著者
山田 宗寛
出版者
佛教大学福祉教育開発センター
雑誌
福祉教育開発センター紀要 (ISSN:13496646)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.33-40, 2016-03-31

糸賀一雄と田村一二、池田太郎は、戦後間もない頃に戦災孤児や浮浪児たちを、福祉や教育によってその人格や発達を輝かせ、社会を築いていく主体となっていくことを願って近江学園を設立した。そこでは子どもや障害のある人の要求を出発点にした実践によって「この子らを世の光に」や発達保障など社会のあり方を提起し、施設や制度を立ち上げ、今日の福祉につながっている。 一方、戦後70 年となった現代にあっても、貧困や虐待、ひきこもりをはじめ福祉の課題は拡がっている。糸賀らは、福祉対象者への支援課題から、制度や施策を創造し、主体的に社会のあり方を提起した。今日の児童虐待と戦災孤児の問題を考究すると、糸賀らが見つめた社会と現代は、共通する人間の人格や発達の課題が見えてくる。 糸賀思想は、現代の社会においても、今日的に実践していくことが重要であり、すべての人がゆたかに生きる社会を実現していく社会指標といえる。糸賀一雄戦災孤児近江学園児童虐待発達保障
著者
山田 宗視
出版者
日本動物心理学会
雑誌
動物心理学年報 (ISSN:00035130)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.21-25, 1966-10-30 (Released:2009-10-14)
参考文献数
9

ニホンザルの表情を 18 の類型に分けた。そしてそれは, 4つの系列にまとめられ, これらは感情の質的ちがいによってもたらされたものであった。同一の系列内のものには, 同一感情の量的ちがいによるものと, これに異質な感情要素の附加されたものがあった。そしてまた, 単一の感情要素によってあらわされている表情と, 多数の感情要素が同時にはたらいているものもあった。
著者
山田 宗治 尾田 高志
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.109, no.12, pp.2466-2470, 2020-12-10 (Released:2021-12-10)
参考文献数
7

日常診療における腎機能の評価は,血清クレアチニン値と年齢,性別による推算糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate:eGFR)を用いる.血清シスタチンC値によるeGFRが利用できる場合には,併用することで正確度は向上する.腎排泄性薬剤投与時には体表面積補正を外したeGFRを用いる.それぞれの検査の特徴と限界をよく理解し,検査対象の背景・検査の目的等を考慮に入れて腎機能を評価することが重要である.
著者
岡本幸大 鷲見海王 槙田喬介 中野倫明 渡邊晃 山田宗男
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.1483-1486, 2013-07-03

近年,スマートフォンの急速な普及に伴い,スマートフォンを操作しながらの歩行や自転車・自動車の運転などが急増している.この「ながら状態」は,スマートフォンの操作および画面の注視によって周囲環境の認識および注意を著しく低下させるため,鉄道ホームからの転落や人・物との衝突など,重大な事故を引き起こす原因となっており,社会な問題になりつつある.本検討では,スマートフォンに搭載されているインカメラから取得した顔画像や加速度センサによって,スマートフォンの操作状態および歩行状態を検出することで,ながら状態をリアルタイムに検出可能な手法について提案・検討する.

1 0 0 0 日本書紀

著者
山田宗睦訳
出版者
教育社
巻号頁・発行日
1992
著者
木村 拓哉 馬場 里英 岡部 太郎 藤井 遼 皆川 裕祐 藤田 健亮 角谷 隆史 加茂 徹郎 高井 千尋 山田 宗 鯉沼 俊貴 萩原 祥弘 三角 香世 小林 孝臣 山中 隆広 髙橋 秀徳 小村 賢祥 荒井 大輔 長尾 元太 小西 駿一郎 神元 繁信 仲地 一郎 小倉 崇以
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.95, no.2, pp.147-152, 2021-03-20 (Released:2021-10-02)
参考文献数
13

A preliminary report from a global study showed that remdesivir, a nucleoside analog pro-drug that was originally developed as a therapeutic drug against Ebola virus, may exert clinical efficacy in cases of COVID-19, by shortening the time to recovery. We had the opportunity to use this new drug in the treatment of 7 COVID-19 patients with respiratory failure.
著者
川崎 晃 織田 久男 山田 宗孝
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.667-672, 2004-12-05
被引用文献数
5

カドミウム(Cd)の安定同位体(^<113>Cd濃縮金属,94.8%)をCdトレーサーとして利用する手法を確立するため,土耕ポット栽培のダイズ試験における最適トレーサー添加量を求めるとともに,Cdがダイズ子実へ移行しやすい生育時期について調べた.^<113>Cdの0.1M硝酸溶液(1,000mg Cd L^<-1>)を蒸留水で希釈し,ポット(1/5,000アール)あたりの^<113>Cdトレーサーの添加量が0.2mgもしくは1mgになるように注入した.収穫期のダイズ子実のトレーサー由来Cd濃度は,ポットあたり0.2mg添加時が0.01未満〜0.04mg kg^<-1>,ポットあたり1mg添加時が0.01〜0.10mg kg^<-1>となり,ほぼすべての処理区で^<113>Cdトレーサーが定量できた.また,トレーサー示加に伴う収量の低下や土壌pHの変化は認められなかった.すなわち,ポットあたり0.2mgの^<113>Cdトレーサーの添加により,ダイズの生育に影響を及ぼすことなく,Cdの吸収をトレースできることが明らかになった.ここで開発した^<113>Cd安定同位体を用いたトレーサー法は,従来のRIトレーサー法と異なり,RI管理及びRI半減期の制約を受けない利便性の高い試験法である.さらに,トレーサー出来のCdだけでなく,土壌、由来のCdも同時に定量できるという利点がある.この手法を用いて,生育時期の異なるクイズのポットに注入した^<113>Cdトレーサーの子実吸収量から,経根吸収されたCdがクイズの子実に移行しやすい時期は,粒肥大始め期より以前であることが示唆された.
著者
川崎 晃 織田 久男 山田 宗孝
出版者
日本土壌肥料學會
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.667-672, 2004
参考文献数
23
被引用文献数
5

カドミウム(Cd)の安定同位体(^<113>Cd濃縮金属,94.8%)をCdトレーサーとして利用する手法を確立するため,土耕ポット栽培のダイズ試験における最適トレーサー添加量を求めるとともに,Cdがダイズ子実へ移行しやすい生育時期について調べた.^<113>Cdの0.1M硝酸溶液(1,000mg Cd L^<-1>)を蒸留水で希釈し,ポット(1/5,000アール)あたりの^<113>Cdトレーサーの添加量が0.2mgもしくは1mgになるように注入した.収穫期のダイズ子実のトレーサー由来Cd濃度は,ポットあたり0.2mg添加時が0.01未満〜0.04mg kg^<-1>,ポットあたり1mg添加時が0.01〜0.10mg kg^<-1>となり,ほぼすべての処理区で^<113>Cdトレーサーが定量できた.また,トレーサー示加に伴う収量の低下や土壌pHの変化は認められなかった.すなわち,ポットあたり0.2mgの^<113>Cdトレーサーの添加により,ダイズの生育に影響を及ぼすことなく,Cdの吸収をトレースできることが明らかになった.ここで開発した^<113>Cd安定同位体を用いたトレーサー法は,従来のRIトレーサー法と異なり,RI管理及びRI半減期の制約を受けない利便性の高い試験法である.さらに,トレーサー出来のCdだけでなく,土壌、由来のCdも同時に定量できるという利点がある.この手法を用いて,生育時期の異なるクイズのポットに注入した^<113>Cdトレーサーの子実吸収量から,経根吸収されたCdがクイズの子実に移行しやすい時期は,粒肥大始め期より以前であることが示唆された.
著者
山田 宗範
出版者
THE SOCIRETY OF RUBBER SCIENCE AND TECHNOLOGYY, JAPAN
雑誌
日本ゴム協會誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.112-118, 2007-03-15

When international exhibitions faced difficulties, the EXPO 2005 was succeeded in showing the continuous significance and a new model for international exhibitions or world fares. In order to emphasize and deepen the EXPO's theme "Nature's Wisdom" toward solving global problems and to stir citizens to action, a variety of experimental projects were conducted from four viewpoints: application of cutting-edge technologies; adoption of new social systems; participation by NGOs and citizens; sharing of diverse cultures and values. These experiments were deeply interconnected and served as a model for sustainable society. The EXPO 2005, which had a major impact on the mindset and behavior of over 22 million visitors, particularly young people, earned an international reputation as a "leading project" of the United Nations Decade of Education for Sustainable Development from 2005 to 2014, which was proposed during the World Summit on Sustainable Development held in Johannesburg, South Africa, and adopted by the UN General Assembly in 2002. As a part of international exhibition movement, the EXPO 2005 is communicating its concepts and achievements at every opportunity in the international arena in order to realize the aim of contributing to the solution of global issues.