著者
笹部 潤平
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.340-345, 2019-06-01 (Released:2020-06-01)
参考文献数
44

キラリティとは実像と鏡像が重なり合わない物質の特徴である.ホモキラリティとは実像または鏡像のどちらかに偏って物質が存在していることをいう.生命には多くのホモキラリティが知られており,アサガオの蔓は多くは右巻きであり,カタツムリの殻も多くは同じく右巻きである.ヒトは一見左右対称だが,肝臓は右で胃は左にあり,ホモキラルな存在である.また,分子レベルでも生命活動にはホモキラリティが知られており,その代表はD-糖とD-アミノ酸である.本稿では,このようなホモキラリティの例外として,特にL-アミノ酸の光学異性体D-アミノ酸が哺乳類でどのように利用され,機能しているかを最近の知見を交えてご紹介したい.
著者
宮本 聖二
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.312-317, 2018-10-01 (Released:2018-11-20)
参考文献数
5

テレビの放送が始まって65年、各テレビ局と「放送番組センター」は大量の番組や映像素材を積み上げてきた。それらの番組や映像は、私たちの社会の移り変わりを記録してきた貴重な公共資産と言える。また、ビデオテープやフィルムからのデジタル化も進められている。そのアーカイブコンテンツの保管から、公開、利用、活用についてNHK、民放、放送番組センターがどんな取り組みを進めているのか調査した。筆者は、様々な方法で放送コンテンツの公開や利活用が積極的に進められるべきだと考えるが実際には思ったように実現していない。保存や公開の現状と、アーカイブコンテンツの公開性を確保するためにどんな課題あるのかを報告する。
著者
要 伸也
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.5, pp.938-947, 2015-05-10 (Released:2016-05-10)
参考文献数
12

体内で産生される酸は過不足なく腎臓から排泄され,そのための尿酸性化のメカニズムが存在する.したがって,腎臓の様々な異常により酸の排泄が障害され,代謝性アシドーシスが現れる.一方,最近,代謝性アシドーシスが骨や蛋白代謝だけでなく,腎機能にも影響を与えることが明らかになっており,酸血症の補正が重要なCKD(chronic kidney disease)対策の1つとなっている.このような観点から,腎臓と酸塩基代謝異常の関連について概説する.

3 0 0 0 OA 憲法と交通権

著者
中山 和久
出版者
交通権学会
雑誌
交通権 (ISSN:09125744)
巻号頁・発行日
vol.1986, no.4, pp.27-31, 1986 (Released:2017-04-10)
著者
道城 裕貴
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.117-129, 2012-05-31 (Released:2019-04-06)
参考文献数
15
被引用文献数
6

本研究では、小学校の通常学級を対象とした行動コンサルテーションの効果を検討することを目的とした。コンサルタントは著者であり、コンサルティは学級担任、クライエントは対象学級および、特別な教育的ニーズのある児童Aであった。対象学級は小学校2年生28名の学級であり、Aの私語をきっかけとして周囲の児童が同調する、Aを含めた数名の児童が授業開始時に着席していないといった状況があった。コンサルタントが教室内の行動観察に基づき、支援の提案、助言を行ったところ、コンサルティは、(1)「人の話がおわるまでかってにはなさない」、「はじめる時こくにせきにつく」といった二つのめあて(目標設定)の呈示、(2)ポイント制、(3)口頭による注意、(4)教室内のルール確認、という四つの学級支援を行った。結果として、Aのon-task行動が増加し、学級全体の私語が減少したことが明らかとなった。
著者
伊藤 文人
出版者
日本福祉大学福祉社会開発研究所
雑誌
現代と文化 : 日本福祉大学研究紀要 = Journal of Culture in our Time (ISSN:13451758)
巻号頁・発行日
no.145, pp.23-50, 2022-09-30

本稿の目的は,現代歴史学から「社会福祉(なるもの)」へ接近し,社会福祉の歴史研究を刷新をしていると思われる,「福祉の複合史(the mixed economy of welfare)」研究の展開過程とその方法論的な特長を抽出することである. 「福祉の複合史」研究は,本国英国では1970年代末期から,日本では英国での成果を摂取しつつ1990年代後半から徐々に「歴史学」分野で紹介・深められ,多くの「福祉の歴史」の諸相を明らかにしてきた.その特長は,それまでの社会福祉史研究(≒社会事業史研究)が無意識的に採用してきたと思われる「歴史観 historiography」(ホウィグ主義史観とマルクス主義史観)とは異なる,多層的で射程の長いそれを見いださそうとしているところにある.本稿は,この「福祉の複合史」研究の主要な論者による問題意識と主張——特に彼らが注目する「中間団体(アソシエーション)」による福祉供給主体の史的内実:「福祉ボランタリズム」——を紹介し,その到達点へ若干のコメントを行うものである.

3 0 0 0 OA

著者
田山花袋 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1912
著者
水上 明
出版者
一般社団法人 電気設備学会
雑誌
電気設備学会誌 (ISSN:09100350)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.101-107, 2009-02-10 (Released:2014-12-04)
参考文献数
6

3 0 0 0 放送教育

出版者
日本放送教育協会
巻号頁・発行日
vol.41(8), no.454, 1986-11

3 0 0 0 放送教育

出版者
日本放送教育協会
巻号頁・発行日
vol.44(4), no.489, 1989-07
著者
金村 聖志
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.534-537, 2019-11-20 (Released:2020-11-01)
参考文献数
20

二酸化炭素削減にむけて電気自動車や自然エネルギーの導入が必須となっている。ここでは蓄電池の特性とその役割について述べる。また,より高性能な電池開発を目指した革新的な蓄電池の紹介とそれらの研究開発状況について紹介する。