どこの国でも立憲政治がはじまる前は,封建政治であった.その封建政治では,立法も司法も,ともに行政府の一部分に過ぎず,政府が勝手に法律をつくり,勝手に裁判した結果,人民の命はきりすてごめんで,犬猫同様にあつかわれた.…封建政治は政府万能の政治である.
https://t.co/hZfphMdHKe, p. 5.
国家はいい憲法があれば栄えるというものではない.もしいい憲法がありさえすれば国家が栄えるものなら,亡びる国家はないわけだ.大切なことは,このかがやくばかりに立派な憲法[=新憲法]を,正しく使いこなす力が,日本国民にあるかないかである
『民主政治読本』
https://t.co/hZfphMdHKe, p. 37.
かりに戦争が起る場合を考えて,もし軍備を必要とするなら…世界第1流の軍備…でなければ役に立たぬ.そうして,そんな軍備を維持することは…日本の国力が許さない.わが国力の許す程度の中途半ぱな軍備なら,むしろない方が国家のためには安全だ
『民主政治読本』
https://t.co/hZfphMdHKe, p. 34.
今度の戦争[第二次大戦]を,民主主義と全体主義の戦いと見るもよかろう.しかし私は今度の戦争を,立憲思想と封建思想の戦いと見る.自主精神と奴れい根性の戦いと見る.道理と力の争いと見る.そしてついに,前者が勝って後者が敗けたのである.
『民主政治読本』
https://t.co/hZfphMdHKe, p. 27.
「自国のためにさえなれば、他国はどうなっても構わぬ。否、他国の独立又は利益を侵害しても、自国の国利国権を増進するのが愛国心の本義である」というが如き思想は、決して国家を久遠に繁栄せしめる真の愛国心ではなく、却って国家を危地に陥れる危険思想である。
https://t.co/k0wnwMaYqM, p. 23.
日本が敗けた第2の原因は,日清日露の両戦役に勝って,急に世界の1等国の仲間入りをすることができたので,すっかり有頂天にのぼせ上り…“もう西洋に学ぶ必要はない.これからは,なんでも日本流にやればいいのだ”とうぬぼれきった点にある.
『民主政治読本』
https://t.co/hZfphMdHKe, p. 9.
憲法で与えられた権利自由をよりよく保持してゆこうと発奮し努力する人間でなければ,ちょうど猫が小判のねうちを知らず,豚が真珠のねうちを知らないようなもので,とうていこの憲法[日本国憲法]のねうちはわからないであろう.
『民主政治読本』
https://t.co/hZfphMdHKe, p. 53-54.
国家はいい憲法があれば栄えるというものではない.もしいい憲法がありさえすれば国家が栄えるものなら,亡びる国家はないわけだ.大切なことは,このかがやくばかりに立派な憲法[=新憲法]を,正しく使いこなす力が,日本国民にあるかないかである
『民主政治読本』
https://t.co/hZfphMdHKe, p. 37.
憲法で与えられた権利自由をよりよく保持してゆこうと発奮し努力する人間でなければ,ちょうど猫が小判のねうちを知らず,豚が真珠のねうちを知らないようなもので,とうていこの憲法[日本国憲法]のねうちはわからないであろう.
『民主政治読本』
https://t.co/hZfphMdHKe, p. 53-54.
国会なければ、人民は政府の非行を咎むるを得べしとい雖も、国会有て、議員、政府に盲従すれば、人民は、唯だ自ら咎むるを得べく、決して政府を咎むる事を得ず。蓋し政府の非行は、皆な人民総代の賛成したる所なればなり。
「憲政の本義」:『政戦余業 第一輯』https://t.co/TX5LWpEKVj, p. 20.