著者
岩鼻 通明
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.458-472, 1981-10-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
35
被引用文献数
5 4
著者
岩鼻 通明
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.535-552, 1983-08-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
55
被引用文献数
2 3

近年,山岳宗教に関する研究の進展は顕著であるが,筆者は山岳宗教が聖域圈,準聖域圏,信仰圏からなる圏構造を有するという地理学的視点から,出羽三山を対象地域として考察を進めた. 本稿においては,分析の中心を準聖域圏に置き,特にその核をなす山岳宗教集落について考察した.出羽三山には「八方七口」と称される7ヵ所の山岳宗教集落が存在する.まず,従来あまり問題にされなかった集落の起源について分析し,集落の成立時期から「近世再編型」と「近世成立型」に分類し,さらに両者に讃灘勲誌響藩翻町膿塾醗懲糠蒲諜欝講課在することが明らかになった.この集落の成立時期を指標とする類型は,日本各地の山岳宗教集落にも適用しうると考えられる.
著者
岩鼻 通明
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.93, no.5, pp.397-398, 2020-09-01 (Released:2023-02-19)
参考文献数
2
著者
岩鼻 通明
出版者
東北生活文化学会
雑誌
東北生活文化論文集
巻号頁・発行日
no.16, pp.37-58, 1997-03-01
著者
岩鼻 通明
出版者
山形大学
雑誌
山形大学高等教育研究年報 : 山形大学高等教育研究企画センター紀要
巻号頁・発行日
vol.3, pp.6-7, 2009-03-31

はじめに 1996年度の教養部改組以前から,一般教育を主として担当する者として,授業改善の試みを今日まで続けてきた。1983年の教養部赴任以来,10年近くは地理学概論的な講義を続けてきたが,一般教育科目が自由選択へ移行した前年の1992年度から,多様な内容を提供できるように変えはじめた。1994年から年に数回の訪韓を重ねてきたが,講義で韓国に関する話題を提供できるようになったのは,1995年度から総合領域で有志と始めた「平和と人権」の中でのことだった。この講義は,2002年度まで断続的に行ったが,1998年夏に日本学術振興会の韓国短期派遣の機会が得られ,それを契機に1999年度以降は「韓国の文化と民俗」などと題した授業を続けてきている。この間に,南北および日朝首脳会談やW杯サッカーの日韓共同開催,さらには「冬ソナ」ブームなどが相次ぎ,韓国への関心は,過去にないほどの高まりをみせ,韓流と呼ばれるまでに至っている。それを受けて学生に基礎的かつ最新の情報を提供するべく工夫を続けてきたが,たとえば,授業で「ペパーミント・キャンディー」という光州事件を題材にした韓国映画を鑑賞したところ,毎回集めるコメントで,受講生の誰一人として,光州事件に触れた者はいなかった。このように,韓国人にとっては常識的なことでも,日本人には欠けている基礎知識は少なくない。21世紀の未来を担う若者たちに,世界平和の前提となる国際的な相互理解の芽を育てることた,我々大学教員の任務のひとつといえよう。
著者
岩鼻 通明
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 = Quarterly journal of geography (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.19-27, 1999-03-15
参考文献数
4
被引用文献数
2

本研究の目的は, 長野県戸隠村中社集落の観光地化について, 1975年までの10年間の動向を報告した第1報, および1985年までの10年間の動向を報告した第2報に引き続いて, 1985年から1995年までの10年間の動向を明らかにすることにある。<br>この10年間の動向として, 前半のバブル経済期は観光客数が急増したが, 後半の経済不況期に入って, 宿泊客数の減少傾向が顕著になりつつある。とりわけ, 1995年に発生した阪神大震災と豪雨災害の影響が大きい。それにともない, 高齢化を主たる理由に廃業する宿泊・飲食施設も現れ始め, これまで拡大の一途をたどってきた戸隠観光にも変化が生じつつあることが明らかになった。また, 併せて1998年に開催の長野五輪への期待や, スキー場とゴルフ場の必要性に関しても調査を行ったが, 総じて長野五輪への期待感には乏しく, ゴルフ場の誘致やスキー場の拡大についても消極的な意見が多くみられた。
著者
小野寺 淳 渡辺 英夫 吉田 敏弘 岩鼻 通明
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

1.出羽国絵図・陸奥国絵図の所在調査と写真撮影東北地方の所蔵機関のみならず,現存の可能性がある機関でも調査を行い,出羽国絵図160点,陸奥国絵図164点の所在を確認した。このうち今年度は弘前市立図書館所蔵の津軽領国絵図の撮影を実施したほか,東北歴史博物館,宮城県図書館,国立公文書館所蔵の国絵図の写真版なども収集した。2.現存国絵図の年代推定とデータベースの作成国絵図の原本調査を行い,環境・景観復原を行うために不可欠な絵図の作成年代を推定し,出羽・陸奥国絵図の所在データベースを作成した。さらに,本研究の目的には含めていなかったが,撮影した国絵図の画像データベースの作成も進め,一部完成している。3.環境・景観変化の復原作業画像処理によって正保・元禄国絵図の図形の歪みを修正し,さらに現況の図形に変形した上で,東北地方の平野部について,明治後期測量の旧5万分の1地形図をベースにした正保または元禄期の環境・景観の復原作業を実施した。その一部を報告書に掲載したが,いずれ何らかの方法で公開していきたい。
著者
岩鼻 通明
出版者
The Tohoku Geographical Association
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.46-48, 1995-03-15 (Released:2010-04-30)
参考文献数
2