著者
野村 健太 南保 英孝 木村 春彦
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.134, no.7, pp.206-211, 2014 (Released:2014-07-01)
参考文献数
18
被引用文献数
5

In this paper, we investigated influence on plant bioelectric potential by basic human behaviors. We analyzed four basic human behaviors such as touching the plant, opening the door, approaching the plant and turning on the lighting. As a result, the special response of bioelectric potential were influenced by each behavior. Bioelectric potential shows the impulse responses due to the behavior. Therefore we tried to learn and recognize human behaviors by extracting a characteristic from plant bioelectric potential. The method to recognize basic human behaviors that we propose uses a low level ingredient of cepstrum of plant bioelectric potential. Some data didn't recognize correctly because of individual difference of human behaviors, however, F-measure became an average of 0.76. It shows that the proposal method may be effective way to recognize basic human behaviors from plant bioelectric potential.
著者
伴 浩美 南保 英孝 大藪 多可志
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.24, pp.71-71, 2008

本年2008年、アメリカの大統領選挙が行われる。本研究では、3人の有力候補、Barack Obama、Hillary Clinton、John McCain候補のスピーチについて計量言語学的な解析を行い、比較を行った。すなわち、それぞれスピーチについて文字や単語の出現頻度の特徴を調べた。これらの特性を指数関数によって近似を行った。さらに、日本の中学校の必修単語とアメリカの基礎単語("The American Heritage Picture Dictionary" を使用)を用いて、各試料の難易度を求めた。さらに、各試料のK特性値を求めた。結果として、McCain候補のスピーチには文字頻度において英語の文学作品と同様の傾向が見られることや、彼のスピーチは他の候補より難しい傾向があることなどが明らかとなった。
著者
上野 将義 南保 英孝 木村 春彦 上田 芳弘
出版者
科学・技術研究会
雑誌
科学・技術研究 (ISSN:21864942)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.53-58, 2016 (Released:2016-07-07)
被引用文献数
1

カメラの発達により、色々な場面での撮影が可能となった。さらにカメラの解像度も高くなったため、カメラで撮影した情景内の文字を認識することも可能となった。我々の周囲には数多くの文字が存在しており、それらは有益な情報をもたらしている。よって、もし情景内の文字情報を自動的に認識することが可能となれば、様々なシステムにおいて役に立つと考えられる。しかし、文字認識のためには文字列の位置を特定する必要があり、困難を伴う。本論文では、連結成分抽出法とCSERを用いて、背景を分離し文字候補を抽出する。さらに、文字候補を絞り込むためにOCRスコアとヒストグラムを用いた。また、OCRスコアを用いることで、既存研究では不可能であった1文字からなる文字領域を抽出することが可能となった。そして、提案手法を用いた実験では、抽出精度74.6 %という結果が得られた。
著者
伴 浩美 南保 英孝 大藪 多可志
出版者
日本感性工学会
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.49-55, 2005-05-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
16

Agood movie is a cu ltural creation by excellent staffs completing their wisdom. The story, conversation, and image s of such a movie draw the interest of many viewers. Most of the conversation is used actually every day. In thispaper, we investigated several screenplays o f famous American movies. In short, frequency characteristics of character - and word-appearance were investigated using a program constructed by C++. These characteristics were approximated by an exponential function: [y=c·exp(-bx)]. Furthermore, we ca lculated the percentage of American basic vocabulary to obtain the difficulty -level as well as the K-characteristic of each material. As a result, it was clearly shown that the values of coefficients c and b for the screenplays have the same tendency as j ournalism and they are difficult to read than interviews, CNN news and inaugural addresses.
著者
川辺弘之 瀬戸就一 下村有子 南保英孝
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.33-34, 2014-03-11

従来、聴覚障害学生の授業支援は板書による講義が前提のノートテイキングで行われてきた。しかし、近年、学生参加によるアクティブラーニングが流行となっているが、聴覚障害学生への授業支援はまだまだである。アクティブラーニングでは学生主体の授業形態ゆえに、複数の学生の発話があり、話者の特定が必要になる。本研究は、聴覚障害学生(ろう学生)に限定したためにパノラマ画像から口元の画像を読唇できる画像に変換させ、話をしている口元と、そうではない口元(例えば、あくびをした口元など)との違いを明確にする。このシステムは、聴覚障害者学生がパノラマ画像内の話者の口元を見ることで話の内容を理解できるようになることを目指している。
著者
木村 春彦 南保 英孝
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究で明らかにしたことは、以下の機能の実現である。これらの機能を申請者がこれまで開発してきた独居老人介護システムに追加する。(1)交流眼電図による水平方向の眼球運動と随意性瞬目を用いた意思伝達支援装置の開発(2)顔画像間の濃度特徴を用いた表情認識 (3)可視光センサを用いた転倒検知システムの開発 (4)ニオイセンサを用いた独居老人宅の環境モニタリング (5)圧力センサを用いた通過人数の推定 (6)赤外線ポインティングデバイスの選択操作を支援するシステムの開発 (7)リモコン型操作デバイスと圧力分布センサを用いたPCの認証システム (8)植物生体電位を用いた人の振る舞い認知システムの開発
著者
上田 芳弘 成田 仁志 加藤 直孝 林 克明 南保 英孝 木村 春彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.887-898, 2004-10-01
被引用文献数
3

電子メールやWebを利用した問合せメールを,適切な担当者に自動分配するシステムを構築した.提案手法は,まず各担当者が作成した文書ファイルを収集して,この中の出現単語のtf・idf値とidf/conf値を算出し,この2種類の辞書を担当者ごとに作成する.更に,従来の帰納的学習に代えてProfit Sharingを応用し,これらのウェイトを強化学習することが特徴である.システムは,問合せメールとこれらの辞書を照合して,単語のウェイトと一致率から担当者ごとにスコアを算出し,このスコアが高い担当者を回答者として推定する.提案方法の有効性を評価するために実際の問合せメールを用いて評価実験を行い,以下のような考察をした.(1)問合せメールを分配している専門家の分配精度から実用上必要な精度を明らかにした.(2)tf・idf値とidf/conf値を用いただけの分配では,実用的な分配精度が得られなかった.(3)(2)の単語のウェイトを強化学習することにより分配の専門家と同等な精度で実用的な分配ができた.最後に(3)の実用的な精度を得るための文書ファイル数とノイズに関する評価を行い,更に従来のテキスト分類手法との精度比較を行った.