著者
宇佐美 文理
出版者
信州大学人文学部
雑誌
信州大学人文科学論集 <人間情報学科編>
巻号頁・発行日
vol.33, pp.37-60, 1999-02-25 (Released:2015-09-18)
著者
黒田 彰
出版者
佛教大学国語国文学会
雑誌
京都語文 (ISSN:13424254)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.109-151, 2013-11-30 (Released:2013-12-17)
著者
吉田 陽子 Yoko YOSHIDA
雑誌
愛知県立大学大学院国際文化研究科論集 (ISSN:13454579)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.111-135, 2013-03-21 (Released:2013-12-06)
著者
笹田 教彰
出版者
佛教大学仏教学部
雑誌
仏教学部論集 (ISSN:2185419X)
巻号頁・発行日
vol.98, pp.1-20, 2014-03-01 (Released:2014-04-04)

昭和五年(一九三〇)石川県永光寺から発見された十二巻本『正法眼蔵』は、各巻が緊密な関係をもって構成されており、七十五巻本とは明らかに編集態度を異にしている点が特色とされている。本稿は、七十五巻本ではほとんど言及されなかった「臨終」「臨命終時」等の用語が十二巻本に集中して用いられている点について、道元は当時の浄土教思想に基づく臨終正念重視の風潮を等閑視していたのでもなく、また自らの死を強く意識して命終の一瞬をことさら注視していたものでもないと見方から、同時代の臨終正念重視の思想的特色を踏まえ、道元の「臨終観」を明らかにするとともに、十二巻本編集における道元の意図や構想について私見を呈した。従来の研究では、臨終正念が重視されていた当時の浄土教思想を踏まえて論が構築されていたが、臨終正念への偏重という「こだわり」は、一面、因果の道理を否定するものであったという点、またそれは善知識の助けによって成就することができるという、その役割が異常なほど高められていた点を、十分に捉え切れていなかったといえよう。この二点に着目することによって、善知識の役割にまったく触れていない道元に「人身を失せんときに対する異常な関心」を見届けることは不可能であり、十二巻本全体が「因果をあきらめること」という思想で貫かれていることの意味が、より一層鮮明になってくると考えるのである。十二巻本の撰述に関しては、「撥無因果」を断善根と明示した如浄禅師の教えを記した『宝慶記』が読み返され、「深信因果」巻では徹底して因果を撥無することを戒めて「三時業」巻へ発展させたとみられており、昼夜無間断の積功累徳こそが如浄禅師への報恩行と考えられ、「十二巻本新草の具体的な動機となって、改めて「仏教とは何か」を説いておかねばならない」と道元は考えていたと推測されている。七十五巻本ではほとんど用いられることのなかった「断善根」「続善根」「積功累徳」が頻繁に語られるのは、業法因果論を否定する邪見に落ちることなく、因果の道理や三時業の道理が、寸分違わず働き続けるということを徹底して信じ切ることを、どうしても言い残しておきたかったためであろう。 道元 十二巻本 『正法眼蔵』 深信因果 臨命終時 臨終正念 臨終行儀
著者
木村 幹
出版者
IOM Publications
雑誌
Northeast Asia Diaspora Seminar: Korea, China, Japan, USA, and North Korea
巻号頁・発行日
2013-07-06 (Released:2013-08-30)

シンポジウム「Northeast Asia Diaspora Seminar: Korea, China, Japan, USA, and North Korea(主催:IOM移民政策研究院,2012-07-06)」での発表原稿。本論文の前半は日本語表記、後半は韓国語表記。
著者
阿部 勝征
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.851-873, 1991-03-29 (Released:2008-05-30)

フィリピンのルソン島中部で1990年7月16日に発生した大地震(Mw7.6)について現地調査や波形解析を実施し,地震の発生機構を調べた.この地震はルソン島の地表に最大水平変位6mの地震断層を出現させた.それは島弧中央断層であるフィリピン断層系の一部である.地震断層の現地調査ではBongabonからRizar, Digdigを経てCapintalanまで実地踏査し,これらの地域を含めてDingalan湾よりImugan北方までを100km以上にわたってヘリコプターで上空より調査した.現地調査,地震波解析,余震データから得られたフィリピン地震の全体像は長大な左横ずれ断層運動である.断層面の走向は154°NE,傾斜角は76°Wであり,断層の長さは120km,幅は20km,断層面上での平均変位量は5.0mである.地震による横ずれ断層としては世界有数の規模である. TSKにおけるP波初動部分の変位記録は,震源での継続時間が約50秒あり,約10秒間の小さな立ち上がりに続いて2個の大きなサブイペントが約20秒の間隔で発生したことを示唆する.ラ・ウニオン州のルナで約2mの高さの津波が発生したが,局地的なもので,液状化に伴って生じたとみられる. 17日に発生した最大余震(Mw6.4)は逆断層運動によるもので,主断層運動の東側のブロックが断層の北端付近を圧縮したために起きたと考えられる. The Luzon, Philippines earthquake of July 16, 1990, with Ms=7.8, was generated by left-lateral slippage in central Luzon Island. We surveyed surface breakage over the area from Bongabon to Capintalan through Rizar, Puncan and Digdig by vehicles, and also made an aerial survey by helicopter from Dingalan Bay to north of Imugan. Ground breakage was observed and mapped for a distance of 110km along the Philippine fault system and its splay known as the Digdig fault. Maximum horizontal offset as measured on the fault at Imugan is 6m. It is one of the largest strike-slip earthquake ever recorded in the world.
著者
野端 聡美
出版者
慶應義塾大学藝文学会
雑誌
藝文研究 (ISSN:04351630)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.178(99)-191(86), 2009-06 (Released:2009-00-00)

1. 伝承として語られる聖家族との接触2. 二作品における聖書的挿話3. 民族的属性としての罪4. ヨーロッパ側からの積極的ジプシー像受容