著者
髙橋 紳吾
出版者
金原出版
雑誌
小児科 (ISSN:00374121)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1017-1023, 2001-05
著者
結城 明彦 高塚 純子 竹之内 辰也
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.609-612, 2016-04-01

症例1は36歳女性で、6日前、右足底の色素斑を自覚した。色素斑は15×10mm大で、色調は褐色から橙色調で色素分布は均一で、左右対称、境界不明瞭、そう痒などの症状はなく無症候性であった。アルコール綿で拭っても脱色はみられず、ダーモスコピー所見で皮丘平行パターン(PRP)を認めた。早期の悪性黒色腫(MIS)と診断し、切除と植皮による再検を予定したが、初診8日後の入院時、色素斑は顕著に消退し生検のみで退院した。退院10日後の再診時に色素斑は完全に消退した。症例2は64歳女性で、2日前、左足底の色素斑を自覚した。色素斑は6×5mm大で、色調は赤みを帯びた橙色調で色素分布は均一で、左右対称、境界不明瞭、無症候性であった。アルコール綿で拭っても脱色はみられず、ダーモスコピー所見は特定のパターンは認めなかった。血腫疑いの臨床診断で、経過観察となった。23日後の再診時に色素斑はほぼ消失し、以後、有事再診としたが受診はなかった。カメムシ皮膚炎は虫体が分泌するヘキセナールなどアルデヒドの浸潤により発症するが足底では浸潤が角層内に留まるため炎症所見を欠き、色素沈着のみを呈する。両例は症状が似ておりカメムシが原因である可能性が推定され、原因不明の足底色素斑をみた場合はカメムシによる色素斑も鑑別の一つに挙げるべきと思われた。
著者
秋谷 進
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.751-754, 2021-07-01

場面緘黙とは特定の状況において1か月以上声を出して話すことができないことが続く状態である.不安や対人緊張が強く,診察時に医師と話をすることができないなど,普段の状態と異なり得られる情報が少ないため,緘黙児のアセスメントには苦慮することがある.今回,不登校と場面緘黙を主訴に受診した女児で,家族からの聴取によると年齢相当の発達段階であると考えられたが,知能検査の結果では知的発達障害が疑われた症例を経験した.知能検査において時間制限を気にしていたため女児の不安が高まったと考えられたことから,2年後に不安軽減のための時間的配慮をしたうえで再度知能検査を実施した.その結果,正確なアセスメントが可能となった.
著者
岡部 信彦
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.575-580, 2021-06-01

予防接種の副反応は,ワクチン液そのものによる有害反応としてとらえられることが多かったが,予防接種を行うという行為そのものが多彩な症状を誘発する可能性がある.WHOのワクチンの安全性専門家会議(GACVS)では,「予防接種ストレス関連反応(Immunization Stress-Related Response:ISRR)」という概念を提唱した.ストレスに対する個人の反応は身体的因子,心理的因子および社会的因子が複合的に絡み合って生じた結果であり,これを理解しておくことはストレス反応の予防,診断,そして適切に対応をするうえで重要であり安全な予防接種に結びつく,というものである.
著者
小幡 祥子 海老原 全
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.912-914, 2019-05-31

最新の知識◆近年,アトピー性皮膚炎の病態への皮膚微生物叢の関与が指摘され,黄色ブドウ球菌に対する静菌的治療が再注目されている。◆ブリーチバス療法のエビデンスが集積されるに従い,欧米の主要なアトピー性皮膚炎診療ガイドラインでも推奨されており,今後国内のアトピー性皮膚炎患者の関心も高まると予想される。
著者
越智 誠
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.307-309, 2017-02-10

腹部CTが撮像され、末梢血のHb値およびHct値の測定日とCT撮像日が1週間以内の134例(女性76名、男性58名、12〜94歳)を対象とした。腹腔動脈分岐部レベルの腹部大動脈内腔のCT値は29.4〜52.6HU、平均41.7HU、腎動脈分岐部レベルのCT値は28.9〜52.9HU、平均41.8HUであった。末梢血Hb値は5.6〜18.1g/dl、平均11.9g/dl、Hct値は19.7〜54.9%、平均35.6%であった。腹腔動脈分岐部レベルのCT値(CTc)とHb値およびHct値との関係は、CTc=1.68*Hb+21.7、CTc=0.633*Hct+19.2で、相関係数Rは、それぞれ0.918、0.924であった。腎動脈分岐部レベルのCT値(CTr)とHb値およびHct値との関係は、CTr=1.76*Hb+20.9、CTr=0.658*Hct+18.4で、相関係数Rは、それぞれ0.960、0.921であった。
著者
佐川 宏恵 中村 誠 寺崎 浩子
出版者
金原出版
雑誌
眼科 (ISSN:00164488)
巻号頁・発行日
vol.49, no.13, pp.1969-1974, 2007-12
著者
宮地 誠二 田中 直彦
出版者
金原出版
雑誌
眼科 (ISSN:00164488)
巻号頁・発行日
vol.24, no.12, pp.p1441-1445,図巻頭1枚, 1982-11
被引用文献数
5
著者
坂東正康
出版者
金原出版
雑誌
白内障診療ガイド
巻号頁・発行日
1990
被引用文献数
1
著者
梶谷鐶著
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
1992