1 0 0 0 今月の症例

出版者
金原出版
雑誌
臨床放射線 (ISSN:00099252)
巻号頁・発行日
vol.65, no.13, pp.1435-1438, 2020-12
著者
紺山 和一
出版者
金原出版
雑誌
眼科 (ISSN:00164488)
巻号頁・発行日
vol.9, no.10, pp.752-757, 1967-10
著者
中平 伸 加藤 悠太郎
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.249, 2019-03-15

Pringle法は肝門部の血流を一括遮断し,肝離断中の出血量を減少させることを目的とした手技である。10~15分の血流遮断と5分間の再還流を繰り返す間欠的遮断法が広く行われており,120分を超えても安全であるが,正常肝で通算300分,硬変肝では200分の阻血が上限の目安と考えられている。肝障害や腸管うっ血が危惧されるが,通常の手術では遮断時間は60分未満であり,上記遮断時間上限から考えれば問題ないと思われる。むしろischemic preconditioningの概念からすると,Pringle法は肝細胞に対して保護的に働く可能性がある。
著者
飯島 孝四郎 伊藤 理恵
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.123-126, 2021-01-01

35歳,男性。8月下旬,栃木県の湿地滞にてヤマビルに両下腿を吸血された。その12日後より,前腕,背部,大腿部に多形紅斑が出現した。発熱などの全身症状は伴わなかった。ステロイド軟膏を外用し,消退した。ヒル咬傷自体は一般的な吸血害虫被害であるが,咬傷部位は容易に治癒し,その合併症もほとんどないことから医療機関を受診することは少ない。本邦においてヒル咬傷による多形紅斑を生じた症例は自験例のみであり,非常にまれな症例と思われた。しかし,昨今の地球温暖化や各地で頻発する水害によりヒル生息域の拡大が懸念されており,今後,多形紅斑以外にも多彩な皮膚症状を呈するヒル咬傷の症例が増加する恐れもある。
著者
岩田 健太郎
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.249-253, 2021-03-01

反ワクチンの歴史はワクチンの歴史とほぼ同じ長さだけある。ワクチンは衛生的理由から,宗教的理由から,政治的理由から,あるいは科学的見解の誤解釈から非難されてきた。しかし,科学的な検証と理性的な対応によってそういうムーブメントはその都度克服され,反ワクチン主義(anti-vaxxers)はマイナーなアウトライアーなままであった。この世界的な趨勢に合致しないのが日本である。日本では反ワクチン主義がなぜかメジャーなメディアに伝播し,そして政治家,官僚にまで影響し,国の政策にそのまま反映されてしまう。科学や理性よりも情緒や空気や皆の納得が優先される同調圧力が強い国の独特な現象だ。なぜ,このようなエートスが生じたのか。そしてどうすればそれを克服できるのか,本稿で論じてみたい。
著者
水谷 由紀夫
出版者
金原出版
雑誌
眼科 (ISSN:00164488)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.p847-858, 1994-08
被引用文献数
7
著者
小口 芳久
出版者
金原出版
雑誌
眼科 (ISSN:00164488)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.p139-145, 1984-02
被引用文献数
20
著者
永田 正夫
出版者
金原出版
雑誌
産婦人科の実際 (ISSN:05584728)
巻号頁・発行日
vol.18, no.13, pp.1194-1196, 1969-12
著者
志貴 美麗 遠藤 元宏 大江 真司
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.176-179, 2016-02-01

82歳女。数年前より限局皮膚硬化型強皮症に対してプレドニゾロン、抗血栓薬内服による加療中であった。2013年10月、右第1趾化膿性爪囲炎のため当科を初診し、側爪郭にコットンパッキングを施行し、抗菌薬の内服を開始したが徐々に潰瘍化し、周囲に紫斑が拡大したため、11月入院となった。採血にてCRP高値を認めたため、抗菌薬の内服を継続し、足趾の潰瘍にはトラフェルミンスプレーとアルプロスタジル、アルファデクス軟膏の外用、血管拡張剤の点滴を開始した。しかし、潰瘍は黒色化し、間質性肺炎の悪化、MRSA肺炎・心不全を併発し、12月に死亡した。
著者
早川 光 小笹 泰宏 成田 有子 射場 浩介 山下 敏彦
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.1041-1043, 2017-07-01

野球歴のある7 歳男児のPanner 病を経験した。初診時は上腕骨小頭骨端核の骨透亮像は限局しており,離断性骨軟骨炎と診断した。その後の経過で,骨端核全体の分節化が出現したためPanner 病との診断に至った。安静,生活指導による保存加療を行い症状は消失し,7 カ月後より投球練習を開始,最終経過観察時には制約なく野球が可能となった。