著者
小森 貞男 副島 淳一 伊藤 祐司 別所 英男 阿部 和幸 古藤田 信博
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.569-577, 1999-05-15
被引用文献数
2

日本で栽培されているリンゴ主要品種の不和合性遺伝子型を交雑試験によって決定する目的で, まず果樹試験場リンゴ支場育成の2品種'はつあき'および'いわかみ'の戻し交雑実生群を用いて実験を行った.'はつあき'戻し交雑実生群には'はつあき'の親である'紅玉'と'ゴールデン・デリシャス'を, 'いわかみ'戻し交雑実生群には'ふじ'と'紅玉'をそれぞれ交雑し, 各交雑組合せごとに和合 : 不和合の分離比を調査することにより, 'ゴールデン・デリシャス'と'紅玉', 'ふじ'と'紅玉'のS遺伝子の共有状態を推定した.その結果'紅玉'と'ゴールデン・デリシャス'はS遺伝子を共有していなとが明らかとなった.一方'ふじ'と'紅玉'はS遺伝子を1つ共有していることが判明した.
著者
井上 薫 木下 正信 和田 一義 柴田 崇徳 伊藤 祐子
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は、認知症をもつ高齢者に対するロボットPAROを活用したケアの効果を調査し、ロボットの効果的活用法を検討することであった。施設生活の認知症高齢者に対しては、医療・福祉専門職による支援でコミュニケーションや活動性の向上が認められた。在宅の場合、家族の支援により同様の効果がみられたケースがあったが、すべての高齢者が良い反応を示したわけではなかった。成功例の場合、家族の介護負担感が軽減したことがわかった。ただし、施設においては、明らかな効果がみられたが、専門職に対する訓練は必要であることがわかった。家庭では家族だけでは治療的かかわりは難しく、専門職による支援が必要であると考えられた。
著者
伊藤 祐子 井上 薫 三浦 香織 河野 光伸 菊池 恵美子
出版者
日本保健科学学会
雑誌
東京保健科学学会誌 (ISSN:13443844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.88-93, 2004-09-25
被引用文献数
2

発達障害児に対する感覚統合療法では,児童の障害の特性に合わせて様々な遊具を使用し感覚刺激を提供するという特徴がある。前庭系の刺激を提供する方法のひとつに,天井からつるされたホーススイングに児童を騎乗させ揺れ刺激を与え,姿勢を保持させるという方法がある。この訓練方法は臨床上,多くの療法士によって姿勢反応が未発達である障害児に対し実施されている。しかし,ホーススイングに乗っている際の姿勢反応について,客観的指標に基づき分析を行った報告は少なく,その効果も明らかでない。そこで本研究では,5歳から6歳の健常児を対象にホーススイングに騎乗中の頭部,体幹の反応について3次元動作解析装置を用いて分析し,その結果,ホーススイングに上手く乗れる児童と乗れない児童では,頭部,体幹の反応および,頭部の左右変位について異なる傾向を示す可能性があることが考えられた。
著者
伊藤 祐紀子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.3_50-3_60, 2011-09-20 (Released:2011-10-25)
参考文献数
15

患者への気がかりをもとに看護していくプロセスを看護師の身体のあり様に着目して探究することを研究目的とした.修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより,看護師32名の半構成的面接データを分析した.結果として,36概念,8サブカテゴリー,5カテゴリーが生成された.看護師は,患者に抱いた気がかりをもとに【身体感覚からの察知】に【持ち前の判断と手立ての駆使】によって,患者に生じている変化を看護師の【内に取り込んでわかる】ようになる.ここから,2つのプロセスが生じていた.わかることで患者に馴染むことで【押し出される行為】に至るプロセスと,わかることから新たなわからなさが明らかになり,それを探索し続けるプロセスである.これらは同時に進行し,【関わりから得た手ごたえと方向性のリレー】によって帰結していた.この帰結は,次に関わる患者との相互作用の基軸になっていた.
著者
小森 貞男 副島 淳一 工藤 和典 京谷 英壽 阿部 和幸 古藤田 信博 小松 宏光 伊藤 祐司 別所 英男
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.880-889, 1998-11-15
参考文献数
16
被引用文献数
4 2

前報で設定した各S遺伝子型に対応した品種・系統を利用して,栽培品種を中心により広範に品種・系統のS遺伝子型の解析を試みた.その結果15種類のS遺伝子型のうち(S_Jb, S_Je)および(S_Je, S_Jd)型を除く13種類で品種との対応が以下のように明らかになった.下線を付したものが,今回新たにS遺伝子型が判明した品種・系統である.[table]
著者
伊藤 祐佳 高須 朗 阪本 敏久 岡田 芳明
出版者
日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.35-39, 2004-02-15 (Released:2009-03-27)
参考文献数
18
被引用文献数
3 3 1

A 46-year-old woman was admitted 3 hours after she had ingested about 500ml of a toilet bowl cleaner (included 9.5% hydrochloric acid) in attempt to commit suicide. On admission, the base excess in the arterial blood was-20mEq/l and she had hypotension and anuria. An endoscopic examination on admission revealed corrosive degeneration in the entire esophagus and stomach. Abdominal compartment syndrome developed on the 5th hospital day and a decompression laparotomy was performed, which revealed necrosis of the whole stomach. A total gastrectomy without reconstruction was performed. On the 18th day, air leakage into oral cavity was seen during the inspiratory phase of the artificial ventilation. A bronchial fiberscope revealed an ulcer in the posterior wall of the left main bronchus. The air leakage stopped after the placement of a bronchial stent. However, the patient died on the 33rd day due to uncontrollable bronchial bleeding. Autopsy revealed severe mediastinal necrosis, esophago-bronchial fistula, and azygos vein destruction at the arch. According to our case and literature reviews of acid toilet bowel cleaner ingestion, most patients who died of esophageal perforation or esophago-bronchial (or tracheal) fistula had the following characters: ingested a volume of>300ml, severe acidemia, severe corrosive degeneration in the entire esophageal and gastric mucosa. In the patients who demonstrated such characters, an early esophagectomy is therefore recommended as a possible option to improve their outcomes.
著者
伊藤 祐子 井上 薫 三浦 香織 山田 孝 品川 俊人 米田 隆志
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.164-169, 2006-12-25
参考文献数
5
被引用文献数
1

発達障害児に対する作業療法では,対象児の障害に合わせ様々なアプローチ方法が提唱されている。その一つに感覚統合療法がある。感覚統合療法は,主に学習障害児や自閉症児,自閉傾向児に施行されており,障害の特性に合わせて前庭覚,固有覚,触覚などの感覚刺激を入力できる様々な遊具を使用する。ホーススイングは天井から吊られた遊具で,重力を利用して自在に揺らすことができる。前庭刺激を与えやすく使用頻度の高いもので,平衡反応に問題を持つ児のセラピーに利用することが多い。しかし,平衡反応の改善等の効果は観察による評価が主体であり,定量的評価が難しいのが現状である。そこで,本研究ではホーススイングの揺れをモータで制御し,セラピストの力加減に依存しない一定の刺激を与えられるシステムの開発および,3次元動作解析を用いた平衡反応の定量的評価手法の検討を行ったので報告する。
著者
小森 貞男 副島 淳一 工藤 和典 小松 宏光 京谷 英壽 伊藤 祐司 別所 英男 阿部 和幸 古藤田 信博
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.73-82, 1999-01-15
被引用文献数
2 3

前報までに品種との対応のつかなかった(S_Ja, S_Jc), (S_Ja, S_Je), (S_Ja, S_Jf), (S_Jb, S_Jc), (S_Jb, S_Jd), (S_Jb, S_Je), (S_Jb, S_Jf), (S_Jd, S_Je)の各S遺伝子型に対応する品種・系統を選抜するため, 'はつあき', 'レッドゴールド'および'金星'のS遺伝子型の解析, 'はつあき'戻し交雑実生群, 'いわかみ'と'ゴールデン・デリシャス'の交雑実生群, '国光'X'紅玉'の交雑実生群の解析を行った.その結果, 以下に示した15種類のS遺伝子型に対応する品種・系統が決定された.そのうち下線を施した品種・系統のS遺伝子型が本報告で新たに判明したものである.(S_Ja, S_Jb)'ゴールデン・デリシャス' (S_Ja, S_Jc) <(4)-424>___-, <(4)-425>___- (S_Ja, S_Jd) '東光' (S_Ja, S_Je) <'レッドゴールド'>___-, <'金星'>___-, <カロ不明>___-, <レロ18>___- (S_Ja, S_Jf) <(4)-4186>___-, <(4)-4195>___- (S_Jb, S_Jc) <'はつあき'>___-, <盛岡52号>___-, <(4)-511>___- (S_Jb, S_Jd) <(4)-300>___-, <(4)-330>___-, <(4)-725>___-, <(4)-4189>___-, <(4)-4190>___- (S_Jb, S_Je) <(4)-150>___-, <(4)-743>___- (S_Jb, S_Jf) <盛岡53号>___-, <(4)-1>___-, <(4)-6>___-, <(4)-15>___-, <(4)-516>___-, <(4)-4187>___-, <(4)-4270>___-, <(4)-4271>___- (S_Jc, S_Jd) '紅玉', 'ひめかみ' (S_Jc, S_Je)'デリシャス', <(4)-161>___-, <(4)-247>___-, <(4)-267>___- (S_Jc, S_Jf) 'ふじ', <'新光'>___-, <イ-661>___-, <(4)-69>___-, <(4)-104>___- (S_Jd, S_Je) <東北5号>___-, <イ-172>___- (S_Jd, S_Jf)'千秋', 'いわかみ', <イ-687>___- (S_Je, S_Jf) '国光'
著者
伊藤 祐一
出版者
福山大学
雑誌
福山大学経済学論集 (ISSN:02884542)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.49-69, 2007-10