著者
加藤 久和
出版者
明治大学政治経済研究所
雑誌
政經論叢 (ISSN:03873285)
巻号頁・発行日
vol.91, no.5-6, pp.47-76, 2023-03-30
著者
王 令薇
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要
巻号頁・発行日
vol.67, pp.43-56, 2021-03-25

NHK『中学生日記』は1972年から2012年にかけて毎週放送されたNHK名古屋放送局制作の社会教育番組である。本稿は、その制作者側・視聴者側の語りを主な分析対象に据え、「ゆとり教育」が「国民的な合意」と見なされていくプロセスの一端を示した。1970年代から1980年代半ばまでの『中学生日記』は、制作者側の構想通りに、「受験戦争」と「選別教育」といった教育制度の問題を人々に提起し、それぞれの意見を述べさせる役割を果たしていた。1980年代半ばにおける臨時教育審議会の設立を境に、教育制度の問題への番組制作者側・視聴者側の関心は低くなり、学校と家庭が青少年の教育において果たすべき責任は議論の争点となってきた。2003年度以降、「ゆとり教育」の本格的実施と青少年問題の沈静化を背景に、『中学生日記』は制作者側によって中学生向けの番組として捉えられていくと同時に、教育議論への影響が小さくなってしまった。
出版者
富山大学附属図書館
巻号頁・発行日
2012

川合文書は、藩政期に砺波郡戸出村(現高岡市戸出)に居住した十村、川合家に伝来した文書であり、藩政期から明治に至るまでの農政の研究に欠かすことのできない貴重な史料を多数含んでいる。
著者
木下 浩一
出版者
Kyoto University
巻号頁・発行日
2020-03-23

新制・課程博士
著者
渡辺 剛 藤井 義明 児玉 淳一 福田 大祐
出版者
資源・素材学会
雑誌
資源・素材講演集
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.3, 2021-03-10

日本は、国土面積が世界の0.25%であるが、自然災害被害額が世界の17%を占めているように、自然災害の被害を受けやすい。世界的に見ても、世界の自然災害の被害額ランキングの上位3つを、四川大地震・阪神淡路大震災・東日本大震災が独占しているように地震の被害は甚大である。 巨大地震の対策として予知が研究されているが、予知技術は確立されておらず未だ予知に成功した事例はない。仮に予知技術が確立されて人的被害を抑えることができても、インフラの被害を防ぐことはできない。一方、巨大地震を予防することができれば、これらの被害をゼロにすることができる。たとえば地下核実験により巨大地震の発生を予防できるのではないかという報告がある。そこで本研究では地下核実験による巨大地震の抑制効果について検討し、核実験場から様々な距離の地域における地震の発生状況やb値の推移について調べた。すると最寄りの核実験場から2100 km以内では、地下核実験後、巨大地震の発生頻度が減少し、b値は増加していた。核実験による地震動が臨界状態にない断層を刺激し、小さい地震が発生してひずみエネルギーが解放された可能性がある。
著者
愛知 靖之
出版者
日本弁理士会
雑誌
パテント
巻号頁・発行日
vol.73, no.8, pp.131-146, 2020-07-31

通巻863号 別冊パテント第23号「 『超スマート社会(Society 5.0)』に適合する知的財産保護の制度の在り方」
著者
吉本 賢史 徳田 葵 栁沼 裕二 Masafumi Yoshimoto Aoi Tokuda Yuji Yagimuma
雑誌
熊本大学医学部保健学科紀要 (ISSN:18807151)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-13, 2016-03

本稿ではHPV感染が子宮頸癌を引き起こす分子生物学的機序について概説する。
著者
岩崎 ちひろ 渋谷 正人 石橋 聡 高橋 正義
出版者
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション
雑誌
北海道大学演習林研究報告 (ISSN:13470981)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.21-30, 2015-03

カラマツ人工林の長伐期施業に必要な条件を検討するため、北海道十勝地方の54~80 年生のカラマ ツ人工林20 林分で林相の特徴を把握した。また、長伐期化する林分に重要な風害抵抗性に着目し、耐風 性の指標としてよく用いられる形状比と樹冠長率を検討した。その結果、密度や蓄積、収量比数が小さく、疎仕立て状の林分が多かった。平均形状比は68~90、平均樹冠長率は.42~ 0.62 であった。既存研究で風害抵抗性が高いカラマツ人工林は、平均形状比が70 未満、平均樹冠長率が0.45 以上とされているが、本研究の結果では、樹冠長率は既往の値と一致した が、形状比は一致しなかった。このことから、樹冠長率は風害抵抗性を指標する樹形要素として汎用性が高い可能性があると考えられ、その場合平均樹冠長率が0.45 以上であることが カラマツの長伐期林に必要な条件と仮定された。そこで、この仮定に基づいて平均樹冠長率0.45 以上を維持する密度管理方法を検討した。その結果、Ⅰ等地では、収量比数を25 年生 時に0.8 以下、30 年生以上では0.6 未満で管理する必要があり、また林齢にともなって、さらに収量比数を小さく疎な状態に維持しなければならないことが明らかとなった。
著者
酒井(阿尾) あすか
出版者
京都大学 (Kyoto University)
巻号頁・発行日
2008-03-24

新制・課程博士