著者
北岡 明佳
出版者
日本視覚学会
雑誌
VISION (ISSN:09171142)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.79-80, 2022-07-20 (Released:2022-07-25)
参考文献数
6
著者
北岡 明佳
巻号頁・発行日
1991

筑波大学教育学博士学位論文・平成3年3月25日授与 (甲第822号)
著者
光廣 可奈子 渡邊 伸行 北岡 明佳
出版者
日本視覚学会
雑誌
VISION (ISSN:09171142)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.135-145, 2023-10-20 (Released:2023-10-25)
参考文献数
21

In this study, we examined the effect of the duration of exposure on three facial evaluations: beauty, likability, and attractiveness of the whole face and facial parts (eyes, nose, and mouth). Participants were randomly assigned to four groups of different exposure duration conditions: 20-ms, 100-ms, 1000-ms, or without a time limit, and were asked to rate the beauty, likability, and attractiveness of the whole face and facial parts (eyes, nose, and mouth) on a 7-point scale. The results showed that all three evaluations of the whole face or facial parts were constant over exposure durations, while differences in likability among the stimulus emerged as the exposure duration was prolonged. We also analyzed the temporal changes in the contribution of facial parts to the three evaluations of the whole face with the data obtained in the same experiment. As a result, the eyes made a high contribution to all three evaluations of the whole face, and the mouth contributed to the likability and attractiveness of the whole face. These results suggest that facial beauty, likability, and attractiveness might be processed differently.
著者
松尾 龍平 北岡 明佳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.279, pp.21-23, 2010-11-06

「股のぞき」が視覚的特性に変容を与えるということは古くから観測されているが,あまり多くの検討はなされていない.本研究では空間知覚に股のぞきの影響をうける要素について探索を行う.注目する変数として形の恒常性と幾何学的錯視の錯視量を取り上げ検討した.実験1では,刺激図形を正立,股のぞきの2条件で図形を通常または反転して提示した.このとき特定角度において股のぞきによる主効果と股のぞきと図形反転の間に相互作用が確認された.実験2ではミュラー・リヤー錯視を正立,股のぞきの条件で提示し錯視量の変化を測定した.その結果,股のぞき条件では正立条件よりも有意に錯視量が増加した.
著者
北岡 明佳
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.177-185, 2008-02-29 (Released:2010-07-21)
参考文献数
25
被引用文献数
6 3

錯視とは,対象の真の特性とは異なる知覚のことである.伝統的に錯視と呼ばれてきたものは,高次の認知的過程にあまり影響されないので,知覚心理学の研究領域と考えられてきた.本稿では,顔の錯視について考えることで,錯視の認知心理学というものの可能性を検討する.
著者
北岡 明佳
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
1991

筑波大学教育学博士学位論文・平成3年3月25日授与 (甲第822号)
著者
北岡 明佳
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.69-73, 2002-09-30 (Released:2016-11-18)

The study of visual illusion has been ignoring the awareness or qualia of illusion. However, the perception of visual illusion is based upon the awareness of illusion (Tanaka, 1998, 2000). If observers are not aware of the discrepancy between the physical feature and the appearance of an object, the distorted image is not at all illusion. Qualia are also related to illusion. Actually, illusory figures give several pieces of qualia specific to illusion, e.g. "beauty" (Noguchi & Rentschler, 1999) or "motion feeling". Yet the transmission of the qualia to other people might be difficult since qualia are just subjective. Thus, those who try to study illusion in terms of consciousness need not only abilities of art and science but also the ability of "rhetoric".
著者
金沢 創 山口 真美 北岡 明佳
出版者
淑徳大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、乳児の知覚を検討するプロジェクトの一環として、「錯視図形」をキーワードに、乳児の視知覚の発達を実験的に明らかにしたものである。平成18年度においては、(1)拡大運動と縮小運動の感度の非対称性、(2)正方形と円を重ねたとき、背後の円の輪郭を補完するアモーダル補完、(3)2つの重なった領域の明るさの順序により、2つの透明な領域が重なっていると解釈される透明視、のそれぞれについて、その知覚が発生する時期を実験的に検討した。それぞれの成果はInfant Behaviour and Development誌、Perception誌、などの国際的な学術雑誌に発表された。また、平成19年度は、(1)右方向と左方向に運動しているランダム・ドットを重ねると、2つの透明な面が見える運動透明視、(2)共同研究者である北岡が作成した、緑と赤の小さな領域が囲まれた色影響により彩度が低下する色誘導刺激、についてそれぞれ知覚発達を検討し、これらの成果をPerception誌やInfant and Child Development誌に発表した。さらに最終年度の3月までに、(1)静止しているランダムドットの一部の領域の色を、時間的に次々に変化させていくと、運動する輪郭が知覚されるいわゆるcolor from motion刺激や、(2)局所においてはバラバラに動いて見えるバーが、それを隠す領域を配置すると四角形が補完されるパターン、(3)輪郭と白黒の配置から、絵画的な奥行き手がかりが知覚されるパターンなどの知覚発達も検討し、(1)についてはInfant Behaviour and Development誌に発表され、後者2つについては、Journal of Experimental Psychology、およびVision Research誌にそれぞれ掲載されることが2008年4月現在、決定している。
著者
行場 次朗 三浦 佳世 北岡 明佳 川畑 秀明
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究では、R.L. Gregoryの「心のデザイン」モデルを援用し、人間情報処理の主要な3つのストリームに由来するクオリア、アウェアネス、知覚ルールを次元的にクロスさせて、体系的に視覚芸術の基底をなす共通項とその心理・脳科学的基盤を明らかにする世界に類がない試みを行った。その結果、心理・脳科学的には、視覚美の様相は多数存在し、それぞれが機能的に特殊化した脳内のモジュール活動に結びついており、本研究で示した分類法の妥当性とともに、美を感受するモジュールやストリームの多重性が明らかにされた。