著者
山本 文治 中村 一彦 尾久土 正己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.530, pp.13-18, 2006-01-12
被引用文献数
3

天文に関する様々な現象をネットワークを通じて紹介する団体「ライブ!ユニバース」は, 2005年10月3日にマドリッドで観測された金環日食の模様をインターネットを通じて生中継した. 本稿では中継の全体概要とともに, マドリッドから日本に向けて実施したIPによる高画質映像伝送システムの構成とその運用について報告する.
著者
山本 文子
出版者
千里文化財団
雑誌
季刊民族学 (ISSN:03890333)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.96-103, 2021-10
著者
山本 浩史 成田 卓也 山浦 玄武 石橋 和幸 山本 文雄 山本 浩史 千田 佳史 向井田 昌之
出版者
秋田大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

平成19年度の研究計画として(1)血流量と電磁誘導効果によって発電された電流量の研究(2)電磁誘導コイルの作製(3)電磁誘導コイルの挿入手技の開発とした。しかし進行の遅れと変更が生じた。誘導起電力が極めて小さく、蓄電およびペースメーカー電源としては不充分な電力しか得られないことが根本的な問題であった。また高冠動脈圧での大動脈圧の加速度的変動が起電力の源となるが、かなり高い大動脈圧では、冠動脈の圧力により心筋コンプライアンス(主として拡張機能)が大きく影響を受けることがわかってきた(coronary turgor effect)。さらに開心術中に心筋が受ける虚血再灌流傷害は、冠動脈内圧力が心筋に与える影響を増強するらしいこともわかってきた。そこで日常、遭遇する肥大心筋の場合はどうような影響を受けるかを調べることにした。これは高い圧力(高血圧)が加速度的に生じる場合の起電力評価の前に、心機能に与える影響を評価することを意味している。ラットの肥大心モデルを作成し、ランゲンドルフ摘出灌流とし、逆行性冠灌流の圧力を変化させた。左室内に留置したバルーンを用いて左室拡張末期圧(心筋コンプライアンスとしての指標)を虚血再灌流の前後で測定した。冠動脈内圧が100mcmH_2Oと150cmH_2Oおよび冠動脈遮断(0cmH_2O)下の左室拡張末期圧を測定した。冠動脈圧の変化は肥大心筋でより大きな影響を受けるが、特に虚血再灌流後ではその影響が著しく大きいことがわかった。電磁誘導を利用した起電力を得るための血圧の加速度的変化は高血圧下では心機能に悪影響を与える可能性が出てきた。
著者
盛屋 邦彦 長岡 健 山本 文 小野田 哲弥
出版者
産業能率大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

今年度の研究作業としては主に昨年度後半から学習ポートフォリオシステム(CoCoCo)を試験的に実際の授業に適用した。適用した授業は昨年度から合計すると全部で7科目となった。その中から学生の利用ログを用いて学習の分析を行った。その結果、学生がポートフォリオ(レポート)を作成する上で、みずからが考えなければならないものについては、他の学生のポートフォリオを参照する傾向があることをみいだした。このことはCoCoCoがゆるやかな(学生間の関係が強くない)協調学習の環境として効果的に働いたものとして評価できる。このことについては学会への発表および論文としてまとめた(経営情報学会春季全国研究発表大会、産業能率大学紀要)。またCoCoCoシステムについては改良を行い、応答時間の改善を図り、システムの利点や機能・アーキテクチャについて、実際の開発に携わった学生が学会にて発表を行った(CIEC PC Conference学生論文賞受賞)。CoCoCoについての学生側からの意見についてはアンケートを実施することで収集し、現在の学生が(1)どのような環境で学習をするのか適切か?(2)電子ポートフォリオはどのように形成されるか?(3)今後、システムとしてどのような機能を入れるべきかについて分析・考察した。その結果、電子ポートフォリオは学生みずからの過去の内容、及び他の学生の内容を参照するという点でCoCoCoのようなSNSを利用することは効果的であることが再確認された。また機能的には、現時点での学生の考え方をリアルタイムに教員ヘフィードバックできる機構が必要であることがわかった。今後は、このリアルタイムでの教員へのフィードバック機能として、アンケート機能をCoCoCoに付加していくことを検討している。また、より学生間の関係が強い、いわゆるグループワークに適した環境も追加していくことを考えている。
著者
山本 文彦
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、近世ドイツにおける帝国郵便と領邦郵便の制度的発展およびその両者の協力関係を明らかにするとともに、郵便がこの当時の最も重要なコミュニケーションツールであり、郵便の発展は、舗装道路を始め、郵便路線図や郵便時刻表の普及をもたらしたことを明らかにした。また郵便の発展は、時間意識と空間意識の変化に大きく貢献し、中世的な時間・空間意識から近代的な時間・空間意識へと変化をもたらす重要なきっかけとなった。
著者
下川 俊彦 木場 雄一 中川 郁夫 山本 文冶 吉田 紀彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.176, pp.1-8, 2001-07-05
参考文献数
6
被引用文献数
3

大規模なストリーミング配信では, ストリーミングサーバも広域に分散配置することが有効である.この場合, 各利用者からの処理要求を, どのようにして最適なストリーミングサーバに誘導するのか, という問題が生じる.本研究では, インターネット上の経路情報とDNSを利用することで, 利用者から透過かつサーバやクライアントから非依存に実現可能なシステムを開発した.本システムを月食中継システムに適用し, 評価を行った.
著者
山本 文子 Yamamoto Ayako ヤマモト アヤコ
出版者
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
雑誌
年報人間科学 (ISSN:02865149)
巻号頁・発行日
no.30, pp.119-135, 2009

ビルマにはナッと呼ばれる精霊や神に対する信仰があるとされている。しかし、実際のビルマの人びとの多くは、ナッの実在に対しているかいないかわからないと考えたり(不確定性)、存在しないと考えたりしている(非実在性)。本論文では、ナッの実在に対して不確定、あるいは非実在の立場をとる語りをもとに、従来のナッ信仰の人類学的研究(スパイロの心理学的アプローチ、ナッシュの社会的機能によるアプローチ、田村の象徴論的アプローチ)が想定してきたナッ信仰と、実際のビルマにおけるナッの実在に対する多くの人びとの否定的認識には隔たりがあることを指摘する。この隔たりは、他者の信念の記述可能性を論じた浜本によるコミュニケーション空間という概念から説明できる。浜本によれば、人類学者が他者の慣行Sについて「彼らはSを信じている」と記述するとき、その話者のコミュニケーション空間において、Sが真とみなされないと想定していることを意味する。反対に他者の慣行Pが話者のコミュニケーション空間において真とみなされるとき「彼らはPを知っている」と記述される。精霊の実在の不確定性や非実在性は、「彼らは~を信じている」とは表わされてこなかった、つまり、精霊の実在を信じる人だけが問題化され、そうでない人(精霊の実在を不安定、非実在とする人)が問題化されなかったのは、「信じる」という語に込められていた人類学者の側の認識によると説明できる。