著者
大場 みち子 山口 琢 高橋 慈子 小林 龍生
雑誌
情報教育シンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.67-73, 2016-08-15

大学ではレポート作成や卒業論文,学会発表原稿などで学習や研究成果を効果的にアウトプットする.これらの文章を効果的なものにするためには,論理的な文章作成力が求められている.我々は編集操作を記録する文章作成ツールを開発し,本ツールを用いたライティングプロセスに関する研究を実施している.本論文ではこの文章作成ツールを利用して、編集操作とアウトプット文章の評価との関係を分析した結果を報告する.論理的文章の修正前後の評価改善度と編集操作(修正操作)との関係性の傾向を予備実験の結果に基づいて説明する.
著者
尾崎 秀宣 村田 和優 山口 琢也 長岡 令 杉本 和彦 小島 洋一朗
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.41-46, 2022-03-16 (Released:2022-05-16)
参考文献数
13

富山県の糯奨励品種である「新大正糯」の穂発芽性の改良をねらい,インド型品種「Kasalath」由来の穂発 芽耐性遺伝子Sdr1 KasおよびSdr4 Kas,さらに低温発芽性遺伝子qLTG3-1 について「コシヒカリ」由来の対立遺伝 子qLTG3-1Kosをそれぞれ「新大正糯」に導入した準同質遺伝子系統(NIL)を育成した.各NILの穂発芽性を評 価したところ,いずれも「新大正糯」より強い穂発芽耐性を示し,中でもSdr4Kasが最も安定して強い穂発芽耐 性を示した.
著者
山口琢 大場みち子 高橋修
雑誌
情報教育シンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.189-193, 2014-08-17

作文学習・指導や文書レビューの手がかりとすることを目標に,われわれは,作文をモニタする仕組みを研究している.これまでに,マトリックス型編集モデルによるテキスト・エディタを試作し,解釈可能な編集操作ログを得ることができている.今回,編集操作の種類と時刻を軸にとった散布図を,自動作成する仕組みをシステムに付加した.この散布図によって,特定の書き手の複数の作文について,編集操作ログを比較した.その結果,ゼロから書き始めてシステム上で完結させられる作文では,完了よりも手前でマトリックス編集操作がなくなるというパターンが見られた.そこで,複数の書き手による短い作文でも,本システム上で完結させることができれば同様のパターンが見られるという,次のサイクルの仮説を得た.そのために,マトリックス編集操作の分布・頻度を強調して可視化する仕組みの開発が必要である.次の段階では,その可視化の仕組みを試作して,複数人に対する作文指導実験を行う.
著者
奥野 拓 大場 みち子 山口 琢
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回全国大会(2015)
巻号頁・発行日
pp.1G2OS08a1, 2015 (Released:2018-07-30)

Linked Open Data(LOD)技術を利用して、地域の情報化を推進する、公立はこだて未来大学の取り組みを紹介する。取組の場は講義、学部・大学院での研究やProject/Problem Based Learning (PBL)形式の演習であり、対象分野は観光、地域の歴史や防災である。地域と連携した研究やPBLの活動内容と開発したアプリなどの成果について報告する。
著者
大場 みち子 山口 琢 伊藤 恵 奥野 拓
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.6, pp.1-4, 2014-05-31

実践的な ICT 人材育成の場として,システム開発 PBL (Project Based Learning) を採用する高等教育機関が増えている.PBL は調査・提案から始まるため,進捗に従って必要な技術・スキルが判明してくるという特徴がある.学生は,これらに自ら気づいて学習することが期待されている.そこで,PBL の現実感を維持して,学生の自主性を促しつつも,技術の習得状況を体系的に把握して,最終的には必要な技術を身につけさせる仕組みの構築を研究目標としている.本論文では,この仕組みとして,(1) プロジェクトの進捗に従って明らかになる知識やスキルを講義などと関連づけ体系的にチームで共有する情報システムと,(2) 企業における OJT (On-the-Job Training) を参考に TA や先輩が後輩を指導する体制と,(3)PBL での役割を全員で体験学習するなど,講義・PBL 間の相互交流の仕組み,で構成する実践型 ICT 教育システムを提案する.As a place of ICT human resource development practical, higher education institutions to adopt (Project Based Learning) system development PBL is increasing. In order to begin the survey and proposals, there is a feature necessary technical skills that come been found in accordance with the progress PBL. The students, learning noticing themselves they are expected. Therefore, as a research goal to build a mechanism for maintaining the reality of PBL, even while encouraging the autonomy of the student, understand systematically the learning state of the art, makes wearing the technology necessary in the end have. In this paper, as this mechanism, and information systems to share in the team systematically in conjunction with other lectures and the knowledge and skills required by (1) PBL, OJT (2) Corporate (On-the-Job Training) seniors and the TA and led system juniors to reference, such as hands-on learning at all a role in (3) PBL, and the hands-on ICT education system to be configured in the mechanism, the interaction between the PBL and lecture proposed.
著者
山口 琢
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.128, pp.77-80, 2006-11-30

自治体の歴史や社史など、Webではよく年表が公開されている。これらが、人が読めるだけでなくコンピュータ処理も可能であれば、年表のマージや対照など新しい活用方法が生まれる。microformatsのhClendarはこのような年表Webドキュメントを一般的なモノにする可能性が高い。There are many histories of cities, companies on the Web. If these histories are machine parsable, there will be new ways of use Web documents: we can merge histories and compare our life's stories with our city's. hCalendar of microformats probably realize chronicles on the web.
著者
山口 琢 小林 龍生 大場 みち子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.156, pp.51-54, 2008-07-17

個人が、ブログの記事などの定性的で主観的な文章を書くことを支援したり、そのような情報を整理して利用することを支援するシステムを、時間情報を例に検討して試作している。記事の投稿時刻など物理的で客観的な時間情報に比べて、記事本文中に書かれるこのような時間記述を、ITは支援してこなかった。このような時間情報を処理するシステムは、矛盾やあいまいさを排除せず、物理時間への対応付けを要求しないものであろう。