著者
三谷 慶太 星野 孝総
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.845-859, 2021-11-15 (Released:2021-11-15)
参考文献数
30

脳活動を測定するために脳に関するデータを取得可能なMagnetic Resonance Imaging (MRI,核磁気共鳴画像法)などの計測機器が活用されている.これらの計測機器を活用して,学習に関する様々な研究が行われている.しかし,長期間の測定は参加者への負担も大きく,また短期間で複数回の連続計測は,身体的影響が指摘されている.その場合,オフラインで学習度合いを測ることで,参加者への身体的負担や精神的負担の軽減につながると考えられる.本稿では,人間の学習過程をMRI計測する場合を考え,事前の長期間の学習で,どのように学習が進んでいくのかを観測するパフォーマンス実験について結果を示す.それらのデータをもとにして,学習度合い予測モデルを提案する.これらのモデルから,生体計測を行うための適切なタイミングを学習度合いから議論し,モデルを検証する.
著者
星野 孝治
出版者
日本動物分類学会
雑誌
動物分類学会誌 (ISSN:02870223)
巻号頁・発行日
no.12, pp.1-4, 1976-12-20

高知沖の深海(水深約4350m)から採集された尋常海綿2個体について固定の結果Axinella profunda RlDLEY et DENDYとした。本種は南北両太平洋の深海域から報告されていたものである。本邦よりは,谷田(1961)が来島海峡で得た海綿を本種の変種Axinella profunda var. kurushima TANITAとして報告している。本種は樹波状になった体の中央に針状体よりなる密な軸をもち,さらにその軸から針状体がまわりに射出している。骨片は針状体のみで大きさは615-1660×8-28μ。針状体は頭部に小さな棘を有する。この棘は小さい骨片では顕著であるが,大きい骨片には少ないし無いこともある。
著者
瀧本 浩志 星野 孝総
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第25回ファジィ システム シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.61, 2009 (Released:2009-12-15)

現在,ファジィ制御に関する研究開発が、多方面で行なわれている。ライントレースロボットや工場などの自動搬送車などの制御方法に,ファジィ制御を用いられていることは多い.そこで,ライントレースカーのように,走行速度の速い物体にファジィ制御は応用できるか検証する.本研究は,ライントレースカーの操舵角とモータの制御に簡略型推論法を用いることで,ジグザグ走行をせずに,滑らかに制御することができると考えている.システムの構成は,ライントレースカーが,走行中に読み取ったセンサの値を入力として,操舵角を求める.その後,出力された操舵角から,左右のモータ出力を求める.
著者
星野 孝総 亀井 且有
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.626-632, 2001-12-15 (Released:2018-01-07)
参考文献数
27
被引用文献数
1

熟練者の技術を習得する手法として, 機械学習が研究されている.熟練者による教師データがない場合, 機械学習で用いられるエージェントは試行錯誤によって学習を進めなければならない.試行錯誤によって学習する手法として, 教師なし学習の一種である強化学習がある.しかし, 強化学習では, 状態と行動を対としたif-thenルールを用いているため, 状態と行動の組み合わが膨大になり, 大きな問題環境では学習が進まない.これらの問題に対し, ファジィ環境評価ルールにより遷移先状態の報酬見積値を計算し, 学習を進める新しい強化学習を提案する.本手法は, ファジィ環境評価, 環境シミュレータ, MinMax探索アルゴリズムから構成されており, 環境シミュレータを用いて行動集合を生成, MinMax探索アルゴリズムで行動を決定する.さらに, 提案手法をチェスに適応し, GNUチェスとの対戦をさせながら, 学習を行なった.その結果GNUチェスを上回る成績を上げることができ, 本提案手法の有効性を示すことができた.
著者
久坊 将之 星野 孝総
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第31回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.554-557, 2015 (Released:2016-02-26)

本研究は,Brain-Computer Interface(BCI)に使用するための小型化fNIRS機器の開発を行うことを目標としている. これまで所属研究室ではNIRS装置(日立メディコ社製: ETG-7100)を用いての脳計測実験を行ってきたが, 日常生活シーンでfNIRSをBCIとして使用する場合は,ウェアラブルのような小型化fNIRSが適していると考えられる.先行研究により小型化fNIRSはいくつか開発されているが,計測可能領域が前頭部のみのもの(DynaSense Inc.: PoketNIRS)や,装置の規模縮小が可能な部分がある[1].そこで,本研究ではBCIとして用いるためのfNIRS機器の提案を行う.本稿ではこれまで行った計測実験,現状況と今後の課題・展望について述べる.
著者
中山 志郎 堺 幹太 疋田 善平 服部 譲 三宅 儀 古田 睦広 井谷 舜郎 星野 孝
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.687-696, 1970 (Released:2008-10-31)
参考文献数
32
被引用文献数
7

This report deals with our recent observations on 3 cases of atypical acute leukemia difficult to differentiate from aplastic anemia. They were all males, over 60 years old and had lack of definite signs of acute leukemia in their clinical pictures. Onset was insidious, clinical course was mild and prolonged, and physical examinations were unremarkable except for pallor.Examinations of the blood showed marked pancytopenia with few or no immature cells. Aspirated bone marrow specimens were markedly hypocellular with an infiltration of a small number of blast cells which were characterized by bizzare shape, negative peroxidase reaction and prominent nucleoli and were barely identifiable as myeloblast by the phase contrast microscopical findings.Chromosomal analysis of cultured peripheral leukocytes disclosed many aneuploid cells including few of 21-Trisomy in 2 cases.Anemia remained refractory to various therapies, but blood transfusions and administration of prednisolone made the patients' general condition improved.One case died of unknown cause suddenly after blood transfusion. The principal anatomical findings of this case were bone marrow hypoplasia and mild infiltrations of immature cells in the bone marrow, lymphnodes, spleen and liver.It is widely known that the clinical picture and course of malignant tumors in aged persons are somewhat different from those in younger people. On this aspect, characteristics of acute leukemia in advanced age group are discussed mainly in association with changes in the immunobiologic capabilities and in the functions of endocrine organs.
著者
山本 利一 星野 孝仁
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.77, no.780, pp.3175-3183, 2011
被引用文献数
1

The energy supply and demand balance being very unstable in Japan today, utilization of renewable energies as alternative for fossil fuels is an important issue. In this study through experiments in wave power energy conversion teaching materials for learning were developed, interest and concern were heightened and efforts were made to bring awareness of the issues closer to home. We were able to verify the students' gaining of a deeper understanding of energy problems and grasping of energy conservation concepts through the experiments in the classroom activities. The force of the wave is converted into the motion of the steel balls and the electricity is generated. This contrivance which the steel balls move quickly even in the case of the small wave has been made the equipment. The lessons practice was carried out using this teaching tool for junior high school students. In the experiment lesson, its results verified educational effect, showing that students gained higher awareness of energy issues and also were able to effect concrete instances of energy conservation that they were able to do themselves.
著者
星野 孝治
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.29-38, 1974-12

1973年11月27日から1974年4月18日まで,第15次南極観測行動中の「ふじ」の航路に沿って.192地点で表面海水中のクロロフィルa量を測定した.クロロフィルa量は南極海で一番多く,次いで南東大西洋,セレベス海,マカッサル海峡が多く,インド洋,西太平洋,南シナ海では少なかった.また,マラジョージナヤソ連基地沖のクロロフィルa量は,南極海の中でもずばぬけて多かった.クロロフィルa量の水平分布は細部では異なる点もあるが,過去4回の観測結果とだいたい一致している.
著者
星野 孝総 亀井 且有
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.626-632, 2001-12-15
被引用文献数
1

熟練者の技術を習得する手法として, 機械学習が研究されている.熟練者による教師データがない場合, 機械学習で用いられるエージェントは試行錯誤によって学習を進めなければならない.試行錯誤によって学習する手法として, 教師なし学習の一種である強化学習がある.しかし, 強化学習では, 状態と行動を対としたif-thenルールを用いているため, 状態と行動の組み合わが膨大になり, 大きな問題環境では学習が進まない.これらの問題に対し, ファジィ環境評価ルールにより遷移先状態の報酬見積値を計算し, 学習を進める新しい強化学習を提案する.本手法は, ファジィ環境評価, 環境シミュレータ, MinMax探索アルゴリズムから構成されており, 環境シミュレータを用いて行動集合を生成, MinMax探索アルゴリズムで行動を決定する.さらに, 提案手法をチェスに適応し, GNUチェスとの対戦をさせながら, 学習を行なった.その結果GNUチェスを上回る成績を上げることができ, 本提案手法の有効性を示すことができた.