著者
山崎 健一 河本 正 藤波 秀雄 重光 司
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.120, no.3, pp.369-370, 2000-03-01 (Released:2008-07-15)
参考文献数
19
被引用文献数
2

Estimation of induced current inside a human body exposed to ELF (extremely low frequency) magnetic field are still remaining as an important issue. There are many computational studies reporting the relationship between outer magnetic filed and induced current inside the human body. In addition, there are some limit values regarding human exposure to magnetic field based on the induced current density. Here, we investigated and compared the relationship between magnetic field and induced current among existing literatures and guidelines. The result showed that each estimated value of magnetically induced current varied widely.
著者
河本 正次
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.105-109, 2020 (Released:2020-03-17)
参考文献数
20
著者
河本 正次
出版者
広島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、米由来のα-グルカンが生体防御能の調節を介して日本人の健康増進に一役買っているのではないかとの仮説を検証することを目的とした。米由来のデンプン含有食をアレルギー性鼻炎モデルマウスに自由摂食させたところ、著明な鼻炎症状の進展抑制が認められた。一方、米デンプンの摂食は本モデルの獲得免疫応答には影響を及ぼしていないことが明らかとなった。この抗炎症作用はもち米由来デンプンよりもうるち米由来デンプンにおいてより顕著であり、同機能性を担う主要なα-グルカン構造単位がアミロースであることが示唆された。更に米デンプンの摂取量調節により当該機能性を必要に応じて発揮させうる可能性を見いだした。
著者
藤井 聰 岸原 士郎 玉城 一 河本 正彦
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学農学部研究報告 (ISSN:04522370)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.97-106, 1986
被引用文献数
2

良質なサゴデンプンを製造する条件を探るため, 1981年にマレーシヤ, クアラルンプル市郊外で, 種々の条件下でサゴデンプンを実験室的に調製し, 調製品を日本に持ち帰って, その品質, とくにその色に関係する分析をした。その結果得られた良質サゴデンプンの製造条件と, 留意すべき事項について報告する。原料は新鮮で熟していなければならない, 未熟の原料や, 収穫後, 剥皮及び磨砕後長時間放置したものからは, 劣悪なものしか得られなかった。デンプン製造には鉄製器具はできるだけ避けるべきである。さもなければピスの切断面はインク色に染まり, その色はデンプンに取り込まれてしまう。ピスを短時間貯蔵せねばならぬときは, 空気から切断面を遮断する適当な方法を講ずるべきである。例えば適当な表面コーティング剤を噴霧するとか, 水に浸漬するとかの方法である。良質の水を使用することが高白度のデンプンを得るために必須である。若し良い水が得られないなら, たとえば, 塩(海)水を用いるとか, Tween 60のような界面活性剤を添加した用水を用いるのが薦められる方法である。不純物は製造時にデンプンに吸着されるので, 一度劣悪なデンプンが製造されると, その品質の改良は普通の方法では大変むつかしい。
著者
岸原 士郎 藤井 聰 河本 正彦
出版者
日本膜学会
雑誌
(ISSN:03851036)
巻号頁・発行日
vol.8, no.6, pp.371-374, 1983

Commercial refined cane sugars still contain high-molecular-impurities such as acidified-ethanol-insoluble substances and turbid substances. These impurities were able to be satisfactorily eliminated by ultrafiltration and sufficiently by reverse osmosis. Ultrafiltration might be used for the production of specially pure sucrose free from these impurities. A small amount of these high-molecular-impurities reduced the flux in ultrafiltration of the sugar solution. From the degree of decline in flux, the level of these impurities in different sugars may be roughly judged.
著者
河本 正次
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究ではコンニャクグルコマンナンをモデルとした微粉砕食物繊維の抗アレルギー作用機構を解析し、アトピー合併性自己免疫応答に対する予防効果やアレルギー性鼻炎における局所肥満細胞浸潤への抑制作用、また過剰な抗原特異的T 細胞応答に対する寛容誘導作用など、本品が多段階の免疫学的作用点に働いて抗炎症作用を発揮している実態を突き止めた。更に本品の機能性発揮に最適な粒子経を検討すると共に、機能性食品の試作を行った。
著者
王子 善清 高 祖明 脇内 成昭 岡本 三郎 河本 正彦
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学農学部研究報告 (ISSN:04522370)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.291-296, 1984
被引用文献数
3

まず〔実験1〕として, 培養液中の亜硝酸塩(0∿10mM)が8種類の野菜の生育及び亜硝酸含量に及ぼす影響を調べた。次に〔実験2〕として, 青物市場より購入した野菜といわゆる"有機農業"により生産された野菜を供試して, それぞれの可食部の硝酸塩と亜硝酸塩の含量及び貯蔵中におけるころらの消長を比較調査した。〔実験1〕 : 亜硝酸塩の供給は一般に野菜の生育を低下させた。しかしキュウリとキャベツでは影響がなかった。亜硝酸毒性感受性はホウレンソウ>サラダナ>シュンギク>ダイコン>ニンジン>ハクサイの順であった。硝酸塩で生育させられた野菜には, 亜硝酸が検出されなかったが, 亜硝酸塩を与えられたものでは最高15ppm(生重当り)程度の亜硝酸態窒素が認められた。〔実験2〕 : 市場野菜及び有機農業野菜のいずれにおいても, 硝酸態窒素含量は種類によって著しい違いが認められた。葉菜類には特に多量蓄積した(300∿600ppm)。亜硝酸はすべての試料について検出されなかった。7℃暗所に貯蔵した場合, 硝酸態窒素含量に有意な変化が認められなかったし, また貯蔵中に亜硝酸態窒素が出現することもなかった。一般に市場野菜の硝酸態窒素含量が高かったが, ゴボウとダイコンでは有機農業野菜の方が高かった。以上より, 次のことが結論される。1) 亜硝酸塩が存在する培地中に生育した野菜には有害な亜硝酸が含まれている可能性が高いので, 食用に供する場合には, 特に注意が必要である。2) いわゆる"有機農業"により生産された野菜中にも相当な量の硝酸塩が含まれているので, 低硝酸塩野菜の生産のためには, 硝酸化成作用の抑制が必要である。