著者
小倉 崇生 戸田 均 木村 巧 松井 応式 伊藤 安海 根本 哲也
出版者
日本実験力学会
雑誌
実験力学 (ISSN:13464930)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.18-21, 2011-03-25 (Released:2011-09-25)
参考文献数
14

It is necessary to estimate the impact force received by the human body for the purpose of accident prevention, accident analysis and criminal investigations against contact of Machine and structure, fall, overturn and brutal blows of blunt instruments. In this study, we showed the performance of subcutaneous fat and muscle buffering by measuring the impact force to the pork. As a result, the following findings were obtained. 1) For estimation of buffer property of muscle and fat tissue of human to impact force, it is possible to substitute pork. 2) Skin is poorer on buffer property than muscle and fat tissue. 3) The magnitude of the impact force transmitted to the bone rises in proportion to a rise in impact velocity, and is estimated to be at least ten times the weight of impactor. 4) Exist as complex of skin, muscle and fat tissue, the impact force transmitted to the bone is not less than one-tenth compared with only skin.
著者
伊藤 安雄 久保田 泰雄 上原 吉男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.9-18, 1976-01-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
41

放送用映像特殊効果も,ニーズの社会哲学的,芸術的追求とディジタル技術などの進歩により,新しい時代を迎えている.系統だてて考えられることの少なかったこの分野を,最近5年間に開発されたものを中心に整理し,制作技術者の立場から,その背景,現状と思想を述べ,画像処理技術の新分野への発展の指針とする.
著者
伊藤 安代 梅谷 千代子
出版者
神奈川体育学会
雑誌
Journal of Kanagawa Sport and Health Science (ISSN:24367249)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.38-42, 2011 (Released:2022-03-05)
参考文献数
11

It is a required skill as a member of society to handle the impression of own appearances and change a posture or behavior when present themselves. The information displayed by a posture can be described as a non verbal communication. The precedent study shows connection with posture and the psychological condition. In the present study the relationship between posture and personality was investigated. As a result, (a) A student of a round shoulder has bad posture in the everyday life. (b) The student having a lot of symptoms to break out from bad posture thinks pessimistically. (c) A student of a straight back is more optimistic than a student of a bending back. (d) The student who is not interested in one's inside has many bad symptoms. (e) The student being aware of appearance can notice own bad posture in the everyday life. Therefore, most optimists are straight backs and it affects mental health. Moreover, when the students give an outline with the posture of own, there is the influence that is good for not only the personality but also mental health.
著者
伊藤 安浩 桂 直美 高井良 健一
出版者
大分大学教育学部
雑誌
大分大学教育学部研究紀要 = The research bulletin of the Faculty of Education, Oita University (ISSN:24240680)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.63-78, 2017-03

本研究の目的は,初任期の若手教師に対するナラティブ的探究を通して,初任期における教師の経験と成長の契機の一端を明らかにすることである。クランディニン(D. Jean Clandinin)らのインタビュースケジュールを参照し,教職3 年目の3 名の若手教師から個々のライフストーリーを聴き取った。データ分析の結果として見出されたのは,長い教職キャリアにおける初任期は,単に教職キャリアの開始期であるだけでなく,養成期との連続性を持った特別な時期だということである。また,初任期においても,どのタイミングで結婚,妊娠や出産をするかを考えながら展開する女性教諭のキャリアは,男性教諭のそれとは異なる。今後の調査に必要な視野や視点として見出されたのは,養成期の学生が教師になっていくプロセスの複雑さと多様性を包含する広い視野を持つこと,そして,この種の調査に協力する中で,自分の経験を振り返りそれを言語化することが初任期の教師に何をもたらすのかという視点である。The Purpose of this study is to describe some of beginning teachers' experiences and the opportunity for their development through their narratives. We used the interview schedule that consists of 16 questions developed by D. Jean Clandinin et al. (2012) for data collection. We tailored it to the Japanese school environment and conducted semi-structured interviews with 3 beginning teachers in their third year of teaching. As a result, we found that the novice period in the teaching profession is a special period that merges the training period at university with the early days of teaching. Furthermore, the career development of the female beginning teacher was reported to be different from that of the male teachers in that the female teacher considers the timing of her marriage, pregnancy and childbirth. In order for further progress in this research field, we argued the significance of having a perspective that encompasses the complexity and diversity of the process of becoming a teacher, as well as the benefits of reflective interaction with interviewers on teacher development in the beginning stages.
著者
松浦 弘幸 伊藤 安海 根本 哲也 西井 匠 久保田 怜 中野 正博 玉川 雅章
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.53-62, 2011-10-20 (Released:2017-09-04)
参考文献数
9

人が日常的にロボットと共存する場面では,ロボットとの不用意な接触が原因とする力学的人体損傷が発生する.人に加えられる撃力のエネルギーは同じでも,人の部位により重篤となる撃力波形が異なり事から,身体部位ごとに損傷評価基準が異なる.我々は損傷評価モデルとして,人の転倒機序の分析モデルを提案した.人の転倒過程は(回転+自由落下運動)と仮定して,頭部,胸部,腹部,そして大腿部の損傷程度を見積もった.転倒モデルによる致命傷は,頭部骨折,胸部骨折,そして,腹腔内実質臓器の裂傷であり,その後の予後を大きく左右する.特に,頭部の損傷を評価する指標のHICは重要な概念であるが,他の部位には他の指標を用いた.さらに,撃力の吸収には,伸筋と屈筋が交互に振動をするように収縮・弛緩を繰り返し,あたかも,一個の粘弾性体の如く運動を行う.
著者
伊藤 安里 楊 鎮浩 松永 知大 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2014 (Released:2017-11-15)

本研究では4つのビルにおいて物理環境測定、昼休みに関するアンケート調査、目視測定を行った。昼休み中の執務室の室内環境について温度、CO2濃度が低い執務室程利用空間満足度が高くなる傾向が見られた。また、昼休みの疲労回復に対する期待度により午前と午後の作業能力の変化幅に差が見られ、仮眠をした執務者、利用空間として食堂や休憩スペースを利用した執務者、昼休みの疲労回復に対する期待度が高い執務者は作業能力が向上していると申告する傾向にあった。
著者
松浦 弘幸 小井出 一晴 野田 信雄 根本 哲也 伊藤 安海 中野 正博 福田 吉治 今井 博久
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 : BMFSA
巻号頁・発行日
no.20, pp.147-150, 2007-08-02

我々は,衛生統計データを用いて離婚率の社会的要因を重回帰分析した.従属変数は,離婚率である.説明変数は,個人家庭的要因,経済的要因,社会的要因,文化的要因,そして,要因の5つの領域で,30個の変数を用意した.個々のデータの正規分布性を確認した後,変数減少法と分散分析を行い,説明変数の絞込み最終的な重回帰式を決定した.離婚を促進する要因として,完全失業率,年間平均気温,共稼ぎ,核家族,貯金高が大きく作用し,逆に離婚を抑制する要因は,持ち家,年間雪日,学歴,所得が関与している.持ち家政策の推進と,所得の増加は,勤労青少年婦人福祉施設数,3次活動平均時間も増加よりも効果が大である.
著者
伊藤 安 三浦 弘之 石田 義夫 加藤 光雄 安部 竜郎 宮崎 昌久
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.191-194, 1964-05-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
7

肉質を軟化せしめる目的で,屠殺前の老廃ホルスタイン牛(体重約370kg)にパパインを静脈注射(1,500単位)し,屠殺解体後の肉質について対照区と比較したところ,官能試験の結果からは軟化効果のあることわかった。またその裏付けとして行なった理化学的分析の結果からも,パパイン注射が肉質に好ましい結果を与えることが明らかとなった。
著者
松浦 弘幸 中野 正博 野田 信雄 小井手 一晴 伊藤 安海 根本 哲也
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.27-33, 2007-07-31

我々は,光線力学療法に使用される電磁波の照射エネルギーと温度との関係を表す基本式を提案した.電磁波療法は,電磁波の熱的側面が利用されたものであり,治療計画の立案には,理論的な裏づけが重要である.我々の計算によれば,比熱0.3cal/g.Kの標的組織に100mW/cm^2の低出力パルスレーザーを1秒間照射した場合,局所的な温度上昇は,0.67K程度に達すると予測される.この1秒間で熱が拡散する深さは,0.1cmと見積もられる.また,熱平衡時では,筋肉の温度上昇度合いは高々2.4Kであり,体温が37度であることを考慮すれば,低出力レーザーや電磁波は,温熱療法に利用できる可能性がある.一般には標的組織の厚さが有限であるために,標的組織の背後からの熱反射を考慮する必要があり,温度上昇は本論文の見積もり値よりも大きくなる.これらの点を改良するには,反射率,吸収係数,熱伝導率などの物性値に温度依存性を知る必要がある.