著者
浅野 宜之
出版者
關西大學法學會
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.1141-1187, 2018-01-18

本稿は,2016年に制定されたインドの「障害者の権利法」を翻訳したものである。インドにおいては,本法が制定されるまで1995年に制定された「1995年障害者(機会均等,権利保護及び完全参加)法」(以下1995年法)が,障害者に関わる法律のなかでも重要な法律の一つとして存在し,また,そのほかに1992年リハビリテーション協議会法,1999年自閉症,脳性麻痺,精神遅滞及び重複障害がある者の福祉のための国家トラスト法などがインドにおける障害者に関わる法令として適用されてきた。こうした状況の中,2007年に発効した国連障害者の権利条約をインドも批准し,それにともない国内法の整備が必要となった。インド政府は同条約に適合的な国内法の整備のため,1995年法の一部改正ではなく,全面的に新しい障害者法の制定に取り組むこととなった。本法制定までの過程については,これまで部分的に拙稿で紹介してきたが,本稿は最終的に公布された2016年障害者の権利法の全訳である。翻訳に当たっては,官報を底本とした。
著者
森下 和路 安藤 信
出版者
京都大学大学院農学研究科附属演習林
雑誌
森林研究 (ISSN:13444174)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.35-45, 2002-12-10

京都市周辺の都市林では, 1980年代以降に激化したマツ枯れにより, 多くのアカマツが枯死した.京都市市街地北部における近接3地域(宝ヶ池, 神山, 上賀茂)の都市林について, マツ枯れ前後の植生図を比較し, 林相変化を明らかにした.植生図は1982年, 1990年, 1998年撮影の航空写真から作成し, 各林分を優占種によってアカマツ林などの林分タイプに分類した.1982年には, アカマツ林が最も多くみられ, 宝ヶ池及び神山地域で60%以上, 上賀茂地域でも約30%の面積を占めた.しかし, 3地域のアカマツ林の面積は, 1998年にはそれぞれ0.6%, 4.6%, 2.1%にまで減少していた.宝ヶ池及び神山では, マツ枯れ後, 谷地形で落葉広葉樹が順調に林冠層に現れたのに対し, 尾根地形では林冠層を欠く林分が多く出現した.上賀茂では, マツ枯れ後, ヒノキが林冠層に現れた林分と, ヒノキ以外の樹種が優占した林分が存在し, その後それぞれが地形に応じて様々な林相に変化した.以上より, これらの地域におけるマツ枯れ後の林相変化にはいくつかのパターンが存在し, その違いには地形やマツ枯れ以前の林分構造が影響していると考えられる.
出版者
東京学芸大学地理学会
雑誌
学芸地理 (ISSN:09112693)
巻号頁・発行日
vol.78, 2022-12-27
著者
中澤 務
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.166-175, 1994-04
著者
松野 敬子
出版者
関西大学社会安全学部
雑誌
社会安全学研究 = Safety science review (ISSN:21860815)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.67-83, 2011-03-31

Since 1960s, injuries have been the main cause of death for children. The prevention of the accidents of children remains a serious social problem. Especially, we see numerous accidents with playground equipment. However, Japan didn't have any safety guidelines and standards of the playground equipment. And also measures of accident prevention were far from satisfactory. At last, in 2002, Ministry of Land, Infrastructure and Transport published the safety guideline of the playground equipment. In spite of the publication of the guideline, accidents caused by playground equipment still occur occasionally. In this study, we examine the problem of the actual guideline and the way to improve the situation concerning the playground for the children from a viewpoint of social risk management.
出版者
東北大学学友会新聞部
巻号頁・発行日
no.275, 1997-07-10