著者
徳田 献一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
バイオエンジニアリング講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, no.22, 2010-01-08

レスキューロボットなど,作業現場が事前に予測されない環境で運用されるロボットにおいて,使用者が状況に応じて,ロボットに取り付けられたセンサやアクチュエータを柔軟に変更できるようにすることが求められている.しかし,ロボットの動作のために使用されるセンサ機器を入れ換えすることは容易ではない.そこで,水平分散アーキテクチャFDNetを用いて,ロボットのセンサ機器の内部状態を観測し,それにもとづてい動作設計するフレームワークを提供する手法を提案している.本稿では,実際の足探り動作のロボット実現をもとにアーキテクチャ応用について述べる.
著者
姫野 龍太郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
バイオエンジニアリング講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.343-344, 2009

次世代スーパーコンピュータ開発プロジェクトは2006年1月から理化学研究所で開始した。そのターゲットとして2011年度末に10PetaFLOPSの世界最速規模のスーパーコンピュータを開発することの他に、ナノサイエンスとライフサイエンスの二つの応用分野での研究開発がグランドチャレンジとして設定されている。理化学研究所は2006年8月にこのライフサイエンスのグランドチャレンジの拠点に選定され、10月から研究開発に取りかかっている。ここでは、その概要について紹介する。この取り組みは次世代生命体統合シミュレーションの研究開発と呼んでおり、分子・細胞・臓器/全身の三つのスケールで、方程式に基づくシミュレーションに関する研究開発と、大量のデータから未知の法則に迫るデータ解析融合の二つのアプローチで、生命現象の統合的理解と健康科学への貢献を目標としている。同時に、高性能計算のチームがソフトウェアの高度化・高性能化を図り、応用ソフトで次世代スーパーコンピュータの性能を極限まで引き出すことを目指している。2008年10月からは脳神経系チームが加わり、さらに充実を図っており、2011年度からの次世代スーパーコンピュータの稼働にあわせて、その性能を生かした画期的な成果を出すことを目指している。