著者
伊東 弘行 酒井 雄人 井田 民男 藤田 修
出版者
一般社団法人 日本燃焼学会
雑誌
日本燃焼学会誌 (ISSN:13471864)
巻号頁・発行日
vol.53, no.164, pp.63-68, 2011 (Released:2018-01-26)
参考文献数
14

Utilization of biomass fuel is attracting more attention due to its advantage to the global warming problem. Biocoke (BIC), highly densified biomass briquette, has unique features such as economical advantages for its versatility of biomass resources, high volumetric calorific value because of its high density and high mechanical strength. The BIC made of Reynoutria japonica (Japanese knotweed), cylindrical blocks with 48 mm in diameter and 85 mm in length, are selected in the study. To investigate the fundamental thermal and combustion properties of the BIC, ignition and combustion behaviors are observed in the hot air flow. The results show that the ignition mode and the mass loss rate during the flaming combustion are influenced by the supplied air temperature with an interesting manner. This may be ascribed to the thickness of the heated layer inside the BIC depending on the preheating condition. This is because the heated thickness strongly controls the evolution characteristics of pyrolysis gas and the temperature distribution inside the BIC depends on the distinctive property of the BIC, high density. Finally, a new concept of BIC combustion method is proposed considering the BIC unique physical features as well as its fundamental combustion characteristics.
著者
太田 純子 川津 智是 調 裕次 矢敷 敦 松岡 縁 小川 一恵 板東 弘子
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.273-276, 1993

心因的背景が原因となった剥脱性口唇炎の2例を報告する。症例1の17歳男性は思春期における自我同一性形成途上での不安, 葛藤, 挫折感が自傷行為になったと考えられ, 症例2の17歳女性は醜形恐怖症が原因となったと考えられる。いずれも皮膚科的治療では寛解に至らず, カウンセリングや向精神薬によって精神状態が改善してはじめて口唇炎も改善した。
著者
伊東 弘文
出版者
九州大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1991

第1に,統一後のドイツの財政・租税制度がどうなるかという点である。これはさしあたり,三つの局面に分けられる。ひとつは,ドイツ統合は制度面からみれば東ドイツの5州が西ドイツ11州からなる連邦共和国に加入する形をとったので,西ドイツの財政・租税制度が東ドイツに拡大して適用されるという局面である。西ドイツの財政・租税制度はドイツ特有の連邦主義の国家構造を支えるものであることが明らかにされた。ふたつめの局面は,それにもかかわらず,1990年8月31日の第2国家条約(統一条約)において東ドイツの5州に対して各種の例外措置が認められたことである。州相互間の水平均財政調整への不参加等がその例である。これらの例外措置は1994年をもって廃止されることになっている。三つ目の局面は,1991予算年度からどのような手直しが財政・租税面からおこなわれたかということである。これは現在進行中であるから今後も追う必要がある。第2に,地方財政・地方税制の次元でドイツ統合はいかに進行しているかを分析する点である。地方税制が安定し,これに支えられて地方財政(具体的には,毎年度の予算循環)が順調に経過するようになった時,東西ドイツ統合に伴う財政・租税問題が絡結する。なぜなら,財政の資源配分に係わる機能は,地方財政において主として実行されているからである。この見地から,東西ドイツの市町村を対比した財政構造と各種の財政指標の推移が分析された。さらに,地方税の基幹である営業税の改革の進行状況がサーウェイされた。
著者
横山 良平 伊東 弘一 湯浅 芳郎 陸 暁茜
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.60, no.573, pp.1759-1766, 1994-05-25
被引用文献数
1

An optimal unit sizing method is developed for hybrid power generation systems utilizing photovoltaic and wind energy. Equipment capacities and electric maximum demand are determined so as to minimize the annual total cost and annual energy consumption from the viewpoints of economy and energy conservation, respectively. This optimization problem is considered as a multiobjective one, and a discrete set of Pareto optimal solutions is derived numerically using the weighting method. Two systems interconnected with the electric power grid are inventigated : one has the option of reverse power flow into the grid, and the other, no option. By carrying out some case studies, the trade-off relationships between the two objectives are clarified, and optimal values of equipment capacities are determined. The effect of electricity deficit on unit sizing is also investigated.
著者
河崎 哲嗣 守屋 誠司 岡部 恭幸 垣東 弘一 小田桐 良一
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、算数・数学の苦手な学生を多く抱えた小学校教員養成課程を有する大学における数学的モデリングの授業体系の提案とその有用性を示そうとした。そこで、1.授業の教材づくりとカリキュラム構成のための調査・文献、2.算数的活動を学ばせるための基礎研究、3.算数・数学的活動を計画・授業・改良させるための実践を目的とした。小学校で行う数学的モデリングのような数学的活動は「①どんな数学を使うのかを課題内容に明確に組み込む②数学の体系化を意識する③オープンエンドである」の要素を含んだ課題を設定するとともに、学生の数学の学力向上が重要となった。その結果を踏まえ、数学的モデリングの講義案を示すことができた。
著者
江川 新一 当間 宏樹 大東 弘明 奥坂 拓志 中尾 昭公 羽鳥 隆 真口 宏介 柳澤 昭夫 田中 雅夫
出版者
Japan Pancreas Society
雑誌
膵臓 = The Journal of Japan Pancreas Society (ISSN:09130071)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.105-123, 2008-04-25
被引用文献数
22 46

目的:日本膵臓学会膵癌登録委員会の公表した膵癌登録報告2007のダイジェストとしてすでに公表された28655例のデータに基く解析を加え,主要な図と,新たな図,正誤表をつけて報告する.<br> 方法:構成を膵癌登録報告と同じくし,ページ数により示したデータから得られる解釈をなるべく客観的に解説した.統計解析は新たに加えた図も膵癌登録報告と同様に生命保険数理法とWilcoxon Gehan testを用い,既存のデータの統計結果はそのまま利用した.膵癌取り扱い(JPS)規約とUICC規約による生存率を主に比較した.<br> 結果:1980年代,1990年代と比較し,観察期間は短いが2001-2004年登録の膵癌の生存率は有意に改善した.膵管内腫瘍,粘液性嚢胞腫瘍,膵内分泌腫瘍の進展度分類でJPS規約のほうが良好な生存率予測を示した.膵管内腫瘍の深達度別生存率がはじめて示され,世界に類をみないデータである.<br>
著者
東 弘子
出版者
愛知県立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本年度は,言語をあるがままに分析しようとする言語学の視点と,一つのスタンダードを指向する大衆的視点またはそれを操作しようとする権力との関係について考察するという方向性で,研究発表,学会参加,論文発表をした。口頭発表としては「マスメディアにおける社会的上位者への敬語の使用状況と受容者への心的効果」(加藤淳,宮地朝子と共同)を第6回「社会言語学」刊行会研究報告会(2006/4,於:ウィルあいち)にておこない,そこでの議論をふまえ,社会学的な視点,批判的言説分析の手法を敬語研究に導入し,研究論文「批判的言説分析としての敬語分析-マスメディアにおける敬語・敬称の使用/非使用から-」『社会言語学』VI, pp.61-75(2006/9)を執筆した。また,言語政策,言語権,多言語化,規範意識等,社会における言語の価値付けのシステムと言語学のリンケージの方法論をさぐるべく,日本方言研究会,日本言語学会,JP/KRA Linguistics Conf.,多言語社会研究会,社会言語科学会等に参加し情報収集をした。前年度より継続している,TVニュース,ワードショー等におけるキャスターの発言のデータベース化も継続しておこなった。人間関係の距離とその表示となる言語形式についての整理にむけて,表の作成を継続中である。
著者
伊東 弘行 藤田 修
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

カーボンナノチューブ(CNT)を安価に大量に生成できると期待される火炎プラズマを有する燃焼合成法において、直流電場を与えることによりCNT生成が促進される。本研究では、電場印加によるCNT生成場の温度や化学種濃度の変化、生成CNT量および性状への効果を調べるとともに、電気炉中におけるCNT合成に電場を与えCNT成長への電場の効果を調べた。その結果、電場の付与によりCNT成長促進、結晶度の向上が見られ、燃焼合成法における電場付与のCNT合成への効果として、火炎プラズマ移動にともなうCNT捕集増大と金属触媒活性の向上が示唆された。
著者
遠原 大地 後藤 玲子 伊東 弘樹 森 一生 鳥越 繁治 中川 辰二 因泥 栄一郎 武山 正治
出版者
日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.255-260, 2004-04-10
被引用文献数
2 2

We developed a support system for pharmaceutical counseling services using a handheld computer loaded with HS-WIN. HS-WIN is standard software for pharmaceutical counseling services that is compatible with Windows X-P, 2000 and 98. Our support system is linked to the pharmacy network system of Oita University Hospital. It enables various kinds of information to be retrieved from the pharmacy network system and shown on the display of a handheld computer. This includes drug information, names, sex, birth dates, heights and weights of patients as well as clinical department and ward-related information. The handheld computers are the VAIO PCG-U 1 and PCG-U 3 (SONY, Inc.) and they are used at the bedside. To evaluate the effectiveness of our system,we measured the time required for the management of medication histories and patient counseling records for three wards.The system was able to reduce the time required per patient by an average of 34 minutes.