著者
松林 靖明
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 文学・文化編 (ISSN:1347121X)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.A23-A33, 2007-03-20

The Bessho-Ki is one of the tales of war written in the age of wars. I examined mainly the books quoting passages from it and those influenced by it to take up various general issues which had not yet been examined.
著者
梅崎 高行
出版者
甲南女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009 (Released:2009-04-01)

競技スポーツにおける指導の相互的なバイアス構成-指導者によるコーチングの偏りと選手による指導の歪んだ認知-に着目した。バイアス構成は,選手の学びと指導者の教えにブレーキをかける。この影響を最小にするため,第三者のかかわりについて検討した。とりわけ保護者については,従来から選手に対する過剰な働きかけが指摘される。錯覚とよばれるこうした働きかけを,脱錯覚的なものへと整える意義について議論された。
著者
三島 郁
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 文学・文化編 (ISSN:1347121X)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.69-77, 2007-03-20

The history of music, in most cases, has actually been the history of musical style. Such a history involves identifying and connecting the characteristics of those outstanding composers that modern historians would judge as great musicians. However, in reality, the history of music encompasses all the activities of human life. In this article, I would like to restructure musical history by discussing the activities of Louis Spohr (1784-1859), a musician who lived in Germany in the first half of the nineteenth century. Spohr is known for his "Violinschule" (a manual for the violin); however, he is currently regarded as a second-class or trivial epigonic composer between the Classical and the Romantic era. Nevertheless, Spohr was admired by the critics of his time such as Johann Friedrich Rochlitz (1769-1842) in the "Allgemeine musikalische Zeitung, " and his works ranked at a high position in the repertoire of the Gewanthauskonzert. Furthermore, he founded "Cailienverin" and attempted to perform Bach's "Matthauspassion." Therefore, I would like to consider Louis Spohr as not only a composer but also a violin virtuoso, a Kapellmeister in the court, and a director in the theatrical and choral society. It is very likely that he was an integral part of musical life at that time; considering him in such a perspective can serve as a useful reference in the reexamination of musical history.
著者
瀬藤 乃理子 岡崎 伸 鍋谷 まこと 藤井 美和 山田 美智子 多田羅 竜平
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 看護学・リハビリテーション学編 = Studies in nursing and rehabilitation (ISSN:18825788)
巻号頁・発行日
no.5, pp.187-192, 2011-03-18

2010年2月に世界初の子どものホスピスであるイギリスのヘレンハウス(現ヘレン&ダグラスハウス)を訪問した。そこでは、成人まで生きることが難しいと予測されるLTC(Life-threatening conditions)の子どもたちとその家族に対し、看護師による1対1の手厚いケアと、多領域の専門職やボランティアによる多くの楽しいプログラムが提供されていた。イギリスの子どものホスピスの機能は終末期だけでなく、家族の休息の提供(レスパイト)、緊急ステイ、病状管理、24時間の電話相談などが、子どもに死が訪れるまで、長期間にわたって継続されていた。また、死別後の家族に対するサポートプログラムも充実していた。ここでは、視察で得たイギリスの子どものホスピスの実情と、その理念や運営について紹介する。
著者
三島 郁
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 文学・文化編 (ISSN:1347121X)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.53-63, 2005-03-18

In the eighteenth century in Germany, the center of society moved from the aristocracy to the middle class, who came to be owners of property and wanted to be musically cultivated. Leipzig, a merchant city, was not a court city like Berlin or Dresden, but it had a textile industry, a university and publishing business, and the famous Thomaskirche. An international trade fair was held twice a year, and there were many foreign visitors to the city. So they had a base for receiving new music culture. The most characteristic feature was the choir. They founded many choral societies for four voices or male voices, where they devoted themselves to singing songs. At first their interest was in religious music or early music repertories, but gradually shifted to pieces by contemporary composers or by their own members, and they were satisfied with just participating in a Gesangverein (choral society). This change in their quality and taste is thought to be closely related to the multi-layered middle-class society.
著者
福澤 利江子
出版者
甲南女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009 (Released:2009-04-01)

米国で開発・実施されたListening to Mothers質問紙の日本語翻訳と文化的改変を進めるため、プレテストを拡大した。妊娠・出産・産褥早期版では220名、産後後期・育児・就労版では翻訳と専門家による内容妥当性評価を経て130名の産後の女性より参加が得られた。妥当性、信頼性、同質性をさらに高めるため、尺度開発のプロセスは今後も続く。今回の調査結果はホームページを通じて社会へお返ししていく。
著者
辻 平治郎 辻 斉
出版者
甲南女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998 (Released:1998-04-01)

近年特性論の主流となった5因子モデルは特性語を網羅的に収集し分類する「語彙アプローチ」から生れてきた。しかし日本では、これを輸入・翻訳した、研究はあるが、5因子との関連を見た語彙研究はほとんどない。そこで本研究では、日本語で語彙アプローチを試み、5因子が確認されるかどうかを研究してみた。まず、23名の研究者が特性語および特性語化できそうな語を広辞苑から抽出したところ、13,198語となった。次に、18名の研究者がこれらの語が「通じるか」どうかを1〜3の3段階で評定し、現代人にはほとんど通じない語(評定平均値1.5未満)を削除したところ、11,145語が残った。内訳は、名詞8,134語、動詞1,099語、形容詞646語、副詞77語、連体詞4語、慣用句1,185である。さらに18名の研究協力者がこの11,145語の「意味が分かるか」「使うか」の評定を行い、上記の「通じる」評定を加えた3種類の評定平均値が2.5以上のものを、日常的に使われる特性語として選出したところ、3,779語となった。また、この3種類の評定すべてが3となった語が400であったので、これらを尺度化して、自己評定データ(有効回答490名)をとり、因子分析を行ったところ、11因子が抽出された。これらは適切なまとまりを示していたが、欧米の5因子とはかなり異なっていた。このような結果になったのは、(1)日本語に特有の因子構造があるから、(2)400語のリストに真の特性語以外のものが含まれていたから等の理由が考えられる。実際、第2次データベースを特性語化して文法を基礎として整理してみると、(1)人物のタイプを表す名詞、(2)永続的な特徴を表す形容語(形容詞および名詞や動詞を形容語化したもの)、(3)動作的特徴を示す動詞(名詞+動詞を含む)に分化するので、真の特性語に限定すれば、5因子に近いものが抽出されたかもしれない。
著者
白川 蓉子
出版者
甲南女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006 (Released:2006-04-01)

幼稚園の4,5歳児が好きな遊びを選んだ活動のなかで、リテラシーに関心をもち、自発的に解読したり、書いたりしていることがわかった。この幼児自らの学びを教師は教具などをふくむリテラシー環境を整えて意図的に指導する必要がある。その際、話す・聴く・書く・読む、の四活動を同時並行的に導入すべきである。また幼児自身の「話したい」「書きたい」という「言葉への意識」と欲求が重要であることが明らかになった。