著者
北村 達也 永田 亮 船越 孝太郎 Tatsuya Kitamura Ryo Nagata Kotaro Funakoshi
出版者
甲南大学知能情報学部
雑誌
甲南大学紀要. 知能情報学編 = Memoirs of Konan University. Intelligence & Informatics Series (ISSN:18830161)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-17, 2018-07-31

This study proposed and evaluated an audio-visual teaching aid for teaching rhythm of spoken English. The teaching aid instructs stress timing of English by movements of a circle marker on PC screen. Native Japanese participants exercised English sentences with and without the teaching aid and their speech sounds were recorded before and after the exercise. The results of analyses of the speech sounds showed that the teaching aid could improve in learning the English stress timing.
著者
中田 圭祐 菊地 智也 樋口 拓海 清瀬 大貴 梅谷 智弘 北村 達也 Tomohiro Umetani Tatsuya Kitamura
出版者
甲南大学
雑誌
甲南大学紀要. 知能情報学編 = Memoirs of Konan University. Intelligence & Informatics Series (ISSN:18830161)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.125-132, 2018-02-28

本稿では,コンポーネント駆動型の小型移動ロボット環境を用いた,デモンストレーションなど実演を行うためのシステム群の開発について述べる.ロボットの実演システムを構築する際には,長時間の習熟を必要とせずに多くの実演者にシステムを利用させることが望ましい.また,実演を行う際には,ロボットシステム単体だけでなく,ロボットを運用するためのサブシステムの構築,運用が重要になる.本稿では, RaspberryPiを搭載し,外部のキーボードやディスプレイなしで運用できる2種類の小型移動ロボットシステム,および, Arduinoを用いた周辺システムによる実演システムを構築する.ソフトウェア,ハードウェアの開発および公開,実システムを用いた実浪を通して,可能性,有用性を示す.
著者
川村 よし子 北村 達也
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.24-25, 2008

In this presentation, we report on the development of a word level checking system for determining word levels in a text. The Word Familiarity Checker was developed using data found in Special Characteristics of Japanese Vocabulary (Amano & Kondo, 1999) and ranks all words in a text into one of five levels depending on the degree of familiarity. It also creates word lists corresponding to each level of difficulty, and shows a total count for the number of words from the combined lists. This checker will be available on-line in the near future at the Japanese Language Reading Tutorial System "Reading Tutor". (http://language.tiu.ac.jp)
著者
竹本 浩典 足立 整治 北村 達也 本多 清志 モクタリ パーハム
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.97, pp.13-17, 2005-05-19
被引用文献数
2

喉頭腔の音響特性を求めるため, 5母音の声道断面積関数を用いて共鳴モード解析を行った.その結果, 喉頭腔の共鳴周波数付近では, 喉頭腔と咽頭腔との接続部で体積速度が増大するため, 喉頭腔を除く声道部分(主声道)に両端を開口端とする共鳴モード(開管共鳴)が生じることが示され, その共鳴は本研究に用いた声道では第4フォルマントであった.それ以外のフォルマントでは喉頭腔と咽頭腔との接続部における体積速度が小さいため, この部分を閉鎖端として主声道に片開き管の共鳴モード(閉管共鳴)が生じることも明らかになった.
著者
北村 達也 竹本 浩典 足立 整治 モクタリ パーハム 本多 清志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.178, pp.43-48, 2006-07-14

声帯振動に伴う声門開口面積の変化が喉頭腔で生じる共鳴(喉頭腔共鳴)に与える影響を調査した.成人男性3名の日本語5母音発声時の声道伝達特性を声門閉鎖および開放の条件で計算した結果,喉頭腔共鳴は声門閉鎖時にのみ3.0kHzから3.7kHzの周波数帯域に生じ,声門開放時には消失することが明らかになった.さらに,母音の実音声の声門閉鎖および開放区間を対象としたスペクトル分析によって,喉頭腔共鳴がピッチ周期内で出現と消失を繰り返すことが示された.これらの現象は,声門閉鎖時には喉頭腔が閉管となることにより喉頭腔共鳴が生じ,声門開放時には喉頭腔が開管となることにより喉頭腔共鳴が消えると説明できる.
著者
川村 よし子 前田 ジョイス 北村 達也 三輪 譲二 宇津呂 武仁
出版者
東京国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的は、世界各国の日本語学習者に、よりよい読解支援環境をWeb上で提供することである。代表者らはすでに読解学習支援システム『リーディング・チュウ太』を開発しWeb上で公開している。今回新たに文章の難易度の主要な決定要因である単語の難易度と構文の複雑さに着目し、「学習者の視点にたった文章の難易度判定システム」を開発することを目指した。そのため、本研究では世界各国の母語の異なる学習者を対象にした難易度判定実験を行い、その結果を基に、単語と構文の双方に着目した文章の難易度判定システムを開発した。さらに、チュウ太の辞書ツールにはデータ・マイニングシステムを組み入れ、日本語学習者の辞書利用の実態調査を行った。利用者の推移や言語別の利用者数の変化および辞書のカバー率の調査を通して、辞書開発に関する今後の課題も明らかになった。研究成果は、Web上の読解学習支援ツールとして世界の日本語学習者・教育関係者に無償公開している。