著者
森田 章夫
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

「無国籍船舶」に対する規定を置く条約の先例として、海賊問題を中心とする研究が成果となった。特に、普遍的管轄権の根拠が、「海上交通(往来)の一般的安全」の保護であることを精密に実証した。この過程で、この管轄権行使の根拠として、(1)「授権」(authority)不存在要件説、(2)海賊は、いずれの国家の規制にも服さない海の「無法者」ないし「法外者」(outlaw)であることを根拠とする学説があり、前者については、国連海洋法条約上、「私有の船舶」要件の問題であり、後者については、普遍的管轄「権」を規範的には肯定できないことが明かとなった。
著者
田路 則子 新谷 優
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、スタートアップの成長要因を、経営資源、経営戦略の分類別に探ることである。調査は、地域性、業種の特性をコントロールするために、東京で展開するWEBとモバイル関連ビジネスに焦点を当てている。企業のウエブサイトをみることにより、2年後にどの程度成長しているかを確認した。戦略面では、市場規模、市場成長性、サービス新規性が成長性と関係あることが実証できた。さらに、他社と差別化するためには、製品の革新性と、一貫したビジネスアイデアを追求しながらも柔軟にビジネスモデルを変更することが有効であった。また、経営資源面では、立ち上げ時の創業チームと、シリーズAの資金調達が有効であった。
著者
西野 春雄
出版者
法政大学
雑誌
能楽研究 (ISSN:03899616)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.163-178, 2001-03-20

二十世紀も終わり近く、二十一世紀の夜明けを目前にした平成十一年(一九九九)の能楽界は、比較的平穏な一年だった。大家・中堅、そして若い人達の活動も活発で、より広い観客層の拡大にむけての動きも見られた。ともすれば閉鎖的になりがちな能界の現状に危機感を抱いた若手能楽師たちが「能を次代に残すには、より広く親しまれるための努力が必要」と積極的に活動しはじめたことは喜ばしい。数年前に小鼓方の大倉源次郎氏が結成したグループ〈ツクスマ〉が先駆的な活動を展開してきたが、続いて東京のシテ方・囃子方5人の〈神遊〉(一九九五年結成)、中京・関西で活動するシテ方・囃子方・狂言方5人の〈能楽「鏡座」〉(一九九六年結成)、金春流若手4人の〈金春流 座・SQUARE〉(一九九八年結成)が旗揚げし、先輩たちも応援している。先人たちが何百年と演じ続けてきた作品に挑戦する舞台活動もあれば、能や狂言が現代に生きている証しとして新作能や復曲能、あるいは新作狂言に挑む舞台もある。新作ではここ数年宗教者に取材した作品が目立つが、今年もこの傾向が見られた。現代人は、能や狂言がもっている心の癒しを求めているのだろうか。一方、今や年中行事と化した趣の海外公演に目をやれば、欧米のほかに、宝生流中国公演や銕仙会メンバーによる韓国公演、同じく山本東次郎ほかによる韓国での「三番三」上演など、アジアでの公演も目立った年であった。アジアの時代が到来したか。国立能楽堂特別公演では昭和60年以来、実に十四年ぶりに黒川能が上演された。前回は三日間にわたる公演だったのに、今回は一日を三部に分けての強行日程で、疲労の度も限界ではと懸念されたが、みごとに演じ終え、五流の能とはまた別のおおらかな舞台に触れることができたのは嬉しかった。能界過去帳を繙けば、粟谷新太郎・岡次郎右衛門・川瀬一馬氏ほか、能界・学界で多年にわたり斯界の発展に尽くされた長老たちを見送らねばならなかった。詳しくは物故者の欄をご覧いただきたい。以下、文字どおりの管見で、しかも関東地方に傾きがちで恐縮ではあるが、平成十一年の能楽界の事象や出来事を、記録を中心に概観し、二十一世紀も間近い能界を展望する。
著者
横手 一彦
出版者
法政大学
巻号頁・発行日
2016

終了ページ : 304
著者
漆原 拓也
出版者
法政大学
巻号頁・発行日
2015

終了ページ : 309
著者
比嘉 実
出版者
法政大学
雑誌
沖縄文化研究
巻号頁・発行日
vol.16, pp.151-183, 1990-03-20
著者
伊藤 敬一
出版者
法政大学
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.21-32, 1963-01-25
著者
宮下 今日子
出版者
法政大学
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.52-63, 1989-02-25
著者
中山 幹夫
出版者
法政大学
雑誌
経済志林 (ISSN:00229741)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.55-108, 1995

経済分析のための数学的方法として定着しているゲーム理論について,その誕生と初期の理論展開を学説史的に展望している.

2 0 0 0 OA 戦後文学と私

著者
柄谷 行人
出版者
法政大学
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
pp.14-27, 1974-09-20
著者
表 きよし
出版者
法政大学
雑誌
能楽研究 (ISSN:03899616)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.194-202, 1983-03-31