1 0 0 0 OA 哲学行脚

著者
北昤吉 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1926
著者
大草 輝政
出版者
京都大学西洋古代哲学史研究室
雑誌
古代哲学研究室紀要 (ISSN:0918161X)
巻号頁・発行日
no.11, pp.1-9, 2001

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
渋山 昌雄
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.144-150, 2005-09-19 (Released:2017-04-27)
参考文献数
18

「人間中心主義から生命中心主義へ」というスローガンが、動物解放論をはじめ、生命平等論、生態系中心主義などの環境思想・環境倫理の領野からの提言として言われてきた。しかし、「人間を中心におく」という人間の主体的表現を現代の私たちは本当に放棄しなければならないのだろうか。人間であることは本当に重要ではないのだろうか。本稿は本来の「人間中心主義」を復権すべく「人間であることの重要性」を確認しようとしている。まず最初に哲学的人間学の試みを検証する。彼らは、伝統的人間観を変質させようとした当時の自然科学的知見に対して、危機感をもちながらも人間の位置付けを新たに試みざるを得なかった。彼らの置かれていた状況は、科学技術がもたらした環境問題の深刻さによって再び人間の位置付けが間われている現代の状況とあまりにも類似している。次に人間中心主義の復権の可能性の手がかりとしてR.ノージックの議論を確認する。彼の議論は「帰属性」と「卓越性」という極めて共有しやすい事実を起点にしている。それだけにいっそう説得力に富む提案となっている。
著者
平井 靖史
出版者
東京都立大学哲学会
雑誌
哲学誌 (ISSN:02895056)
巻号頁・発行日
no.47, pp.39-54, 2005-03-20
著者
和泉 真澄
出版者
同志社大学言語文化学会
雑誌
言語文化 (ISSN:13441418)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.139-168[含 英語文要旨], 2008-12

本稿は、アメリカ合衆国における和太鼓の三つのパイオニア・グループと称される、「サンフランシスコ太鼓道場」、「緊那羅太鼓」、「サンノゼ太鼓」の起源、メンバー構成、集団運営哲学、演奏スタイル、日本や日系コミュニティとの関わり方などを分析し、その違いから、日本文化移植の形が三つの異なる類型、すなわち「オリエンタリズム型」、「ディアスポラ型」、および「エスニック型」文化移植に分類できることを明らかにしている。論文(articles)
著者
周 艶
出版者
京都産業大学通信制大学院経済学研究会
雑誌
京都産業大学経済学レビュー (ISSN:21880697)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.17-35, 2017-03

本研究は、Knobe 効果を経済学実験によって検証したものである。Knobe(2003)は人々は悪い副作用を意図的とみなす一方で、良い副作用を意図的とみなさない傾向をもつことを指摘した。哲学分野では、様々な哲学実験を実施し、被験者に、様々な仮想的状況を示した上で、公平無私な第三者の意見を求めるが、被験者が正直に回答している保証がない。本研究は、従来のKnobe効果での副作用(外部性)を引き起こす意思決定者と副作用(外部性)を引き受ける相手との親疎関係を切り替え、謝金に基づいて利己的行動を誘発させる経済実験を行うことによって被験者の回答の信頼度を高める。実験した結果、Knobe効果の普遍性を確認できた。つまり、Knobe効果は副作用(外部性)を引き起こす意思決定者と副作用(外部性)を受ける相手間の親疎関係によらず存在することが示唆された。
著者
竹田 青嗣 細川 英雄 西口 光一
出版者
言語文化教育研究学会:ALCE
雑誌
言語文化教育研究 (ISSN:21889600)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.279-300, 2018-12-31 (Released:2019-05-12)

本稿は2018年1月30日(火)に当学会の特別企画として開催された竹田青嗣氏の主著『欲望論』をめぐる本人による講演とパネルディスカッションの記録である。特別企画の前半は,竹田氏が「言語の本質とは何か」という問題から出発する言語ゲーム論を中心に,言語を用いて共通了解を生み出していくための原理としての『欲望論』の哲学原理について講演した。後半はそれを承け,細川英雄氏と西口光一氏が,『欲望論』を日本語教育の分野におけるそれぞれの問題意識に引き寄せつつ講演し,その後,竹田,細川,西口各氏によるパネルディスカッションを行った。その後,フロアとの質疑応答という形でオープンに議論が展開した。どのような社会を構想するべきなのか。それにはどのような哲学原理が必要なのか。そして,ことばの教育に携わる者は,そのような社会の構想に向けてどのような問題意識を持ち,どのように行動すべきなのか。方法論に先立つ「意味」と「価値」を問う「ことばの教育」の哲学原理について,会場では活発な議論が交わされた。本稿では,紙数の関係から竹田,細川,西口各氏の講演部分は要旨のまとめ,他の部分は談話体による記述とした。本稿によって当日の講演およびパネルディスカッションの内容が,臨場感を持って読者に伝われば幸いである。