著者
太田 能之 石橋 晃
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.81-89, 1995-03-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
20
被引用文献数
8 11

メチオニン欠乏および過剰によるブロイラーの生産能の低下とそれに対するグリシンの緩和効果の理由を明らかにするため,2つの実験を行った。実験1では,トウモロコシ-大豆粕飼料に段階的にメチオニンを添加してブロイラーの最大生産能の至適なメチオニン水準を求あた。実験2では不足および過剰メチオニン飼料給与時の生産能低下に対するグリシンの緩和効果について調べた。最大成長はメチオニン水準は0.46%,最大成長の70%は0.26および1.56%で得られた。そこで試験2では0.26%, 0.46%と1.56%区を選び,それに0.6%のグリシンを添加した。メチオニン過剰により成長は70%まで低下したが,グリシン添加によって88%まで緩和された。メチオニン欠乏による成長低下はグリシンでは緩和されなかった。体重に差がないにも関わらず,腹腔内脂肪含量はメチオニン過剰では欠乏時に比べ低かった。腹腔内脂肪含量はグリシン添加によって60%までしか回復しなかった。血漿メチオニン濃度はメチオニン過剰飼料によって急激に増加し,グリシン添加によって減少した。血漿グリシン,トレオニンおよびセリン濃度はメチオニン過剰によって低下しなかった。
著者
今枝 紀明 目加田 博行 川合 昌子 海老沢 昭二 山崎 猛
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.267-274, 1984

4および10月に白色レグホーン種とブロイラー各1銘柄を用い,入雛温度を標準的な35°Cから30°C,さらに25°Cまで低下させた場合のひなの発育体重,育成率,飼料摂取量ならびに飼料要求率に及ぼす影響について電熱バタリー育雛器と環境試験室を使用して調べた。さらに白色レグホーン種については,産卵成績と電熱バタリー育雛器内におけるひなの就寝状態および消費電力量を調べ,実用的な育雛温度の低減化について検討した。<br>30°C区の発育体重,育成率,飼料摂取量ならびに飼料要求率は,白色レグホーン種ブロイラーとも35°C区とほとんど差はなかったが,25°C区は35°C区や30°C区に比べ4週齢までの発育体重,育成率および飼料要求率が劣っており,育成率や飼料要求率には有意差が認められた。とくに育成率については,入雛1週間以内のへい死率が高く,給温期間中(0~4週齢)その影響が強く残った。しかし,9週齢の体重,育成率には,一定の傾向がみられなかった。また,25°C区の飼料摂取量は,4週齢まで他の2区と大差なかったが,4週齢以降多くなる傾向がみられた。<br>ひなの就寝状態は,30°C区ではとくに問題となる状態を示さなかったが,25°C区では入雛後4日までヒーター直下に群がっており,明らかに温度不足の状態を示していた。また,35°C区ではむしろ暑すぎる様子がうかがえた。<br>消費電力量は,入雛温度を5°C下げることによって81.4%,10°C低下させることにより86.7%の節約ができた。<br>産卵成績は,30°C区および25°C区ともに35°C区と大差なく,育雛温度の低減化による影響はみられなかった。
著者
坂井田 節 塩谷 栗夫 田中 稔治
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.44-49, 1987-01-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
16
被引用文献数
8 8

木酢液を主成分とする製剤が鶏の産卵成績や卵質におよぼす影響について検討した。本製剤は,広葉樹の樹皮や木片を乾留して得られる液体を精製したものに,コンフリーやセルラーゼ系酵素を添加し,この液体を4倍量の軟質炭素末に吸着させたものである。この製剤を1.5~2.0%飼料添加して産卵鶏に投与したところ,実験-1では産卵率が対照区より2.9%上回り,実験-2においては4.1~4.4%上回り,統計的にも1%水準で有意差を生じた。飼料要求率については,実験-1において対照区より0.06下回り,実験-2においては0.17~0.18下回り,統計的にも1%水準で有意な改善傾向が見られた。卵殼強度については,対照区2.84,投与区3.09となり,投与区が1%水準で有意に高い値を示した。卵白高,卵黄高,ハウユニットについては,当日卵では区間に差を生じなかったが,貯卵期間が長くなるのに伴って投与区のほうが高い値で推移する傾向を示した。このため区間および区×貯卵期間の相互作用項は1%水準で有意であった。これらの実験結果から本製剤の投与は,産卵成績や卵質について改善効果のあることが示唆された。
著者
一色 泰 中広 義雄
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.71-77, 1975-03-20 (Released:2008-11-12)
参考文献数
12
被引用文献数
1 3

単冠白色レグホン種雄ヒナを初生時より同一飼料で飼育し, 腸管各部位の発達程度ならびに腸糞および盲腸糞の排泄量と排泄回数について成育期別に調べ, 次のごとき結果が得られた。1. 十二指腸, 小腸 (十二指腸を除く), 盲腸および直腸について体重100gあたりの重量, 長さおよび表面積をそれぞれ測定した結果, いずれもふ化後10日では大きな値を示したが, その後急激な低下がみられ, 60日以降はほぼ恒常的な値を示した。2. 30日齢では1日あたり腸糞を44g排泄し, その排泄回数は51回であった。しかし60日齢以降120日齢では, 排泄量は30日齢時の約2倍, 排泄回数は約2/3で一定となった。一方盲腸糞の排泄量は, 30日および60日齢では1日約69であったが90日および120日齢では3~2gに減少した。またその排泄回数は, 30日から120日齢まで減少した。
著者
今西 禎雄 古田 賢治
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.30-35, 1992

動力噴霧機を使用して水洗する場合に付着細菌の除去に影響する主な要因として使用する水量,水流の噴射圧,水流の温度及び擦り洗いの実施が考えられる。これら要因の影響について鶏舎床面の付着菌数の減少を指標として検討した。次に,水洗効果を高める目的で予め市販畜舎洗浄剤を散布し,上記の各実験の結果から効果が高まると考えられた条件を組合せて実験を行った。また,鶏舎の建築資材を水洗し,水洗による細菌の除去が容易な資材について検討した。<br>1)使用水量を4,6及び8<i>l</i>/m<sup>2</sup>としても,水流の噴射圧を80及び150kg/cm<sup>2</sup>にしても,また,ノズルから噴出する水流温度を100°Cとしても,菌数の減少率はいずれも水洗前の菌数の10<sup>-1</sup>程度であった。一般的な水洗条件である水量6<i>l</i>/m<sup>2</sup>,噴射圧25kg/cm<sup>2</sup>,無加温の水流による菌数の減少率と差は認められなかった。6<i>l</i>/m<sup>2</sup>の水量で水流が当たっている部分の床面をデッキブラシにより6,9及び12回擦って洗うと減少率はそれぞれ10<sup>-1.4</sup>,10<sup>-2.1</sup>及び10<sup>-2.4</sup>となり,擦り洗いをしなかった場合の減少率10<sup>-0.7</sup>に比べ細菌数の減少が大きかった。<br>予め畜舎洗浄剤の0.2%液,0.6l/m<sup>2</sup>を散布した床面を水量8l/m<sup>2</sup>,噴射圧80kg/cm<sup>2</sup>,水流温度100°C,擦り洗い9回として水洗したところ,水洗後の菌数は10<sup>-5.4</sup>/cm<sup>2</sup>,減少率は10<sup>-2.5</sup>となった。動力噴霧機の水流を主体とした水洗ではこの程度の減少率が限界であると考えられる。<br>2)水洗により除去される菌数が少ない資材にはベニヤ板,コンクリート床面,スレート板,木板,錆のある亜鉛鉄板があり,減少率は10<sup>-0.9</sup>-10<sup>-1.3</sup>の範囲にあった。細菌が除去され易い鶏舎建築資材はプラスチック板,化粧ベニヤ板,錆のない亜鉛鉄板で,減少率は10<sup>-3.2</sup>-10<sup>-4.1</sup>であった。市販断熱材の減少率は10<sup>-2.5</sup>でその中間であった。菌数減少率については上記3群間に有意差(P<0.01)が認められた。
著者
近宗 干城 金井 幸雄
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.236-241, 1978
被引用文献数
1

白色型と褐色型のウズラを交配し, それから分離した野生色型, 白色型, 暗色型, 褐色型, 暗白モザイク型および褐色モザイク型の遺伝について調査した。その結果, これらの羽色型は2対の常染色体性遺伝子の組合わせによって決定されることが示された。<br>すなわち, 有色羽の色は2つの対立遺伝子の組合わせをよるもので, 暗色羽は単一の遺伝子+<sup>D</sup>により, また野生色は+によって決定する。+<sup>D</sup>は+に対して不完全優性で, これらのヘテロ型 (++<sup>D</sup>) は両者の中間色である褐色となる。<br>他方, 有色羽と白色羽の分布は, これとは別個の2つの対立遺伝子の組合わせによって決定する。白色羽は単一遺伝子<i>i</i>による。これはメラニン色素の沈着を抑制する作用をもち, この遺伝子のホモ型である<i>ii</i>は, 頭頂部と背部に小さな有色の斑点があらわれる以外全身白色羽装となる。有色羽は<i>i</i>の対立遺伝子である<i>I</i>によるもので, この遺伝子のホモ型 (<i>II</i>) は全身有色となる。これらのヘテロ型(<i>Ii</i>) では, +<sup>D</sup>+<sup>D</sup>あるいは++<sup>D</sup>と共存する場合は白色とのモザイク型になるが, ++と共存する場合は, <i>Ii</i>は++に対して下位であるため野生型となる
著者
後藤 和文 高橋 陽子 中西 喜彦 小川 清彦
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.27-33, 1988

鶏の受精卵を使って,本来は卵殻内で行われる胚の発生•発育を,台所用ラップを利用した培養器内で行い,ふ卵開始後72時間以降の一連の過程を観察した。いずれの個体もふ化までに至らなかったが,培養器素材とした台所用ラップ2種(ポリエチレン製,ポリ塩化ビニリデン製)の胚発生に及ぼす影響を比較し,また,減菌した粉末状卵殻を添加することによる奇型発生への影響についても検討し,以下の結果を得た。<br>1) 本実験条件下での胚の生存率は,ふ卵開始後10日目で60.7%,15日目で41.1%であり,20日目までにほとんどの胚は死亡した。しかし20日以上生存したものが107例中7例見出され,最長生存日数は23日であった。<br>2) 培養胚の成長状態は,体重,くちばし長,脚部の長さ等を指標とした場合,通常ふ卵区のものに比べ,ふ卵12日目以降,徐々に遅延がみられ,16日目以降では約2日の遅延が認められた。しかし,体肢の大きさとは無関係に,ふ化日に近づくにつれ,通常ふ卵区のものと同時期に,卵黄の腹部への吸収が行われた。<br>3) 培養器素材として用いたポリエチレン製ラップは,ポリ塩化ビニリデン製のものに比して生存率が高かった。<br>4) 卵殻の添加により,くちばし•足指における奇型の発現が低減することを見出した。
著者
イダマルゴダ アルナシリ 杉山 道雄 荒幡 克己 小栗 克之 甲斐 諭 柳 秦春
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.234-244, 1998
被引用文献数
1

世界主要都市における鶏卵価格の内外価格差は,かなり大きいことが指摘されてきたが,その卵価水準に最も影響する生産費と流通マージンの国際比較分析について飼料費を除き,殆ど研究されていない。研究は国内でなされても国際比較はなされていないのは,生産費の概念が統一されず,不明確であったことにもよっている。<br>本研究は鶏卵生産費の概念を直接費(飼料費十ひな費)と間接費(労働,建物費,機械,道具費,農薬費等)として,1996年世界20ヵ国の政府,大学機関にメールメリッドで調査票を送付し,15ヵ国につき回答を得て比較分析を行ったものである。調査国にはアメリカ,カナダ,イギリス,オラング,ブラジル,インド,中国,バングラディシュ,ネパール,スリランカ,イラン,サウジアラビア,日本,韓国,台湾の15ヵ国である。これらの国は低生産費国,中生産費国,高生産費国に大別されるが,低生産費は高生産費国である日本の1/3近くで生産している。低生産費国の主な要因は単に飼料費が安いばかりではなく,安い労働費の影響が大きい。中生産費国は主としてアメリカなどで,近代的技術ばかりでなく,飼料費が安いことに基づく。高生産費国は飼料の輸入国であり,やや高くなるばかりでなく,賃金が高くなる。高労働費を節約するため施設化が進む場合,労働費や施設費を個々に比較するのでなく,同じく労働節減機能をもつものとして施設•労働費として比較されるべきである。<br>マーケティングマージンをみると,日本はその近代的設備を導入しているものの,労賃率は高く,飼料費も高い。<br>これらの結果から,各国に生産費,価格水準の比較に当たっては飼料費,雛費の直接費ばかりでなく間接費が重要となる。とくに間接費のうちでも労働費,施設費を合体した施設•労働費として比較すべきである。
著者
坂井田 節 横山 義彦 塩谷 栗夫 茶薗 明
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.333-336, 1984

消毒液の噴霧が夏季の鶏舎内温度,湿度の推移,鶏の飲水量,排泄鶏糞中の水分含量におよぼす影響を調査し,夏季における防暑対策としての効果を検討した。1棟3,360羽収容のウインドウレスケージ鶏舎2棟を用い,対照区は消毒液の噴霧を実施せず,処理区は毎日午後1時に180秒間の噴霧を実施した。<br>(1)晴天の日180秒間の噴霧によって鶏舎内温度は,32.6°Cから28.0°Cに低下し対照区に比べて4.6°C低下し,2時間後においても対照区より0.6°C低かった。一方湿度は一時的に63%から90%に上昇し,対照区に比べ27%高くなったが,15分後には73%に低下し対照区と比べて11%高かった。2時間後には3%の差となった。<br>(2)噴霧による鶏舎内温度の低下にともなって,処理区の飲水量は1日1羽当り186m<i>l</i>となり,対照区の215m<i>l</i>を29m<i>l</i>下回り,5%水準で有意差が認められた。<br>(3)糞中水分含量は対照区80.6%,処理区79.0%となり,処理区が1.6%低下し,1%水準で有意差が認められた。
著者
岡林 寿人 横山 秀徳 田名部 雄一
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.116-122, 1999-03-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
6

日本在来アヒルのアオクビアヒルとナキアヒルの血液タンパク質多型について分析し,その遺伝子構成を他のアジア在来アヒル(ペキン,白色ツァイヤ,改良大阪,インドネシア在来アヒル,ベトナム在来アヒル)やマガモと比較した。水平式デンプンゲル電気泳動法ならびに水平式ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により多型を分析した血液タンパク質はこれまでに多型が見いだされている次の10種類である。血漿エステラーゼ-1(Es-1),血球エステラーゼ-3(Es-3),血球エステラーゼ-4(Es-4),血球エステラーゼ-D2(Es-D2),血漿ポストアルブミン-1(Pa-1),血漿ポストアルブミン-4(Pa-4),血漿ポストアルブミン-1(Ptf-1),血漿ホスフォヘキソースイソメラーゼ(PHI),血球酸性ホスファターゼ-2(Acp-2)および血漿ロイシンアミノペプチダーゼ-2(LAP-2)。ナキアヒルにおいては他のアヒルに比べて,Pa-1BおよびLAP-2Aの頻度がやや高い傾向を示し,Ptf-1BおよびEs-4Aが低い傾向を示した。アオクビアヒルにおいても他のアヒルに比べて,LAP-2Aが高い傾向を示し,PHIAおよびEs-4Aが低い傾向を示した。品種間の遺伝的距離を基に枝分かれ図を描いた。また遺伝子頻度の分散共分散行列による主成分分析を行い,第一~三主成分得点による三次元の散布図を描いた。これらにより,アオクビアヒル,ナキアヒルともにペキン種,白色ツァイヤ,改良大阪種などで構成される東北アジア在来アヒルのクラスターに属することが示された。また,アオクビアヒルはこのクラスターの中の白色ツァイヤと特に近く,ナキアヒルとは比較的遠い関係にあり,一方ナキアヒルはこのクラスターの中ではマガモ(1)やペキンと比較的近い関係にあることが示された。
著者
Shozo Tomonaga Mitsuhito Matsumoto Mitsuhiro Furuse
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.308-312, 2012-10-25 (Released:2012-10-25)
参考文献数
22
被引用文献数
8 22

Carnosine and its methylated derivative anserine are dipeptides present in high levels in chicken muscles. They are antioxidants and putative neurotransmitters. If administration of β-alanine, one of the constituents of carnosine, could increase levels of these dipeptides in the brain and muscles, it may improve brain function and increase commercial values of the chicken meat. In the present study, we investigated whether orally administered β-alanine could increase these dipeptide levels in the brain, Musculus pectoralis superficialis, and plasma in broiler chicks. Broilers (2 days old) were given oral doses of β-alanine (0.176, 0.88, 4.4 and 22 mmol/kg) twice a day for 5 days. Carnosine levels were dose-dependently increased in the brain, Musculus pectoralis superficialis, and plasma while no influence of anserine was detected. These results suggest that supplemental β-alanine could be effective in increasing carnosine levels in the brain and muscle of broiler chicks.
著者
Ayumi Katafuchi Saki Shimamoto Mana Kawaguchi Shozo Tomonaga Kazuki Nakashima Shinya Ishihara Akira Ohtsuka Daichi Ijiri
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2023032, 2023 (Released:2023-12-22)
参考文献数
34

Exogenous nutrients are essential for body and skeletal muscle growth in newly hatched chicks, and delaying post-hatch feeding negatively affects body growth, meat yield, and meat quality. The aim of this study was to investigate the effects of delayed post-hatch feeding on the metabolic profiles of broiler chickens using a combination of targeted and untargeted metabolomics. Newly hatched chicks had either immediate free access to feed (freely fed chicks) or no access to feed from 0 to 2 days of age (delayed-fed chicks); both groups were subsequently provided feed ad libitum until 13 days of age. Untargeted metabolomic analysis was performed using gas chromatography-mass spectrometry, whereas targeted metabolomic analysis of amino acids was performed using high-performance liquid chromatography with ortho-phthalaldehyde derivatization. Delayed feeding increased the plasma levels of sucrose, maltose, serotonin, lactitol, gentiobiose, xylitol, threonic acid, and asparagine, and decreased the plasma levels of creatinine, aspartic acid, and glutamic acid. In addition, the digestibility of the nitrogen-free extract (starch and sugar) and the cecal butyric acid concentration increased in chicks subjected to delayed feeding. In contrast, delayed feeding did not affect muscle protein degradation or digestibility in chicks. Taken together, our results indicate that delaying feeding until 48 h post-hatch alters multiple metabolic pathways, which are accompanied by changes in intestinal carbohydrate digestion and cecal butyric acid content in broiler chickens.
著者
Shotaro Nishimura Sayaka Arai Yoshinao Z Hosaka
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2023026, 2023 (Released:2023-10-28)
参考文献数
13

Collagen content and collagen fiber architecture in the skin of Shamo chickens were compared between sexes and body parts. Cervical, thoracic, dorsal, femoral, and crural skin samples were collected and their collagen content was analyzed. Collagen fiber specimens were prepared for scanning electron microscopy using the cell maceration method with a NaOH solution. Sex differences in collagen content were only observed in the femoral skin of mature chickens, but not in 10-week-old chicks. The difference in collagen content between body parts was obvious; femoral and crural skin had higher collagen content than those of other parts in both sexes. Scanning electron microscopy indicated that the collagen fiber architecture was quite different between the superficial and deep layers in the dermis, with the former consisting of loosely tangled band-like collagen fibers, and the latter composed of thick and dense layers of collagen bundles in a parallel arrangement. The width of collagen fibers in the superficial layer of the dermis differed between sexes in the dorsal, femoral, and crural skin. From these results, it is likely that the difference in collagen content in the femoral skin is not due to sex hormones but other factors, such as mechanical stimulation in daily activity. Additionally, collagen fiber width in the superficial layer is likely related to the difference in collagen content between sexes and between body parts.
著者
Yutaka Tahara Katsuya Obara
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.1-4, 2021 (Released:2021-01-25)
参考文献数
23
被引用文献数
3 4

Ex ovo culture of avian embryos can be applied not only to embryology but also to various fields of basic research such as embryo manipulation, toxicology, and regenerative medicine. The windowing method, which facilitates various manipulations and observations by opening a hole in one part of the eggshell, and culture systems using surrogate eggshells, are widely used. Despite this, biology lessons in high schools cover shell-less culture systems, which involve the development of avian embryos in artificial vessels, such as rice bowls, without using surrogate eggshells. However, as embryo development stops at its early stages in this method, it is not possible to continuously observe the development of the embryo. This led to attempts to develop an embryo culture method using a complete artificial culture vessel that does not use surrogate eggshells, and Kamihira et al. (1998) succeeded in hatching quail embryos in an artificial culture vessel using polytetrafluoroethylene membranes. In addition, Tahara succeeded in hatching chick embryos in artificial culture vessels that used cling film made of polymethylpentene and reported their detailed methodology (Tahara and Obara, 2014). These technologies are being applied not only to school education but also to various fields of research.
著者
Khoi X. Hoang Mei Matsuzaki Tetsuya Kohsaka Tomohiro Sasanami
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2023025, 2023 (Released:2023-10-04)
参考文献数
24

The relaxin (RLN) gene is expressed in the reproductive tracts, such as the ovary and uterus, of mammalian species. Although RLN expression is detected in the chicken ovary, detailed clarification of the physiological role of RLN has not yet been reported. To address this issue, in the present study we aimed to examine the spatiotemporal expression and hormonal control of RLN in Japanese quail. By performing semi-quantitative and quantitative reverse transcription-polymerase chain reaction analysis, we found that RLN mRNA was mainly expressed in the granulosa and theca layers of the ovary. The expression level in the granulosa layer increased with the stage of follicular development. Results from granulosa layer culture experiments revealed that RLN mRNA expression increased with the addition of estradiol-17β, whereas the addition of progesterone suppressed RLN transcription. More detailed analysis indicated that RLN expression was highest in the stigma region of the follicle but significantly decreased as the time of the expected luteinizing hormone (LH) surge approached. Together, our findings demonstrated that the granulosa cells in the mature preovulatory follicles constitute the main source of RLN in the Japanese quail. Because RLN expression was highest in the stigma region and the expression dramatically decreased following the LH surge, the results further suggest that RLN may be related to tissue remodeling for the ovulation process in birds.
著者
Shiwei Guo Jiaxin Ma Yuanyuan Xing Yuanqing Xu Xiao Jin Sumei Yan Lulu Shi Linghui Zhang Binlin Shi
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2023024, 2023 (Released:2023-09-14)
参考文献数
44
被引用文献数
1

Artemisia annua L. is a natural herb with a variety of bioactive substances, which can play a variety of biological functions such as anti-inflammatory, antioxidant, antibacterial and antiviral, and can be used as a potential feed additive. The purpose of this study was to investigate the effects of different doses of Artemisia annua L. water extract (AAWE) on growth performance and intestinal related indicators in broilers. A total of 200 one-day-old Arbor Acre broilers were selected and randomly divided into five treatment groups, with five replicates in each group and eight birds per replicate. The control group was fed a basal diet, whereas the other groups were fed a basal diet supplemented with 0.5, 1.0, 1.5, or 2.0 g/kg AAWE. On d 21, with the increase in AAWE dose, final body weight and feed efficiency showed a quadratic increase effect, whereas feed intake showed a linear reduction effect; however, the apparent metabolic rate of dry matter, crude protein, and ether extract increased quadratically on d 42. In addition, the activity of duodenal chymotrypsin and trypsin, and of jejunal lipase quadratically increased, whereas the intestine crypt depth linearly decreased on d 42. The number of total anaerobic bacteria increased quadratically, whereas the number of Escherichia coli decreased quadratically. The number of Lactobacillus increased linearly, whereas H2S emission linearly decreased on d 21; moreover, NH3 emission (24 h) quadratically decreased on d 42. In conclusion, AAWE promoted the growth performance and intestinal related indicators of broilers.
著者
Yu-Hang Cao Ting-Ting Chen Xiong Peng Rong-Rong Wu Xiang Li Gao-Feng Liu Li-Xia Shen Xiao-Jun Chen Zi Yang Zhao-Ying Liu Zhi-Liang Sun Yong Wu
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2023023, 2023 (Released:2023-09-09)
参考文献数
42

The plant species Gelsemium elegans Benth. (GEB) promotes pig and sheep growth; however, little is known about its effects in chickens. In this study, a GEB extract (GEBE) was prepared, and its effects on the growth, slaughter, antioxidant performance, meat quality, serum biochemical indices, intestinal morphology, and microflora of yellow-feathered chickens were evaluated. In total, 600 chickens aged 15 days were randomly divided into four groups with five replicates each and fed a basal diet containing 0% (control), 0.25% (0.25 GEBE), 0.75% (0.75 GEBE), or 1.25% (1.25 GEBE) GEBE until 49 days of age. Chickens were then killed, and their meat, organs, and serum and cecal contents were collected. GEBE reduced the feed conversion ratio, particularly in the 0.75 and 1.25 GEBE groups. Furthermore, the GEBE diet improved meat tenderness and reduced the meat expressible moisture content and liver malondialdehyde content, indicating high meat quality. Whereas the 0.25 GEBE diet increased the level of Lactobacillus acidophilus in the cecum, the 0.75 GEBE diet decreased the Escherichia coli level therein. These findings demonstrate that GEBE may improve the meat quality and cecal microbiota of yellow-feathered chickens, providing a basis for identifying candidate alternatives to conventional antibiotics as growth promoting feed additives.
著者
一戸 健司 太田 栄一郎 鈴木 正三
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.190-197, 1968-10-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
24
被引用文献数
2 2

10ケ月齢 (1966年10月) から21カ月齢 (1967年9月) に至る同一日齢のロードアイランドレッド種雄とロードアイランドホワイト種雌の間に得られたF1雛21,926羽, 12カ月齢 (1967年3月)-18カ月齢 (1967年9月) のキンバー系から得られた雛12,918羽を用い, ふ化所要時間の差をふ化開始後3時間ずつ12段階に分けて雛の発生を雌雄別に調査し, 次の結果を得た。1. 種鶏の月齢別に雛のふ化状況をみると, 一般に月齢が進むにつれてふ化初期には雌が多く, 後期には雄が多く発生する傾向が明瞭となり, 特にロードアイランドレッド雄とロードアイランドホワイト雌のクロス雛においては, 危険率5%で月齢区分による雛のふ化所要時間の差とそれに伴う性比の推移に有意差が認められた。また平均ふ化所要時間においても, 種鶏の月齢が進むにつれて雄雛のふ化所要時間と雌雛のそれとの間に大なる差異があるように思われた。2. 種鶏の月齢を無視して産卵季節のみによって考察した場合には, 気温の高い季節が低い季節におけるよりも, 幾分雌雛の平均ふ化所要時間が雄雛のそれに比べて, 短いようであった。3. 上記の2点, 及び先の報告等より, 雛の雌雄の発生状況は鶏種やその組合せによってかなり異なる。
著者
Kazuki Nakashima Aiko Ishida
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2023022, 2023 (Released:2023-08-11)
参考文献数
37

Abstracts: Skeletal muscles have a high demand for ATP, which is met largely through mitochondria oxidative phosphorylation. Autophagy is essential for the maintenance of skeletal muscle mass under catabolic conditions. This study investigated the effect of uncoupling mitochondrial oxidative phosphorylation on autophagy in chicken skeletal muscle. Chick myotubes were incubated with the mitochondrial uncoupler carbonyl cyanide m-chlorophenyl hydrazone (CCCP) at 25 μM for 3h. CCCP prevented the phosphorylation of p70 ribosomal S6 kinase 1 (Thr389), S6 ribosomal protein (Ser240/244), and eukaryotic translation initiation factor 4E-binding protein 1 (Thr37/46), which are the measures of the mechanistic target of rapamycin complex 1 (mTORC1) activity. CCCP significantly increased cytoplasmic and mitochondrial LC3-II content, which act as indices of index for autophagosome formation and mitophagy, respectively, but did not influence the expression of autophagy-related genes LC3B, GABARAPL1, and ATG12. Finally, surface sensing of translation method revealed that protein synthesis, a highly energy consuming process, was significantly decreased upon CCCP treatment. These results indicate that the uncoupling of mitochondrial oxidative phosphorylation stimulates autophagy and inhibits protein synthesis through mTORC1 signaling in chick myotube cultures.