著者
韓 先花 陳 延偉
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2015-CVIM-198, no.12, pp.1-6, 2015-09-07

近年,食事の乱れや健康意識の向上に伴い,食生活の管理が重要となっている.そこで,携帯電話のカメラ機能と用いて撮影された食事画像から自動で食事内容の認識を行なうことで,健康を容易に促進できるシステムの構築を目指している.高精度な食事画像を認識するために画像表現としてコードブークモデル及びその改善法を幅広く用いられ,ある程度の認識精度を得ることが検証された.しかし,実用食事ログを構築するため,更なる認識精度の向上を必要がある.それで,本研究では近年様々な分野で高い汎化性能を検証された Deep Convolutional Neural Network (DCNN) を用いた食事画像認識を行い,大幅な精度の向上を検証された.
著者
白井 良明
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2016-CVIM-200, no.16, pp.1-6, 2016-01-14

これは,CVIM 研究会の 200 回を記念した講演の概要である.まず,これまでの発展を概観し,現在の CV の傾向と問題点を述べる.とくに,最近盛んになっている学習による画像認識の限界を指摘する.人の能力に近付けるためには,まだやることがある.そこで,人の視覚能力実現のため,のアプローチとして,これまで筆者が試みてきた研究をいくつか簡単に紹介する.
著者
池松 大志 中江 俊博 長森 藤江 井前 麻理子 宮下 直也 木全 英明
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2016-CVIM-200, no.14, pp.1-6, 2016-01-14

機械学習を用いた画像認識では,高精度の判定を可能にするために,大量の画像データと正解ラベルからなる学習データセットを用意する必要がある.学習データセット構築作業の効率化を目的としてラベル付与の自動化やクラウドソーシングが実施されているが,属人的・専門的な判断を要する場合については,むしろエンドユーザ自身によってラベル付与を実施することが望ましいと考える.そこで,本研究ではエンドユーザ自身が画像収集からエンジン生成までを効率的に実施することが可能な学習器のインターフェースの開発を行い,エンジン生成に要する作業時間の短縮を図った.具体的には,Deep Learning フレームワークとして広く利用されている Caffe を用いた Deep Learning 学習 API(Application Programming Interface) の開発および画像検索 API とのマッシュアップによる画像収集・登録・学習インターフェースを開発した.
著者
金久保 正明 本多 真二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.コンピュータと人間社会, pp.407-408, 2009-03-10
著者
渡辺悟 鈴木徹也
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.199-200, 2014-03-11

古文書には変体仮名が使われており、その翻刻作業には多くの知識と労力を要する。それは変体仮名には、異なる読みをする類似形状の文字や同じ読みをする多様な形状の文字が存在するためである。以前我々の研究グループは古文書の翻刻支援を目的として制約充足による手書き変体仮名認識法を提案した。その手法では、各文字の読みの候補を挙げ、読みの組み合わせの中から最適な単語列を探索する。この手法には、制約が少ないとき、組み合わせ爆発を起こすことがあった。本研究では、単語の生起コストと連接コストを導入し、コスト最小法とN-best探索を用いて解の個数削減を図った。実験により従来手法の問題点を解決できたことを確認した。
著者
榎原 博之 中山 弘基 飯田 修平 長辻 亮太
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.331-342, 2016-01-15

近年,メタヒューリスティクスは組合せ最適化問題を解く手法として多くの研究が行われている.最近の研究では,コンサルタント誘導型探索(CGS)と呼ばれる新しいメタヒューリスティクスが提案されている.本研究では,CGSを用いた巡回セールスマン問題(TSP)に対する並列アルゴリズムを提案する.アルゴリズムの並列化では,CGSにおける仮想人間をそれぞれの計算機の各プロ セッサコアに割り当てることで効率良く解の探索を行う.また,仮想人間の集団を複数のサブ集団に分割し,各サブ集団どうしで仮想人間の移住を行う島モデルをCGSに取り入れる.10台の計算機を用いた性能評価実験を行い,都市数が5,000のTSPLIBのベンチマーク問題例に対して5%未満の誤差率を達成することを示す.
著者
柴嵜 雅子 シバサキ マサコ Masako Shibasaki
雑誌
国際研究論叢 : 大阪国際大学紀要 = OIU journal of international studies
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.75-88, 2007-10-31

Studies on the Holocaust have revealed that those involved in the despicablehorrors were not abnormal sadists but ordinary people. This paper examinesethical problems raised by this unpalatable reality. The first part, drawing on sociopsychological experiments as well as historical research on Nazi Germany,demonstrates that legitimizing authority or peer pressure can easily prod us intoharming others, and that we are not such autonomous moral agents that we areusually assumed to be. Secondly, I explore sanctioned killings. Analogous tosoldiers slaughtering enemy combatants, people have no pangs of guilt inexterminating targeted individuals, once they are branded as dangerous beings andexpelled from the moral community. The last section suggests what we can do inethical education to forestall another Auschwitz.
著者
松本 幸 安達 知也 住元 真司 曽我 武史 南里 豪志 宇野 篤也 黒川 原佳 庄司 文由 横川 三津夫
雑誌
先進的計算基盤システムシンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.245-253, 2012-05-09

本論文では,82,944台の計算ノードをTofuインターコネクトと呼ばれる6次元の直接網で結合した「京」におけるMPI集団通信の高速化について述べる.従来のMPIライブラリには,トポロジを考慮したアルゴリズムが存在しないため,「京」のような直接網において性能を出すことができない.そのため,Trinaryx3と呼ばれるAllreduceを設計し,「京」向けのMPIライブラリに実装した.Trinaryx3アルゴリズムは,トーラス向けに最適化されており,「京」の特長のひとつである複数RDMAエンジンを活用することができる.実装を評価した結果,既存のトポロジを考慮していないアルゴリズムと比較して,5倍のバンド幅の向上を確認した.
著者
武藤淳一 藤井 英史 森島 繁生
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.26(1997-CVIM-110), pp.49-56, 1998-03-19

空間周波数成分を用いて顔表情の認識と再合成を実時間で行うシステムを提案する。画像から自動的にトラッキングされた目・口周辺の正方領域について、高速フーリエ変換を実時間で行い空間周波数成分を求める。次にこの帝域パワーから顔器官の形状、ここではFACSに基づくAUのパラメータ値をニューラルネットワークを用いて推定する。実際にこの推定結果から、顔表情を再合成して原画像との印象を比較した結果、学習には用いていない表情に対しても、原画像と類似した印象を再合成することが可能となった。これにより、瞬きや口の開き、目の開き工合などが忠実にトラッキングすることができる。したがって、マーカー等を顔面に添付することなく、非装着、非接着で表情の印象レベルでのモーションキャプチャを実現することが可能となった。
著者
UMETANI Kenji YOKOYAMA Tadashi
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.15-21, 2015-12

The mono-polar concentration of population in Tokyo has been intensifying steadily in Japan since the mid-1990s. This demographic movement stands in sharp contrast to the tri-polar (Tokyo, Osaka and Nagoya) demographic movement in the high growth era before the oil crisis of the early 1970s. Mono-polar in-migration reflects the change in industrial structure after the rapid yen appreciation and the two decades of stagnation caused by the bubble burst in an atmosphere of demographic aging and declining birth rate. One noteworthy recent feature of the population inflow into Tokyo is the increasing inflow of young females with post-secondary education, leading to even gloomier economic and social prospects in most outlying regions. This economic externality should be dealt with by means of well-designed policies which, benefitting from the experience of events several decades ago, avoid throttling the benefits of the market mechanism.
著者
中西 正和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, 1970-10-15
著者
鈴木 俊哉 鈴木 敦 菅谷 克行
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2015-IFAT-118, no.5, pp.1-6, 2015-03-23

甲骨文字のデジタル化において,文字符号化して問題ないか,あるいは画像として扱うべきかは,拓本資料の鮮明さや掲出例数を考慮して判断しなければならない.我々は印刷物として公表されたデータベースである 『殷墟卜辭綜類』 と 『殷墟甲骨刻辭類纂』 に基づいた検討をすすめているが,全て手書き資料であり,また,そこに模写された文字の集合も明確ではないため,文字認識的な手法をとることができない.本研究では,掲出例数を概算するため,両書に共通するレイアウト構造をもとに模写テキストを画像分解する方法を検討した.両書の画像分解精度が大きく異なる結果が得られたが,この原因は両書の編集・出版方針の違いによると推測される.また,本研究の手法の適用範囲についても報告する.
著者
岩村 聯
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, 1971-06-15
著者
並木 晴香 青山 友香 田中 沙恵 友永 万結
雑誌
じんもんこん2009論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, no.16, pp.191-196, 2009-12-11

本研究の目的は、画家の特徴をできる限り客観的につかむ方法を探ることである。従来、絵画の真贋判定は各研究者の主観によって行われていたが、それらの結果は再現性が無く研究者によって異なることもしばしばであった。本研究では絵画に描かれた人物の顔を画像処理ソフトによって切り出したものをデータとして取扱い、複数の手法を用いて計量的に分析した。この分析方法や出力結果から、博物館や美術館での検索システムへの活用方法を考察する。
著者
MUNYEGERA Ggombe Kasim MATSUMOTO Tomoya
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.15-20, 2015-12

Over 35 percent of the adult use mobile money services in 2014, just five years since its inception in Uganda. Using household survey data covering 820 rural households, we examine the effect of this financial innovation on their financial behavior. We find that adopting mobile money services significantly increases the likelihood of saving, borrowing and receiving remittances due to reduction in transaction cost. The amount of savings, credit and remittances is also significantly higher among user households than non-users. To illustrate the importance of service proximity, we show that reducing the distance to the nearest mobile money agent boosts the frequency of using mobile money services. Our results are robust to specification changes and alternative explanations.