著者
湯浅 俊彦 中村 聡史 入江 伸
出版者
京都大学図書館機構
巻号頁・発行日
2010-10-19

会期・会場: 2010年10月19日(火) 13:10-17:00 : 京都大学附属図書館3階ライブラリーホール ; 主催: 京都大学図書館機構. 共催: 国立大学図書館協会近畿地区協会. 協賛: 大学図書館近畿イニシアティブ.
著者
平田 佐智子 中村 聡史 小松 孝徳 秋田 喜美
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.274-281, 2015-01-06 (Released:2015-01-06)
参考文献数
15

Japanese “onomatopoeic” words (also called mimetics and ideophones) are more frequent in spoken discourse, especially in informal daily conversations, than in writing. It is a common belief that onomatopoeia is particularly frequent in some areas, such as the Kinki region. To examine the plausibility of this folk dialectology, we investigated the frequency of onomatopoeia in the Minutes of the Diet as a corpus of spoken Japanese. We examined whether there is really a difference in the use of onomatopoeia among the eleven major regions of Japan. We analyzed the conversation data (limited to the last two decades) according to the hometowns of the speakers. The results revealed that there is no cross-regional difference in the overall frequency of onomatopoeia and non-onomatopoeic adverbs. However, a particular morphological type of onomatopoeia?i.e., “emphatic” onomatopoeia, such as hakkiri ‘clearly’?did show a regional variation in frequency. The results suggest that different types of onomatopoeia have different functions. The present study introduced a “macro-viewpoint” method that is based on a large-scale database. Further investigations into the functional aspect of onomatopoeia will also benefit from a dialectological method that adopts a “micro-viewpoint” on the detailed descriptions of a small number of speakers from each region. We hope that the present quantitative approach to the sociolinguistics of onomatopoeia will offer a new perspective on dialectology and on the effective utilization of onomatopoeia in the field of information science.
著者
中村 聡史 鈴木 正明 小松 孝徳
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.2599-2609, 2016-12-15

綺麗な文字を書くということに日本人の多くは興味を持っていると考えられる.さて,綺麗な文字とはどのような文字だろうか?本研究では,人の手書き文字をフーリエ級数展開によって数式化し,その式の平均を計算することによって,平均的な文字を生成することを可能とした.また,その平均文字を利用した実験により,実際に書いた文字よりユーザの平均的な文字が高く評価されること,ユーザの平均文字より全体としての平均文字が高く評価されることを明らかにした.さらに,ほとんどの人が自身の文字を高く評価する傾向があることも明らかにした.
著者
中村 聡史
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.17, pp.1-8, 2010-07-23
参考文献数
10

近年,様々な分野の新鮮な情報をウェブ経由で即座に手にいれることができるようになった.一方で,こうした情報の氾濫は,ネタバレなどにより視聴や閲覧を楽しみにしているコンテンツの面白さを低減させてしまうという問題がある.本稿では,こうした問題を考慮して,時間ベースでのフィルタリングを行うことにより,楽しみを低減させるようなネタバレ情報をフィルタリングする AntiSpoiler システムを提案する.本提案システムでは,ユーザの指定したプリファレンスに基づき,コンテンツを動的にフィルタリングする.Nowadays, we can obtain various kinds of fresh information from the Web. On the other hand, such fresh information sometimes spoils user's enjoyment. This paper proposes a temporal filtering system called the Anti-Spoiler system. The system changes filters dynamically based on user-specified preferences and the user's timetable. The system then blocks contents that would spoil the user's enjoyment of a previously unwatched content. The system analyzes a user-requested Web content, and then uses filters to prevent portions of the content being displayed that might spoil user's enjoyment. For example, the system hides the final score of football from the Web content before watching it on TV.
著者
渡辺 知恵美 中村 聡史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.340-352, 2015-01-06 (Released:2015-01-06)
参考文献数
19
被引用文献数
3

This paper proposes a ranking methodology of cooking recipe by using fitness value between a recipe and onomatopoeia. This system is implemented as a function of a cooking recipe search site “Onomatoperori”. By using onomatopoeia, users can find what they want to cook from their ambiguous idea. We defined formulas for calculating fitness value between recipe and onomatopoeia by using mutual information between onomatopoeia and a word in title or description of recipes. In addition, we defined the similarity measure between onomatopeia words by mapping their words by using 15 sentimental dimensions for expressing the tastes and textures of the dishes. And we improve the ranking methodology by using the similarity among onomatopoeia words. By using these ranking methodologies we can search the cooking recipes which are related to the onomatopoeia although they do not include the onomatopeia word in the recipes.
著者
木頃 伸哉 白鳥 裕士 中村 聡史
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21888744)
巻号頁・発行日
vol.2019-GN-107, no.4, pp.1-7, 2019-03-11

プロ野球は 1 試合の平均時間が 3 時間以上あり,サッカーなどの他のスポーツと比べて試合時間が長い.そのため,テレビやインターネットの生放送での観戦では,入浴や食事,仕事と重なって視聴を断念してしまったり,一方的な試合展開による視聴意欲の低下により視聴を途中で断念してしまったりする視聴者も存在する.視聴を途中で断念した後に,に試合展開が大きく変わり面白い場面を見逃すこともあり,視聴者が後悔してしまうことも珍しくない.そこで,我々は野球の試合において山場山場となりそうなシーンになったときに視聴者を,視聴誘導するシステムの構築を試みる.本研究ではその足がかりとして,野球における山場となりそうな場面を推定する手法を検討する.本研究では,野球の試合に並行して進行する実況ツイートの中に,期待にまつわる特徴語が現れることに着目した手法を検討した.また,その手法の可能性を検証するため,山場になりそうな場面に関する正解データセットを構築し,複数の手法を検討することにより精度の検証を行った.その結果,全体的な精度は低いものの,ツイートをそのまま扱うのではなく,どちらのチームのファンなのかという点に注目して判定すると精度が上がることが分かった.
著者
ラートサムルアイパン カンウィパー 渡辺 知恵美 中村 聡史
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.6, pp.1-7, 2009-09-18
被引用文献数
3

日本では料理や味覚を擬音語,擬態語を表すオノマトペを用いて「ふわふわケーキ」のように表現することが多い.そこで本研究では,オノマトペを利用した料理レシピ推薦システムの開発をしている.具体的にはWeb上の料理掲載ページよりレシピを収集し,レシピ内の文章を解析する.それにより,オノマトペと固有名詞(料理名,食材など),形容詞,一般名詞,動詞の関連性を数値化する.これらの関連より,レシピに含まれる語からオノマトペとの関連度を算出することで,キーワードサーチと比べて精度の高いレシピ検索システムを目指す.Japanese language is filled with onomatopoeic words, which describe sounds or actions like "click" or "bow-wow". Especially, when talking about foods, Japanese people frequently use onomatopoeic words to express vague taste or sense of the foods. There, we develop a system for searching recipes by using onomatopoeic words as the search keyword. In concrete, we collect recipes from a recipe website, and perform Japanese language morphological analysis, then store the words from the analysis into the database based on their part of the speech. Next, we calculate relation between onomatopoeic words and other types of words. Last, we use the value of relation to find matched recipes to recommend to the user.
著者
大島 裕明 山本 祐輔 山家 雄介 高橋 良平 ヤトフト アダム 中村 聡史 田中 克己
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.2-7, 2011-01-01
被引用文献数
1

Web情報には多様な情報が存在しており,本当に信じてよいのかどうかは慎重に検討しなくてはならない。特に,Web2.0コンテンツは,これまでの本や新聞などのメディアよりも,情報の品質が低い可能性があるため,信憑性の検証が必要であると考えられる。本稿では,そのようなWeb情報の信憑性という課題に対して,情報技術がどのような役割を果たせるかということについて議論する。まず,情報の信憑性という概念について整理を行う。また,現在,Web情報の信憑性に関連して行われている研究について紹介する。さらに,われわれが行っているWeb情報の信憑性検証技術に関する研究の紹介を行う。
著者
又吉 康綱 中村 聡史
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.1_55-1_71, 2022-01-25 (Released:2022-03-25)

大学で開講される初年次必修プログラミング教育では,TAが必要不可欠である.対面講義でもあった積極性を発揮できず質問できない受講生の問題は,COVID-19の影響により大学の講義がオンラインになったことで,より大きな問題となっているといえる.また,それに加え質問の順番待ちや質問対応などの制御や,TAにとって質問に対応できるだろうかという精神的な負荷も大きな問題となりうる.そこで本研究では,受講生の質問へのハードルを下げつつ,TAの精神的負荷も軽減するため,受講生がTAに直接質問をするのではなく,受講生はシステムに対して質問を行い,またTAは質問を事前に確認し,対応可能な場合に呼び出しして入室を促す手法を提案し,実装した.また,実際のオンライン講義で計1600分運用し,受講生およびTAから高い評価を得ることができた.
著者
前田 恭佑 土方 嘉徳 中村 聡史
雑誌
第8回Webとデータベースに関するフォーラム論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.32-39, 2015-11-17

Amazon.com や楽天市場のようなショッピングサイトでは,商品やコンテンツ (以降,アイテム) に対してレビューを簡単に作成・閲覧することができる.小説や映画などのストーリーを持ったアイテムに対するレビューには,レビュアの感想や意見が存在する一方で,そのアイテムのストーリーに関する記述が存在する.その記述の中には,実際にアイテムを見た時の楽しみや感動が減ってしまう記述(本稿では 「ネタバレ」 と呼ぶ) が含まれる場合があり,問題である. 本研究では,ネタバレがストーリーの進行における位置づけと関係があるのではないかという仮定のもとでネタバレの検出を行う.しかし,記述内容がストーリーの進行においてどの位置に対応するのかはレビュー文書単体からでは把握できない.これに対処するために,本研究では,レビュー文書とは別にアイテムのストーリーを記録した文書 (以降,ストーリー文書) も用いる.本研究では,まずネタバレとストーリーの進行における位置づけとの関係を知るために,ストーリー文書内のネタバレに関する記述について調査を行う.調査で得られた結果を基に,実際のレビュー文書からネタバレの可能性について考察する.
著者
牧 良樹 中村 聡史
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

これまでの研究で,ネタバレが小説の面白さを増加させる場合があることが示唆されているが,ネタバレの問題について十分に研究されているとは言い難い.そこで我々は,読み進めた度合いがネタバレの影響は増減すると考え,コミックを対象とした実験を実施し,ネタバレ遭遇タイミングを人により変更することでその影響を調査した.その結果,3分の2の部分まで読んだ段階でネタバレされると面白さが減少することを明らかにした.
著者
中村 聡史
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.15-20, 2013
参考文献数
23

本稿では,現在のGoogle型のWeb検索サービスを利用して検索することが困難な理由を「検索ユーザとWeb検索サービス間のギャップ」「検索ユーザと情報発信者間のギャップ」「目的とする情報が単一Webページ上に存在しない」という3つの問題で整理する。また,そのそれぞれの問題を解決するために取り組まれている検索意図を考慮したインタラクティブな検索手法や,ソーシャルアノテーションを利用した検索手法,Web上の情報を集約,分析および可視化することによって目的とする情報を作り出す手法などの様々な情報検索支援技術に関する研究について紹介を行う。
著者
山﨑 郁未 中村 聡史 小松 孝徳
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.1438-1446, 2023-10-15

自由記述設問における不真面目回答は,回答者が自由記述設問は面倒であるものの,ある程度回答したため途中で辞めたくないと考えることから回答してしまう可能性がある.そこで本研究では,自由記述設問をアンケートの最初に提示し,離脱する抵抗感が少ない冒頭で離脱できるようにすることで不真面目回答を減らし,アンケートの質を向上させることが可能かどうかを検証する.具体的には,アンケートにおける自由記述設問の位置が,不真面目回答率や離脱率に与える影響を調べるために,クラウドソーシングを用いた実験を行った.その結果,自由記述設問を最初に回答した方が,自由記述設問を最後に回答するよりも不真面目回答率が低く,離脱率が高いこと,自由記述設問の内容に大きな違いがないことが分かった.また,アンケートを公開してから10分以内に回答を始めた回答者は,不真面目回答率が高いことも示唆された.
著者
山家 雄介 中村 聡史 アダム ヤトフト 田中 克己
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.88-100, 2008-06-26
被引用文献数
2

ブログなどの普及により情報発信の裾野が広がるにつれて,Web 検索結果から有用なページを発見するのは困難になる一方である.最近ではユーザのブックマーク行動を集約することによって価値のあるページを抽出する,ソーシャルブックマークのような取り組みがさかんになりつつある.本稿では,ソーシャルブックマークにおけるページのブックマーク数などの情報を用いて,検索結果のページの内より有用なものを上位に提示する再ランキング手法を提案する.次に,提案手法を多数のクエリに対して適用し,検索結果に含まれるページの順位変動率や,ページの種類などを調査・分類し,どのような検索目的に本アプローチが有効なのかを明らかにした.With the rise of blogs and other web applications, it is getting easier and easier to publish information. At the same time, it is getting more difficult to discern informative pages from web search results. Recently social bookmarking systems, which discover valuable pages by aggregating the bookmarking activities of many users, are getting popular. In this paper, we introduce a re-ranking method for web search results that makes use of the number of bookmarks registered with a social bookmarking service. Then, we apply our method to a number of search queries, analyze and classify characteristics of the search results, and make it clear what kind of search can be performed effectively by the method.
著者
中村 聡史 小松 孝徳
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.1402-1412, 2013-04-15

スポーツの試合の録画視聴を楽しみにしているユーザにとって,Web上で遭遇してしまう試合結果などのネタバレ情報は楽しみを減退させる忌むべきものである.本稿では,こうしたネタバレ情報との遭遇を防ぐための表現手法を4つ提案し,実装を行った.また,表現手法の有効性について評価実験をベースとして検討を行った.
著者
カンウィパーラートサムルアイパン 中村 聡史 渡辺 知恵美
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.15, pp.1-8, 2010-07-28
被引用文献数
1

日本では料理や味覚を擬音語,擬態語を表すオノマトペを用いて 「ふわふわケーキ」 のように表現することが多い.そこで我々は,オノマトペを利用した料理レシピ推薦システムの開発をしている.これまで,オノマトペとレシピ用語の一対一の関連を求めてオノマトペをキーワードにしてレシピを検索するシステムを開発した.今後は,複数の用語やオノマトペと用語の組合せでも検索できるようにすべきである.そこで,本研究はオノマトペと用語の集合の関連を求め,これらの結果に基づいた検索システムのインターフェースを提案する.Japanese language is filled with onomatopoeic words, which describe sounds or actions like "click" or "bow-wow". Especially, when talking about foods, Japanese people frequently use onomatopoeic words to express vague taste or sense of the foods. There, we develop a system for searching recipes by using onomatopoeic words as the search keyword. We collected recipes from a posted recipe website, named "COOKPAD", and performed Japanese language morphological analysis. Then, we calculated relation between onomatopoeic words and other types of words. In this paper, we calculate association rules of them and used these rules to find matched recipes to recommend to the user.
著者
平田 佐智子 中村 聡史 小松 孝徳 秋田 喜美
出版者
The Japanese Society for Artificial Intelligence
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.274-281, 2015

Japanese "onomatopoeic" words (also called mimetics and ideophones) are more frequent in spoken discourse, especially in informal daily conversations, than in writing. It is a common belief that onomatopoeia is particularly frequent in some areas, such as the Kinki region. To examine the plausibility of this folk dialectology, we investigated the frequency of onomatopoeia in the Minutes of the Diet as a corpus of spoken Japanese. We examined whether there is really a difference in the use of onomatopoeia among the eleven major regions of Japan. We analyzed the conversation data (limited to the last two decades) according to the hometowns of the speakers. The results revealed that there is no cross-regional difference in the overall frequency of onomatopoeia and non-onomatopoeic adverbs. However, a particular morphological type of onomatopoeia?i.e., "emphatic" onomatopoeia, such as hakkiri 'clearly'?did show a regional variation in frequency. The results suggest that different types of onomatopoeia have different functions. The present study introduced a "macro-viewpoint" method that is based on a large-scale database. Further investigations into the functional aspect of onomatopoeia will also benefit from a dialectological method that adopts a "micro-viewpoint" on the detailed descriptions of a small number of speakers from each region. We hope that the present quantitative approach to the sociolinguistics of onomatopoeia will offer a new perspective on dialectology and on the effective utilization of onomatopoeia in the field of information science.
著者
牧 良樹 中村 聡史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回全国大会(2017)
巻号頁・発行日
pp.3H2OS04b3, 2017 (Released:2018-07-30)

これまでの研究で,ネタバレが小説の面白さを増加させる場合があることが示唆されているが,ネタバレの問題について十分に研究されているとは言い難い.そこで我々は,読み進めた度合いがネタバレの影響は増減すると考え,コミックを対象とした実験を実施し,ネタバレ遭遇タイミングを人により変更することでその影響を調査した.その結果,3分の2の部分まで読んだ段階でネタバレされると面白さが減少することを明らかにした.
著者
中村 聡史 山本 岳洋 後藤 真孝 濱崎 雅弘
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.148-158, 2013-06-28

本稿では,動画共有ウェブサイトにおいて日々アップロードされる膨大な楽曲動画について,ユーザがその動画に対して興味があるかどうかを短時間で判断する手段として,15秒のサムネイル動画を自動生成する手法を提案する.ここでは,楽曲動画作成者と楽曲動画視聴者に注目し,楽曲動画のサビ検出技術と,視聴者の盛り上がり検出技術を使うことにより,サムネイル動画を自動生成する仕組みを実現する.また,評価実験により,組合せ手法の有効性とその特徴を明らかにする.