著者
楢橋 祥一 岡崎 浩司 福田 敦史 河合 邦浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.188, pp.7-11, 2006-07-20

移動端末を介して提供されるモバイルサービスは将来,あらゆる機器やモノが電波を介してネットワークに接続され実空間と仮想空間が連携するモバイルユビキタス化に対応することが期待されている.モバイルユビキタス化された世界では,機器やモノを取り巻く環境に応じてさまざまな周波数帯の適用が考えられることから複数の無線システムが混在・共存することが想定される.移動端末において複数の周波数帯に対応できるReconfigurable RF回路を構成することは,将来のモバイルサービス提供における技術的要のひとつである.RF-MEMS (RF Micro-Electro-Mechanical-Systems)デバイスはReconfigurable RF回路を構成するキーデバイスのひとつとして着目されており,RF-MEMSデバイスを応用した各種無線回路が提案されている.本稿では,RF-MEMSスイッチを用いた帯域切替型整合回路(Band-Switchable Matching Network; BS-MN)を用いた4バンド高効率電力増幅器(Power Amplifier; PA),くし歯型線路とスイッチを用いた可変共振器およびフィルタ,ならびにRF-MEMSスイッチの動向について述べる.
著者
高井 一雄 岡崎 浩幸
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.63-71, 2019-10-25

本研究の目的は,ルーブリックを活用した学習活動とパフォーマンス評価を通して,学習者の英語スピーキング能力と英語で話すことへの意欲にどのような変化が見られるかを明らかにすることである。研究協力者は高校2年生120名である。また,英語科教員3名に協力いただき,学科の取り組みとしてパフォーマンス評価を実践することで,教師の協働にどのような変化が見られるかについても調査した。結果は,評価の観点として設定した技能については向上が見られ,ルーブリックを活用した学習は効果的であったと考えられる。意欲については期待した効果が得られなかった。教師の協働については,評価基準や情報共有を行う上で指導の共通目標となる「育成を目指す生徒」の具体化に向けて意見交換や共通理解ができた。
著者
道前 翔矢 金井 輝人 石井 順久 板谷 治郎 辛 埴 岡崎 浩三 小川 優 岡田 大 鈴木 剛 渡邉 真莉 染谷 隆史 山本 貴士 笹川 崇男 藤澤 正美
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.72, pp.1583, 2017

<p>従来のARPESでは平衡状態の電子構造について盛んに研究されてきた。近年はさらに発展した実験手法として、非平衡状態に励起された電子系が平衡状態へと緩和していく様子をフェムト秒の時間分解能で観測できる時間分解ARPESが試みられている。本研究発表では高次高調波を用いた時間分解光電子分光を用いてアンチノード方向を含めたBi2212の時間分解光電子分光の結果より擬ギャップの起源について議論する。</p>
著者
榊 裕翔 辻井 優伸 西川 健二郎 河合 邦浩 岡崎 浩司 楢橋 祥一
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成26年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第67回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.402, 2014-09-11 (Released:2016-02-10)

近年,次世代の発電システムとして”宇宙太陽発電計画(SSPS)"が注目を浴びておりJAXA,京都大学を中心に研究開発が行われている.通常,ダイオードが飽和領域で動作する様な高入力電力の場合,高調波成分発生の割合が高くなり変換効率が低下する課題があった.そのため高調波成分を処理する回路を出力側に付加したF級シングルシャント整流回路が広く用いられている.本研究ではより一層の高効率化を実現するため出力フィルタにて反射された反射波成分の一部を多段接続した整流回路に再入射させる5.8GHz帯反射波再利用型シングルシャント整流回路を提案する.
著者
岡崎 浩子 兼子 尚知 平山 廉 伊左治 鎭司 加藤 久佳 樽 創 高桑 祐司 百原 新 鵜飼 宏明
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.359-366, 2004-10-01 (Released:2009-08-21)
参考文献数
27
被引用文献数
10 12

調査地点は千葉県袖ヶ浦市吉野田で,中部更新統下総層群清川層の露頭である.最近,調査地点において,シカ,カメ,ナウマンゾウなど多数の陸生脊椎動物化石や淡水生貝類化石および植物化石などが発見された.これらの化石を含む地層は河川の氾濫原堆積相(厚さ約1m)で,大きく分けて下位よりA,B,Cの3つの堆積ユニットが認められる.ユニットAは植物片を多く含む塊状粗粒シルト層からなる.ユニットBは淘汰の悪い泥質砂層からなり,木片や陸生脊椎動物の骨片・歯が密集する.この泥質砂層には砂層がレンズ状に複数挾まれ,平行層理や級化層理,粗粒デューンなどが認められる.ユニットCの下部は塊状シルト層で,上部はシルト層と極細粒~細粒砂層との砂泥互層からなる.このユニット中には,原地性を示すカメ化石や淡水生貝類化石などがみられる.これらの堆積相と化石群から,ユニットA~Bは河川の増水時に氾濫原に侵入してきた洪水堆積物で,自然堤防や堤防決壊堆積(クレバススプレイ)などを形成していたと考えられる.ユニットCは,その後,氾濫原に形成された湖沼の泥底とそこに氾濫時に流入した砂層の堆積物より構成される.
著者
辻村 肇 岡崎 浩也 山下 光美 土井 英明 松村 雅史
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.130, no.3, pp.376-382, 2010-03-01
被引用文献数
5 2

Disuse atrophy of various organs related to swallowing functions is one of the causes of swallowing disorders. In the present study, a system to measure swallowing frequency in a nonrestrictive manner over a long period of time was developed. In the present method, a throat microphone is attached to the neck region to record oral sounds. The reliability of the method is confirmed by recognizing 86% of swallowing sounds. Since the interval of swallowing in a complete rest is getting longer according to aging, the swallowing function is possibly getting weaker.
著者
岡崎 浩幸 加納 幹雄
出版者
富山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、英語教員の長期派遣者がどのような研修を受け、経験をいかに現場に活用してきたか、また、還元の妨げになっていたのは何かを明らかにし、今後の海外研修のための示唆を得ることである。その結果、研修内容には概ね満足し、帰国後使命感をもち、現場への還元にも取り組もうとするものの、得られた経験が他の英語教員のために十分に還元できていないことが明らかになった。還元を妨げていたのは「成果と現場とのギャップ」「研修への理解者不足」「還元機会の欠如」であった。今後の研修については「帰国後サポート体制」「英語教員への還元」「事前の目標設定」が研修成果を広げていくために必要であることも明らかになった。