著者
温井 雅紀
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.950-956, 1997-11-20
被引用文献数
3

(背景)前立腺重量と血液データとの関係に関する疫学的検討は,今までに行われておらず,この研究はそれらの関係を調べるために行われた。(対象と方法)北海道Y町において1988年から1990年に行った前立腺集団検診受診者のうち,50歳以上の前立腺癌を除いた432名を対象とした。血液検査(β-カロチン,総タンパク,総コレステロール,GOT,GPTなど)と前立腺重量測定を行い,前立腺重量と血液データとの関係を検討した。前立腺は経直腸的超音波断層像(TRUS)にて検査し,正常前立腺と前立腺肥大症(BPH)に分類した。前立腺重量は渡辺の方法に従い,TRUSより計測した。また,前立腺重量と喫煙・飲酒・身長・体重・年齢との関係も検討した。(結果)SASのlogistic procedureとgeneral linear models procedureによる分析では,正常前立腺重量とβ-カロチン・身長・体重が有意な正の相関を示し,喫煙と正常前立腺重量は有意な負の相関を示した。前立腺肥大症症例と正常例を比較すると,血清β-カロチンは肥大症の有意なpositive riskであり,HDL-コレステロール,飲酒および喫煙はnegative riskであった。(結論)血清β-カロチンと喫煙は前立腺肥大の形成に影響を与えていると考えられた。
著者
マチャコン ヘルチェル・タデユース
出版者
桐生短期大学
雑誌
桐生短期大学紀要 (ISSN:13424076)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.159-162, 2006-12-06
被引用文献数
1

デジタルラーニングイニシアティブ(教育ポッドキャスト)は学生のため,どこでも,いつでも勉強できる環境をつくるプロジェクトである.本研究は英語学習を補強するためのマルチメディアウェッブコンテンツ,特に英語ポッドキャスティングサイトコンテンツの開発を中心として記述した.
著者
佐野 洋 中村 隆宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.117, pp.39-44, 2004-11-20

筆者らは,中学校,高等学校で利用される英語教科書を調査し,英語教育過程で教授される英語文型を網羅的に調査した。その結果絵を基に,(株)小学館・マルチメディア局との共同開発により,BNC(British National Corpus: 一億五の英文コーパス)から文型を基に英文用例を抽出するための検索式を作成した。検索式を用いて英文用例を抽出した。英文用例はXMLデータベース化し,XMLデータベースからHTLMデータを自動生成して,インターネットを通じて英語教育素材を提供するWebサイトを構築した。本サイトは,小学館コーパスネットワーク(SCN)のサービスとして提供される。We have released a website that allows users to download sentence patterns for English educational purposes. These sentences were extracted from the BNC, and collected by writing search formulas using the LTB. Prior to the creation of the formulas, we surveyed major English textbooks used widely at Japanese educational institutes, for the purpose of covering This project was done in collaboration with Shogakukan and Sano Laboratory at TUFS. The site is provided as a part of SCN services.
著者
谷 誉志雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.41-50, 1999-01-31
被引用文献数
1

Notes on the Synthesis of Form以降のCh.アレグザンダーの形成論には大きな転換が認められる。本稿の考察では, この転換を形態の形成に関わる「言葉のモード」の転換という観点から跡づけることを試みた。Notes以後の実験と思索は, 15年後に刊行されたThe Timeless Way of Buildingの理論に集約されている。Notesでは言葉の合理的, 分析的な能力の最適化が追求された。The Timeless Way of Buildingでは, 空間に生じる諸関係を全体性をもつ関係態(パターン)として捉え, その表現媒体としての言葉の能力が開拓されている。パターンのような「流動性をもつ関係の場」を精確に表現できる言葉の能力は, その後の「ヴィジョン」の考えにも反映されている。「知的で分析的な言葉」と「全体性の媒体としての言葉」の対比に見られる形成言語のモードの多様性は, 形成における客観性の多元化を示唆していると考えられる。形態の形成に不可避的に関わる言葉の問題を研究する「形態論批判」構想に対して, アレグザンダーの研究は重要な課題を提起している。
著者
近重 悠一
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.240-253, 1977-06-20

4体フェルミ相互作用に基づいて,強,弱,電磁気及び重力相互作用に対するゲージ模型のラグランジュアンを導く。基本になるフェルミ粒子はレプトン,クォークである。理論に,まず,ベクトル粒子に対する零質量条件を課すことによりゲージ粒子を得,後に弱い相互作用に対する自発的対称性の破れの条件を導入して,弱い相互作用を媒介するベクトル粒子の質量を出し,また基本フェルミ粒子の質量を与える。この図式によって,ワインバーグサラムの模型では媒介助変数となっていたワインバーグ角sin^2θ_Wを定める。分数荷電クォーク模型では,sin^2θ_W=3/8となる。また重力相互作用定数G(ニュートンの万有引力定数)と微細構造定数αとが共に4体フェルミ相互作用を考えるときに必要な高運動量切断によって与えられることから,非常に簡単な関係によって結ばれていることがわかる。この関係から,レプトン及びクォークで組まれるワインバーグーサラム模型の多重項の数は5から6位必要な事が示される。
著者
安孫子 誠也
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.121-122, 2002-02-05
参考文献数
6
著者
宮沢 弘成
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.123-125, 2002-02-05
参考文献数
4