著者
植原 健人 百田 洋二
出版者
日本線虫学会
雑誌
日本線虫学会誌 (ISSN:09196765)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.27-30, 2018
被引用文献数
3

<p>タバコシストセンチュウはトマトやナスに寄生し増殖する。タバコシストセンチュウが高密度に増殖した圃場においては、寄主である植物の成長が抑制されることが知られている。線虫の防除法としては、抵抗性品種を利用することが最も効果的で環境への影響の少ない方法である。しかしながら、トマトに対するタバコシストセンチュウの寄生性や増殖性の違いを調査した研究報告は非常に少なく、タバコシストセンチュウに対するトマトの抵抗性は、ほとんど研究されていない。そこで本研究では、タバコシストセンチュウの抵抗性トマト品種を探索するため、複数のトマト品種へタバコシストセンチュウを接種し、その増殖性を調査した。結果としては、タバコシストセンチュウ抵抗性トマト品種が見つかり、具体的には「ドクターK」「シュガーランプ」「キャロル10」「キャロルクィーン」および「チェルシーミニ」の5 品種がタバコシストセンチュウ抵抗性を持つことが確認された。</p>
著者
岡田 淳子 山水 有紀子 山根 啓幸 山村 美枝 松本 由恵 百田 武司 西條 美恵 板橋 美絵
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.437-443, 2014 (Released:2015-01-26)
参考文献数
18
被引用文献数
4 5

大規模な災害時は生命の危機状態にある患者が急増し,医療機関は入院患者の対応が優先されるため避難所への支援は困難になる.そのため,避難所での感染伝播を防ぐには,避難者が実施する衛生管理が重要になる.そこで,避難者が実施した衛生的な行動を明らかにし,避難所の感染予防策について検討した.   東日本大震災で避難所生活を経験した避難者80名を対象に,手指衛生と環境衛生について構成的面接を実施した.その結果,震災直後は手を洗う環境が全くなかったと約60%が回答したが,救援物資の到着や水道の復旧によって手指衛生は強化された.しかし,手指衛生の実施場面は個人の衛生習慣が影響するため,日常から住民の手指衛生が習慣化する関わりが必要と思われる.また,外部支援による感染予防行動や衛生管理の指導は約25%の避難者にしか認識されていなかった.しかし,指導を受けた避難所リーダーが感染予防行動を具体的に指示した避難所は,環境の衛生状態を維持していた.避難所で感染を防止するためには,集団をマネジメントするリーダーの存在が重要であり,外部支援としては避難者らが予防行動を開始できるように支援することが示唆された.
著者
中上 裕仁 射場本 忠彦 井上 隆 百田 真史 山田 航生 長田 和也 木村 洸介 岸 丈夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.101-104, 2017

<p>本報では、対象DHCの総合効率向上を目的として、設備更新が行われた対象プラントにおいて蓄熱槽の活用方法の検討を行い、シミュレーションにて効果の定量化をを図った。検討内容として、部分負荷特性の優れたインバータターボ冷凍機と蓄熱槽からの放熱運転との効率比較を行った。また、蓄熱槽活用による熱源機の増段抑制制御の検討を行い、シミュレーションにて、蓄熱槽によって熱源機の増段を抑制することで対象DHCの消費電力量を約3%削減できることを示した。</p>
著者
松元 隆志 射場本 忠彦 百田 真史 近藤 武士 開口 善典 船戸 剛 釼持 尚紀 稲田 雄大
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.493-496, 2013

<p>本報では、竣工初年度における教室の空調運用実態および室内環境について報告する。運用実態は代表室における空調機および分散ポンプの運用実測、在室人数の変化による外気導入量の把握、室内CO2濃度計測、給気風量の状況を確認した。また、室内環境については夏期詳細計測での机上面の水平温度分布・上下温度分布により室内環境把握を確認した。結果として、初年度の運用実態と室内環境を示唆し、今後最適な運用・調整を行う予定である。</p>
著者
百田尚樹著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
2020
著者
山本 知世 百田 武司
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
pp.20180117003, (Released:2018-06-13)
参考文献数
21

目的:在宅高齢脳卒中患者の服薬アドヒアランスとCGA評価項目のうち身体面ではADL,精神面ではQOLのなかの精神的側面,社会面ではソーシャルネットワークとの関連を明らかにした。方法:在宅で生活をしている65歳以上の脳卒中患者で,服薬治療を行っている者を対象に他記式調査を行った。CGAは,ADLにはFIM,QOLにはSF-8,ソーシャルネットワークにはLSNS-6を用いた。服薬アドヒアランス尺度の中央値で2群に分類し,CGAを比較した。結果:服薬アドヒアランスの高い患者は,低い患者より,ADLの「記憶」が高く(p = .035),LSNS-6が高かった(p = .038)。しかし,精神的側面では,服薬アドヒアランス尺度全合計点では関連がみられなかった。結論:服薬アドヒアランスの高い在宅高齢脳卒中患者は,低い患者よりも,記憶が高く,ソーシャルネットワークが機能していた。

1 0 0 0 現代詩講座

著者
百田宗治 編
出版者
金星堂
巻号頁・発行日
vol.第5巻 (詩の作り方研究), 1929
著者
佐藤 美幸 山本 貴志子 百田 武司 三村 聖子 作田 裕美 西亀 正之
出版者
広島大学大学院保健学研究科
雑誌
広島大学保健学ジャーナル (ISSN:13477323)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.51-56, 2002-09

水中毒は精神科のあらゆる障害において見られるが,原因としては未だ明らかになっていない.しかしながら水中毒は重篤な合併症を生じ,生命の危険性も高いことからも,早期に発見し,予防していくことが重要である.本研究では,バイオインピーダンス法を用いて精神障害者の体内水分量を知り,その貯留の程度をアセスメントする事で水中毒の予防に役立てないかと考え,精神分裂病患者と健康な一般女性,病的多飲水患者とそうでない患者のインピーダンス値を比較し,それぞれの間にどのような差が生じているのかを検証した.その結果,精神分裂病患者の細胞内水分量,細胞外水分量の両者とも,一般女性のそれより少なかった.また,病的多飲水患者は細胞外水分量が非多飲水患者に比べて多いが,細胞内水分量は細胞外水分量に比べて増加しておらず,水分量のバランスが悪いといえる.また,精神障害者においてしばしば肥満も問題となるが,今回インピーダンス法を用いて測定した結果,体脂肪率も高値を示していることが明らかになった.まとめ: 1) 精神障害者の体内水分量は健康な人に比べて有意に低い. 2)バイオインピーダンス法は精神障害者の水中毒予防の指標として応用可能である.We find cases of water intoxication among patients of every sort of mental disorder. However, its cause is still unknown. Water intoxication causes serious complications, placing patients' life in danger. It is, therefore, important that its symptoms be identified at its early stage and its occurrence be prevented. In this study, we used the bio-impedance method in order to find out the level of water retained in the schizophrenic patients' body and examined ways to prevent water intoxication. The impedance values were compared between the schizophrenic patients and healthy women as well as between polydipsia and non-polydipsia patients. As a result, we found that both the extra-cellular and the intra-cellular water levels of the schizophrenic patients were significantly less than those of the healthy women. The extra-cellular water level of the polydipsia patients was significantly greater than that of the non-polydipsia patients. On the other hand, the polydipsia patients intra-cellular water level was not as high as their extra-cellular water level, indicating imbalance of water levels within the polydipsia patients body. Obesity is frequently an issue among mental disorder patients : the impedance method showed that body fat rate of these mental disorder patients was rather high. Summary 1)The amount of the body water level of the schizophrenic patients is significantly low compared with the healthy women. 2)The bio-impedance method can be applied as an index of the water intoxication prevention of the schizophrenic patients.
著者
宮良 拓百 射場本 忠彦 百田 真史
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.133, pp.27-35, 2008
参考文献数
27

前報では,効率の良い熱搬送システムを構築するために,水平直管部における圧力損失特性と,搬送熱量の制御を目的とした配管内IPF計測手法について検討し,システム実現の可能性を確認した.本研究は,ブロックアイスの熱的有効性の検証を目的に,焼結回避の条件と搬送熱量の増大化について検討し,また具現化に必要な設計用数値データの提供を目的に,ブロックアイスと水との熱交換速度について検討した.その結果,ブロックアイスを水中に没することで焼結を回避でき,配管内最大氷充填率約50%においても搬送可能であることを実証した.また実測した熱交換速度から,地域主配管内での負荷処理速度予測が可能であることを確認した.
著者
宮良 拓百 射場本 忠彦 百田 真史 相川 槙夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.141-144, 2008

"Thermal transportation system using Ice & Water" had been studied for contribution to energy conservation. On previous paper, possibility of block ice transportation between storage tank to the other tank was shown. On this paper, we focused on communicating tube, and examined to clarify the transportation characteristic. Through examinations, it was shown that proper water level is need for block ice transportation.
著者
百田 真史 射場本 忠彦 宮良 拓百 山田 博 村上 浩 今井 智将
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.83, pp.11-20, 2001
参考文献数
15
被引用文献数
3

地域冷房にブロックアイス(25mm角)を用いた氷水搬送による高密度熱搬送システムを提案した.このシステムは需要家からの還水と地域主配管内の氷を直接配管内で熱交換させるもので,従来の二管式と比較して管路が短縮できるという利点を持つ.このシステムのかなめとなる氷水圧力損失特性把握,管内IPFの非可動・オンライン計測手法,及び管内氷粒径の推測手法について検討を行い,提案システムの可能性を示した.氷水圧力損失特性については流速,IPF,管径を変えた時の圧力損失特性が予測を基に最適制御が可能なことを,また管内IPF計測については超音波濃度計を用いたオンライン計測が可能であることを確認した.
著者
早川 武志 石田 治久 百田 昌史 高木 佳子 生駒 英長 水田 聡美 橋口 鮎美 田尻 香織 本江 篤規 毛利 誠
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 第31回九州理学療法士・作業療法士合同学会 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
pp.170, 2009 (Released:2009-12-01)

【はじめに】 パーキンソン病(以下PD)では長期の服薬に伴い日内変動と同様に日差変動も出現すると言われている。この日差変動は服薬が管理されているにも関わらず出現することも多く、日常生活やリハビリテーションの阻害因子となっている。しかし、日差変動に関する報告は未だ少ない。そこで今回、日差変動に影響を与えると思われる諸因子をいくつか取り上げその関係を調査したのでここに報告する。 【対象】 現在当院利用のPD患者31名中「日によって調子に差がある」と答えた23名(男性7名、女性16名、平均年齢63±13歳、Hoehn&yahr stageI:3名、II:5名、III:5名、IV:6名、V:4名)を対象として調査を行った。 【方法】 1日の症状変動を平均してvisual analogue scale(以下VAS)を用いて、10:最高に良い、5:普通、0:最も悪いとし5以下(普通より悪い)と答えた日に次の諸因子 1:睡眠障害(寝つけない、眠れない、頻繁に目が覚める)、2:便秘、3:精神的要素(普段は感じない不安、心配事、イライラなど)、4:気候・気温(寒暖や急激な変化)、5:疲労のうち当てはまっているものを選択してもらった。(複数回答可)。 【結果】 今回の調査においては、1:睡眠障害 11件、2:便秘 12件、3:精神的要素 14件、4:気候・気温 10件、5:疲労 6件であった。最も多かったのが精神的要素であった。また、Stage別に見るとIでは気候気温、IIでは精神的要素、IIIでは便秘、IVでは睡眠障害・便秘・精神的要素、Vでは睡眠障害が最も多かった。 【考察】 今回の結果をみてみると、全体では精神的要素が当てはまると答えた人が最も多く全体の約6割であった。PDでは精神的な緊張や興奮などが振戦を増強させるなど心理的な要素が身体に影響を及ぼす事はよく知られている。今回の結果も同様に精神的要素が身体に影響を与え、症状変動にも大きく影響を与えているのではないかと考えられた。また、stage別ではstageが進行するにつれて睡眠障害や便秘の割合が増えてくる。これは、睡眠障害は睡眠中にドーパミンが産生される、便秘は薬の腸からの吸収に影響する、など薬効や血中ドーパミン濃度と密接に関係しているためだと考えられる。PDではStageが進行するにつれて薬物に依存する割合が高くなってくるため、これらの因子が大きく影響を与えるものと推測される。従って、上記の症状を把握しアプローチしていく必要があると思われる。具体的には、早期からの精神的なフォロー、生活リズムの確立、便秘予防体操などを行うことにより、症状の変動を少しでも抑える事が出来るのではないかと考える。
著者
百田宗治 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1925