著者
西丸 良一
出版者
佛教大学社会学研究会
雑誌
佛大社会学 (ISSN:03859592)
巻号頁・発行日
no.31, pp.14-23, 2007-03-25

本稿では,高校→大学の移行期に焦点をあて,浪人することが現役時よりも学力を高め,より難易度の高い大学に進学する効果をどれ程もつのか分析する。分析の結果,浪人することは,現役で大学に入学するよりも,大学難易度をより高める効果が確認された。だが,二浪以上すると大学難易度が低くなり,同じ高校ランクであっても,現役で大学に入学した者より低い結果となった。さらに,二浪以上の大学難易度の低下が,高校ランクAとB,C,Dとで大きく二極化している。二浪以上は,さらに受験勉強する時間が多い分,それに比例して学力が上がるわけではなかった。そこには意欲の減少が考えられ,その意欲を維持できるものは,やはり高校ランクが高い者,もしくはそれと因果関係にある社会階層の高い者である可能性が示唆された。浪人大学受験高校社会階層
著者
小林 賢次
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.182-171, 2005-07-01

本稿は、条件表現の歴史に関するこれまでの研究成果を整理し、文法化の観点から捉え直してみることを目標にしたものである。その観点から、順接仮定条件の場合、「未然形+バ」から「己然形+バ」への交替現象にかかわる「ナラ(バ)」「タラ(バ)」の形式の発達について「モノナラバ」の形式などを参照してその位置づけを行い、順接確定条件の表現形式として、「間」や「程ニ」が発達する状況を確認した。逆接条件に関しては、特に近代語における逆接確定条件の表現形式「ケレドモ」の成立をめぐって、打消推量の助動詞「マジ」が「マジイ」「マイ」へと変遷する過程と関連づけて捉え、また、形式名詞「所」を軸とした「トコロデ」について、その表現機能の変遷を捉えて考察し、全体として、文法化の流れを探った。
著者
大田垣 仁
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.31-46, 2009-10-01

換喩は言語表現の指示対象や意味が字義通りのものから関連する別の事物にずれる現象である。大田垣(2009)では換喩の中でも特に名詞句の位置に生じる換喩を「指示的換喩」と名づけ、これを金水(1990)の議論をもとに名前の転用の有無によって名前転送型と役割転移型にわけた。役割転移が名前の転用をおこなわないフレーム内での認知操作であるのに対して、名前転送には臨時的なものと語彙化したものがあり、名詞の通時的意味変化に中心的にはたらく指示的換喩は名前転送型と考えられるが、その変化の条件が何であるかはまだよくわかっていなかった。本稿では、まず、名前転送が語彙化する動機づけとして「命名的要因・認知的要因・文化的要因」という3つの要因を提案した。さらに『日国オンライン』から語義に換喩による意味拡張をもつ名詞を抽出し、名詞の関数的な側面(名前と役割の区別、普通名詞と固有名詞の区別)に注目することで語彙化の類型を定式化した。
著者
武田 悠希
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.91, pp.1-16, 2014-11-15

本稿は、押川春浪の代表作とされる「海底軍艦」シリーズの論点となってきた「武侠」の定義が語られる『武侠の日本』を取り上げ、春浪が本作をどのように作り上げたのかを明らかにしようとするものである。特に、これまでの研究に欠けていた、春浪の創作態度を見るという視点を媒介させることによって、これまでの観念的に措定されたナショナリズムを指摘するにとどまる段階からの脱却をはかりたい。その際に手がかりとして、素材、構造、執筆動機を取り上げ、同時代言説との比較検証に留意することで、春浪が『武侠の日本』の創作にあたって、同時代の中での批判的意識を「面白さ」として加工し、それを小説という媒体に託すことを試みていたことを論証する。
著者
石丸 羽菜
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
2019

主論文ファイル公開2019年8月20日
著者
斎藤 忠利
出版者
一橋大学語学研究室
雑誌
言語文化 (ISSN:04352947)
巻号頁・発行日
no.13, pp.p18-33, 1976

論文タイプ||論説
著者
鶴崎 裕雄
出版者
関西大学国文学会
雑誌
国文学 (ISSN:03898628)
巻号頁・発行日
no.83, pp.266-280, 2002-01

片桐洋一教授古稀記念特集
著者
川野 徳幸
出版者
広島大学国際協力研究科
雑誌
国際協力研究誌 (ISSN:13410903)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.19-35, 2001

The aim of this paper is to explore major political factors constituting slips of the tongue of ministers in Japan.Namely, this paper clarifies the salient political situations which make the speeches of the ministers slips of thetongue. In doing so, the history of the slips of the tongue in the Post- war Japan can be written. This is also one ofthe aims of this paper.The major political factors of speeches of the ministers are: the content of the speech, conditions of the domesticpolitics and diplomatic relations, and reaction of mass media. If the speech is to justify Japan's military activities inthe China-Japanese War (1931–1945) and in the Pacific War (1941–1945), to cast doubt upon the necessity of theArticle 9, to comment on the nuclear armament of Japan, and to discriminate against Asian people and minoritypeople in the U.S. As a result, the speech becomes a domestic and a diplomatic issue and is picked up by the press.In these cases, the speeches of the minister become slips of the tongue.
著者
間野 英二
出版者
京都大学
雑誌
京都大學文學部研究紀要 (ISSN:04529774)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.347_a-189_a, 1983-03-30

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。