著者
中島 耕一 今田 康夫 奈良坂 ひろ子 毛利 尚武 斉藤 満
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.28-34, 1984-03-01 (Released:2009-11-11)
参考文献数
5
被引用文献数
2 3

The morphology and friction coefficient associated with water content and lipid on the skin of the inner part of the forearm, were investigated in 250 healthy subjects. It was found by electron microscopy that skin surface exhibited a pattern formed by two types of stripes, main stripes and fine stripes and these differ in length and depth from the superficial surface of the skin. Total length of the stripes on the skin surface per unit area decreases gradually with age of subject, and the pattern of the skin surface in advanced age is mainly formed by the main stripes. Friction coefficient of the surface depends largely on the total length of the stripes per unit area. It increases monotonically with the decrease of the total length.The relationship was investigated between water content and friction coefficient on skin surface, and it was found that there was an optimum water content to minimize friction coefficient of the skin surface.
著者
天野 秀雄 榊 信広 竹内 憲 野村 幸治 多田 正弘 岡崎 幸紀 斉藤 満 飯田 洋三 沖田 極 竹本 忠良
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.22, no.10, pp.1346-1350_1, 1980

新拡大内視鏡分類にもとずいて,胃粘膜表面にみられる胃小区よりもさらに細かい模様像である胃粘膜微細模様を観察し,胃局在病変の微細形態を検討した.新拡大内視鏡分類を用いるにあたって,今回は局在病変部の粘膜微細模様を正確に表現するために,さらに細かく分類し,CおよびDについて,C<SUB>1</SUB>(整),C<SUB>2</SUB>(粗大),C<SUB>3</SUB>(不整),D<SUB>1</SUB>(整),D<SUB>2</SUB>(軽度不整),D<SUB>3</SUB>(高度不整)の亜分類をもうけた. 一般に,過形成性ポリープはBCCD.異型上皮巣(ATP)はC<SUB>3</SUB>.隆起性胃癌はC<SUB>3</SUB>をとることが多く,一方陥凹性胃癌ではD<SUB>3</SUB>,胃潰瘍は病期により異なるが,CD D<SUB>1</SUB>D<SUB>2</SUB>をとることが多かった.潰瘍の病態との関係では,難治性胃潰瘍では,Dをしめすことが多い.
著者
左高 真理雄 原田 元 岡崎 幸紀 竹本 忠良 飯田 洋三 榊 信広 小田原 満 永富 裕二 斉藤 満 後藤 一紀 竹内 一憲 多田 正弘
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.739-744_1, 1982

胃Xanthomaの発生機序をうかがうため,その背景粘膜との関係に注目し,内視鏡的コンゴーレッド法,メチレンブルー染色法および直視下生検を行ない,内視鏡学的,組織学的に胃Xanthomaの発生胃粘膜について検討した. その結果,Xanthomaは萎縮性胃炎の高度な胃に多く存在するが,萎縮性胃炎の比較的軽度と思われる胃粘膜にも少数ながら存在した.さらに,コンゴーレッド変色帯内にも75個中4個(5.4%)存在した.この4個の胃底腺領域のXanthomaを検討すると,Xanthoma上皮および周囲粘膜に組織学的にも軽度ないし中等度の萎縮性変化が認められ,胃底腺領域内といえども萎縮性胃炎を発生母地としていることも示唆された.また,Xantho-ma上皮および近接粘膜は腸上皮化生がみられないか,軽度である例が多く,Xanthomaの発生には腸上皮化生は関係しないと考えた.
著者
斉藤 満
出版者
Japan Society of Physical Education, Health and Sport Sciences
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.59-70, 1997-07-10 (Released:2017-09-27)
被引用文献数
1 1

The recent development of microneurographic techniques for obtaining direct intraneural recordings of human muscle sympathetic nerve activity (MSNA) has revealed much new information about sympathetic control mechanisms during exercise over the last decade. From numerous investigations, the major findings are how the pattern and magnitude of the MSNA response to exercise is influenced by many factors such as exercise type (static and dynamic exercise, active muscle mass and combination exercise), intensity, duration, muscle fiber type, fatigue and exercise training. Furthermore, environmental conditions, i.e., postural change, hypoxia, thermal and cold stress, genders and age are also factors modulating the MSNA response during exercise. The most important mechanism of stimulating MSNA during exercise is metaboreflex from the active muscles, while the reflex can be modulated by central and peripheral factors. Especially, afferent neural input from the mechanoreceptors in the skeletal muscle, arterial and cardiopulmonary baroreceptors, and peripheral chemoreceptors could play an important role in precise control of MSNA during different exercise situations. On the basis of the current state of information, accumulated knowledge of this area of research may be critical for understanding the contribution of MSNA for control of exercise circulation as well as counteracting muscle fatigue or improvement of exercise performance.
著者
石森 広 斉藤 満
出版者
公益社団法人日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次論文報告集 (ISSN:13404741)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.997-1002, 1997-06-09

静的および繰返し圧縮載荷を受けた軽量骨材コンクリートの塩化物イオン透過性をAASHTOT-277に基づく急速塩化物イオン透過性試験法を用いて検討した。荷重レベル100%に至るまでの静的圧縮載荷を受けた軽量骨材コンクリートの塩化物イオン透過性は、荷重無載荷の場合と大差ない結果となり、115万回に至るまでの荷重繰返しもまた軽量骨材コンクリートの塩化物イオン透過性に大きく影響しないという結果が得られた。これらの結果は、すでに公表した静的および繰返し圧縮載荷を受けた普通骨材コンクリートの塩化物イオン透過性とは大きく異なるものであることが明らかになった。
著者
多田 正弘 飯田 洋三 榊 信広 斉藤 満 大下 芳人 岡崎 幸紀 河村 奨 竹本 忠良
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.450-457_1, 1980

従来の鉗子生検は生検組織の大きさに制限があり,組織の挫滅も大きく必ずしも完全な生検法とはいえない.慢性胃炎の拡がり,およびその病態生理を明らかにするために,より大きい組織片を採取する必要性を痛感し,直視下吸引生検によるJumbo biopsyの開発を行っており,その成績を報告する. 30~60cmHgの吸引圧で21症例,56片の生検を行っている.約4mmの胃粘膜が採取され,最も大きいもので8.3mmの生検組織がえられており,組織標本に変形,ひずみなどを認めず,粘膜から粘膜下層まで層状に採取されて完全な組織が得られている.
著者
斉藤 満 関 剛 細谷 昌之
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.410-440, 1992-11

この報告は, 南極氷床ドーム深層掘削計画に使用するため, 新たに開発した大型雪上車の基本性能及び総合性能の試験結果について述べたものである。試験した結果, この雪上車は, 設定した性能及びシステムデザインのねらいをおおむね満足しているが, 構造の一部に不具合部分があることも認められた。試験は, 再現性を有し類似車両と性能の比較ができるコンクリート舗装路及び南極の積雪の硬さを模擬して造った転圧雪路で行った。
著者
酒井 昭 斉藤 満
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.244-251, 1967-06-25

3〜4年生のスギを用いて幹の基部の凍害がおこるしくみを明らかにするために, 一連の実験を行ない, つぎの結果をえた。1)スギの幹の基部(3〜4年部位)はその上部にくらべて, 秋から冬にかけての耐凍性のたかまる進度がおくれるし, 冬の耐凍性の最高値もかなり低い。2)耐凍性がかなり高まった時期に10(日中)〜-5℃(夜間), 10(日中)〜-10℃(夜間)の温度変化を11日間与えても, また10℃で約10日間連続処理しても耐凍性はほとんど低下しなかった。しかし, 20(日中)〜-5℃(夜間)の温度変化や約13℃以高の温度で約10日間処理したときには耐凍性はかなり低下したが, まだ-12℃以高の温度での凍結には耐えることができた。以上の事実から耐凍性がかなり高まった厳冬期にはかなり大きり日週温度変化があっても耐凍性は低下しにくい。しかしまだほとんど凍結に耐えないか, 耐凍性が低い12月初旬や中旬に零下数度の冷え込みがあるときには, 幹のうちでもっとも耐凍性が低く, しかも温度が下がりやすい地際近くの幹が凍害を受けやすい。