著者
猪俣 伸道
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 人間科学編 (ISSN:13471228)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.91-95, 2007-03-20
被引用文献数
1

イノシシは雑食性と言われるが,雑食性の中で何をどのように食べるのかを調査した。人が食べる果物は何でも食べたがレモンは食べなかった。熱帯産の果物も食べた。種子の大きいものは種子を食べたり残したりした。莢付きのエダマメ,オクラとピーマンは食べなかった。ドングリの類は大きさに関係なく皆皮をむいて食べた。根菜類はゴボウを除いてすべて食べたが,ダイコンは時々残した。葉菜類はタケノコとホウレンソウは食べたが,他の物はどれも食べなかった。キノコ類はどれも全く食べなかった。セミの類は皆食べた。
著者
細江 光
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 文学・文化編 (ISSN:1347121X)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.A85-A149, 2006-03-18

The purpose of this paper is to make a thorough and complete interpretation of the animated movie Tonarino Totoro, the masterpiece produced and directed by Miyazaki Hayao. The director projects the image of the mother onto nature in this movie, and the realized world in this story, the whole space of fiction, is encompassed by the mother of nature. This makes possible a Utopia where everything is in harmony in an ideal way and where the innocence of children is not only protected but also exercised to perfection, which moves those who watch this movie. Miyazaki wants to embody such an ideal childhood as is shown in the Utopia of this movie. It is a fact that he himself didn't spend a happy childhood like this in me real world, and this has led him to satisfy his hunger for it by realizing it in this fictional world.
著者
細江 光
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 文学・文化編 = Konan Women's University researches of literature and culture volume (ISSN:1347121X)
巻号頁・発行日
no.40, pp.A37-A63, 2004-03-18

Sojin Kamiyama, one of the key figures in the creation of the modern Japanese theatre, was a friend of Junichiro Tanizaki throughout his lifetime. He is also known as one of the few Japanese actors who performed in Hollywood silent films in the 1920s. However, his life has not been sufficiently studied ; his fellowship with Junichiro Tanizaki has not been fully investigated either. This paper presents his personal history based on various data, information and interviews with members of his family.
著者
川勝 邦浩
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 看護学・リハビリテーション学編 = Studies in nursing and rehabilitation (ISSN:18825788)
巻号頁・発行日
no.6, pp.1-7, 2012-03-18

本来、理学療法は治療技術であり、リハビリテーションは理念である。理学療法とリハビリテーションは全く意味の違う用語であるが、新聞紙上やテレビ放送のニュース、病院内や教育場面で同義語のように使用されていることは多い。スポーツ選手の外傷後の機能回復を指して「リハビリ中です」と使われることはよくある。理学療法士が治療内容を患者に説明する時、「リハビリを行います」という言葉はよく聞かれる。理学療法士養成校へ入学してくる学生は、理学療法士が行うことは「リハビリ」だと思っている者は多い。何故、それらが同義語として使用されているのであろうか。少なくともリハビリテーションに関わる者は、その意味を正しく理解し広める責務がある。本稿では、「理学療法」と「リハビリテーション」の本来の意味を明確にし、これらの用語の適切な使用について、理学療法とリハビリテーションの歴史から考察する。
著者
馬場 伸彦
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 文学・文化編 (ISSN:1347121X)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.A75-A82, 2007

雑誌『犯罪科学』において,1930年代に登場した新しい「グラフ・モンタージュ」は,その実践者である堀野正雄,また写真評論家として活躍した伊奈信男や板垣鷹穂らによって,西欧で勃興した「新興芸術」の流れの中に位置づけられている。「グラフ・モンタージュ」と名付けられた一連の作品評を概観してみると,移入初期においては直裁的な翻訳のようであったが,その後試行錯誤を経て次第に独自の表現形式を獲得していったことが分かる。そこには社会の暗部や裏面をメディアの視覚を媒介にして安全かつ刺激的に覗き見たいという大衆の欲望が表象され,また,「シナリオ」を必要としたその構成と形式は,写真報道と映画を架橋する新しい表現であったにちがいない。