著者
国島 正義 松尾 直樹 竹田 明希子 村尾 正樹 今井 秀樹
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.19, no.5, pp.657-663, 2016-10-31 (Released:2016-10-31)
参考文献数
11
被引用文献数
1

目的:院内トリアージ用紙の運用の効果と院内トリアージにおける看護師の判断の実態,および看護師の行う院内トリアージに関する問題点,改善点を明らかにすること。方法:実際に院内トリアージを行った1,382件を集計し解析を行った。また,トリアージナース18名を対象とした看護師判断の質問紙調査を行った。結果:院内トリアージでは呼吸数,および二次トリアージの記入率が低い結果となり,質問紙調査でも他の項目に比べて呼吸数と二次トリアージを必ず記入するという回答率は低かった。呼吸数の記入率に対して,看護師経験年数,体温,血圧,SpO2,および意識レベルの記入が関連しており,二次トリアージの記入率には,看護師経験年数,一次トリアージ評価,およびSpO2の記入が関連していた。結論:トリアージナースによる院内トリアージ用紙の運用では,呼吸数および二次トリアージ評価の記入率が低く,その記入率に影響する因子が明らかとなった。
著者
松尾 直博
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.165-182, 2016 (Released:2016-08-12)
参考文献数
51

日本の道徳教育は大きな転換点を迎えようとしている。小中学校において, 今まで領域とされていた道徳の授業が, 「特別の教科 道徳」として教科として位置付けられ小学校では平成30年度(2018年度), 中学校では平成31年度(2019年度)から実施されることとなった。道徳教育, 道徳科の授業の目標が明確化され, 効果的な授業についてもより開発の必要性が高まっている。近年日本で行われた道徳性や道徳教育に関わる研究を概観しつつ, その知見が道徳教育にどのように貢献できるかについて考察を行った。その結果, 道徳的判断, 子どもの道徳性の経年比較, 感情が道徳的認知に及ぼす影響, 共感, 海外の道徳教育, 道徳の授業実践に関する研究などが行われており, そのような研究の道徳教育への応用可能性について考察した。今後の展望として, さらなる基礎, 授業に関する実践研究などの必要性が述べられた。
著者
姫野 誠一郎 松尾 直仁 鈴木 継美
出版者
社団法人 環境科学会
雑誌
環境科学会誌 (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.31-39, 1989-01-31 (Released:2010-06-28)

マウスの飼育環境が,個体数増加や行動にどのような影響を及ぼすかを調べるため,実験室内でマウスを自由に繁殖させながら長期間飼育することのできる「populationcage」を製作した。「populationcage」は,openfield(1m×1.5m)とそれに接続した多数の小ケージとから成る。4週齢のICR系マウスの雌雄各4匹ずつを導入し,以後約20週間にわたって自由に繁殖させ,総個体数,性・年齢別個体数構成,出生・死亡数,及び種々の行動について観察を行なった。本研究においては,餌の供給量や居住空間を変化させ,個体群の大きさを制御する要因の解析や,密度増加に伴うマウスの行動変化等について検討した。餌を十分に摂取させた場合,総個体数の増加はほぼ直線的であった。その際,哺育仔総数の増加に伴い,他の哺育仔に押しのけられて授乳されずにいる新生仔の死亡率が著しく増加した。餌の供給量を制限した場合,マウスの総個体数は180匹に達して以降全く増加せず安定した。居住空間を様々な広さに変化させた場合,openfieldに出て来て授乳を行なったり,あたかも壁を越えようとするようにマウスが跳び上がったり等の特徴的な行動が観察されたが,それらの行動が初めて観察された日の個体数密度は,いずれの広さの場合においてもほぼ同じ値であった。
著者
金石 圭祐 松尾 直樹 余宮 きのみ
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.101-108, 2006 (Released:2006-03-31)
参考文献数
18
被引用文献数
1

オピオイド投与時において嘔気の出現はしばしば問題となる副作用のひとつである. 今回オピオイド持続投与の際の嘔気予防としてハロペリドール単独投与群と塩酸ヒドロキシジン, ハロペリドールの併用投与群各50名に関し, 嘔気の出現率等についてretrospectiveな調査を行った. 持続投与開始後の嘔気の出現率はハロペリドール単独投与群(34%)と塩酸ヒドロキシジン併用投与群(10%)間で有意差を認めた. 多変量解析の結果では嘔気の危険因子として, 治療開始前の嘔気, イレウス, 塩酸ヒドロキシジン併用の有無が抽出された. また両群間のモルヒネ投与症例のみを検討しても, 嘔気の出現率はハロペリドール単独投与群(32.5%)と塩酸ヒドロキシジン併用投与群(4.5%)間で有意差を認めた. オピオイド持続投与時の嘔気予防にハロペリドール・塩酸ヒドロキシジン併用が有効である可能性が示唆された.
著者
村瀬 将隆 中島 勇介 武田 誠 川池 健司 松尾 直規
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.I_1441-I_1446, 2017

近年,東日本大震災による津波災害や,平成27年の鬼怒川破堤による洪水災害など,大規模な浸水災害が生じている.地下鉄や地下街など高度に地下空間が活用されている都市域に対して大規模な浸水災害が生ずれば,その氾濫形態は複雑化することが考えられ,地下空間の浸水被害のみでは無く,地下鉄の線路が新たな水路となり,他地域への浸水を広めることも考えられる.本研究は,名古屋と大阪の地下鉄を有する都市域を対象に,洪水破堤による大規模な浸水解析を行い,地下鉄の有無による浸水被害の違いや地域による浸水特性を明らかにする.
著者
部家 彰 松尾 直人
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.836-836, 2007 (Released:2008-08-01)
参考文献数
14

The surface properties of a plastic substrate were changed using a novel surface treatment called atomic hydrogen annealing (AHA). In this method, a plastic substrate was exposed to atomic hydrogen generated by cracking hydrogen molecules on heated tungsten wire. Surface roughness was increased, and O atoms and halogen elements (F and Cl) were selectively etched by AHA. The surface modification of the PEN substrate affects the surface property of the SiNx film. Adhesion between the SiNx film and the PEN substrate in the SiNx film/PEN substrate prepared by Cat-CVD shows excellent properties.
著者
武田 誠 鬼頭 勇斗 小嶋 俊輝 野々部 竜也 久野 智弘 松尾 直規
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.I_1441-I_1446, 2015 (Released:2016-01-29)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

Recently, the serious inundation damage due to a local heavy rain has increased. This study treated the inundation damage due to heavy rain in Kasugai city. The characteristic of the inundation situation and the effect of raising of the building for the countermeasures of water disaster were shown clearly. After that, a simple inundation analysis without the sewer system model was carried out, and it was shown that the actual inundated area and the area with high inundation water depth of analysis results are in agreement. Moreover, the inundation analysis method in consideration of the origin was developed by using the T-SAS by Sayama et.al. The rain water behavior was analyzed by this analysis method. Therefore, the information of rain water flow for inundation control was obtained.
著者
中島 勇介 武田 誠 久納 匠 松尾 直規
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.I_1465-I_1470, 2017 (Released:2018-02-28)
参考文献数
10

近年,大規模な浸水災害に関する検討が進められている.その中で,都市の地下空間の浸水に対する脆弱性が指摘され,検討も進められているが,まだ十分な状況とはいえない.本研究では,津波を外力とする浸水災害について,名古屋を対象に地下鉄の浸水に着目した数値解析的研究を行った.ここでは,津波解析モデルおよびネスティングモデルを構築し,地下鉄を有する都市の浸水解析を実施した.本研究により,内閣府で想定されている東海・東南海・南海地震による津波では,堤防が無い(崩れた)場合には大規模な浸水被害となるが,堤防が有る場合には浸水被害も小さいことが示された.また,堤防が無い場合,地下鉄名港線では水没する危険性も示されたが,実際には地下への流入を防ぐ対策が採られており,その対策の効果検証は今後の課題として残った.
著者
松尾 直子 竹中 晃二 岡 浩一朗
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.48-58, 1999-06-25 (Released:2015-03-04)
参考文献数
28

The first purpose of this study was to develop a Japanese version of the Physical Self-Efficacy Scale (PSE) which was developed by Ryckman et al. (1982). In Study 1,751 subjects were asked to answer questionnaires. As result of factor analysis. two factors — “Perceived Physical Ability (PPA)” and “Perceived Self-Presentation (PSP)” — were identified. The reliability of this scale was established using the Cronbach α test, and test-retest correlation. In Study II, the validity of the scale was established by observing a correlation between the Japanese version of PSE and physical fitness (hand grip, knee extension/flexion strength). The result of these analyses showed that physical fitness were correlated significantly with the PPA factor, thus establishing construct validity. Next, in Study III, the relationship between physical self-efficacy and habitual exercise behavior for older adults was investigated. Analysis of the correlation revealed that habitual exercise behavior had a low but significant correlation with PPA, but not with PSP. These results suggest thal self-perception about objective physical ability was an important factor in the exercise behavior of older adults.
著者
吉田 憲司 松尾 直子 金子 道生 深谷 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
雑誌
日本顎変形症学会雑誌 (ISSN:09167048)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.42-44, 1994-04-30 (Released:2011-02-09)
参考文献数
4

We developed the convenient measuring device of spine curvature from a lateral aspect to evaluate general symptoms of mandibular prognathism patients who apparently need surgical correction.The device enabled convenient measurement of the spine curvature of patients from a lateral aspect without affections the patients.
著者
松尾 直博
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.165-182, 2016

日本の道徳教育は大きな転換点を迎えようとしている。小中学校において, 今まで領域とされていた道徳の授業が, 「特別の教科 道徳」として教科として位置付けられ小学校では平成30年度(2018年度), 中学校では平成31年度(2019年度)から実施されることとなった。道徳教育, 道徳科の授業の目標が明確化され, 効果的な授業についてもより開発の必要性が高まっている。近年日本で行われた道徳性や道徳教育に関わる研究を概観しつつ, その知見が道徳教育にどのように貢献できるかについて考察を行った。その結果, 道徳的判断, 子どもの道徳性の経年比較, 感情が道徳的認知に及ぼす影響, 共感, 海外の道徳教育, 道徳の授業実践に関する研究などが行われており, そのような研究の道徳教育への応用可能性について考察した。今後の展望として, さらなる基礎, 授業に関する実践研究などの必要性が述べられた。