋白質共役受容体シグナルを介した浸潤・移動能調節機構にインテグリン/TM4がどう応答するか解析する予定である.
著者
近藤 慶一
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

(緒言)腎細胞癌株及び臨床検体ではHypoxia Inducible Factor(HIF)αサブユニット(1αおよび2α)の発現パターンが異なることが知られています。構造的には非常に近似しているサブユニットなのですが、どのような機能の相違を有しているのかは明確になっておりません。そこでこのテーマを検討するために、それぞれのサブユニットに対して特異的に結合する蛋白を検索することを目的として実験を行いました。(方法) VHLが正常に発現されており、さらにHIF1α及びHIF2αの双方を低酸素環境で発現しうる腎細胞癌株としてACHN及びSN12Cの細胞株の抽出液からそれぞれのHIFαサブユニットに対する免疫沈降を行いました。HIFαと共沈降してきた蛋白をSDS-PAGEで分離し、銀染色を用いて発現量を比較しました。(結果と今後の展開)コントロール抗体に対して発現の違いが見られるバンドが複数種検出されており、この結果を2次元電気泳動にかけて確認しました。その結果を元にゲルから目的とするスポットを切り出して質量分析を試みたのですが、ゲル内に含まれている蛋白の量があまりにも微少で、信頼のおける解析結果がまだ得られておりません。同定されていない以上、この蛋白の細胞内での発現量を増加させることはできませんので、現在はHIFαとこの蛋白の親和性を増強させることを考えております。具体的には培養条件を変化させてHIF1αと2αがそれぞれ有為に発現するような環境を選び出し、その条件下での細胞抽出液を用いて親和性の変化を検証しているところです。
著者
千葉 由美 山田 律子 市村 久美子 戸原 玄 石田 瞭 平野 浩彦 植田 耕一郎 唐帆 健浩 徳永 友里 植松 宏 森田 定雄
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

摂食・嚥下障害は高齢者をはじめ脳血管疾患、変性疾患、がんなどの発症および治療に伴い発生する症状である。2次合併症の誤嚥性肺炎は、全肺炎の半数以上を占め、死因となる。本プロジェクトでは、評価法や管理システムにおける課題を見出し、改善点を示すことを目的に進めてきた。これまで複数病院における誤嚥性肺炎の発生率を見るとともに、病院管理の在り方について管理者と病棟で実態調査などを行った。現在、最終分析を進めている。