著者
朱文傑 武内 雄太 羽生 武史 吉田 脩二 石川 孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.31, pp.1-6, 2008-03-21

ウェブ検索から取得する情報量の増大に伴って、一度見つけたウェブページをもう一度見つけることが困難になる。ブックマークはウェブページ再検索のためによく利用されるが、ブックマークの数の増加につれて、ブックマーク自体の再検索が問題になる。本論文は、ウェブページの検索に使われたキーワードをコンテキストとしてブックマークを構造化することで,ブックマークの再検索を効率化するブックマークシステムの設計と評価について報告する。With the increase of information gained by web search, it becomes difficult to re-find the web pages found before. Though bookmarks are used frequently to help re-find web pages, re-finding bookmarks itself becomes difficult as the number of bookmarks increases. The paper reports on the design and evaluation of a bookmark system which makes the re-finding of bookmarks more efficient by organizing bookmarks by keywords as search context in web search.
著者
石川 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本発表は,オンラインソーシャルネットワークにおけるバーストや情報共鳴などの特異な現象を説明するための情報伝播モデルを提案する.このモデルはソーシャルネットワークのダイナミクスを説明する同質原理に基づいており,Twitterなどのソーシャルメディアの特徴を仮定したシミュレーションにおいて情報共鳴現象が見られる.
著者
加藤 利康 石川 孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.2, pp.1-8, 2013-06-29

多数の学生が個々に PC を使うプログラミング演習の授業を支援するプログラミング演習支援システムでは,演習の課題に対する学生の作業進度や学生が抱える多様な問題などの学習状況を教員がリアルタイムに把握することが課題となっている.本論文は,ネットワーク環境のある教室での授業支援を目的としたプログラミング演習支援システムにおいて,課題の解答開始から提出までの作業ごとのクラス全体の学習状況と個別学生の学習状況に関する情報を教員にリアルタイムに提供する学習状況把握機能を提案する.この提案機能は,クラス全体の作業進度と作業履歴,コンパイルエラー分類,作業進度の遅れ情報を提供する.実際の授業においてプロトタイプシステムを用いて提案機能の有効性を評価した結果,授業中の教員の指導内容の約半数が学習状況把握機能の利用に起因しており,作業進度に合わせた指導を行なっていることから,提案機能はプログラミング演習におけるリアルタイム学習状況把握に有効である.That in programming practicum support system, teachers are real-time visibility into the status of student learning and work progress to the problem of exercises is an issue. In this paper, propose a learning condition ascertainment functions provided to teachers to real-time information about the work of individual students and work of the whole class. This proposal function provides a delay information work progress of the whole class, work history, compile error classification, the work progress. The results of the evaluation experiment of effectiveness, about half of the teaching content is due to the use of learning condition ascertainment function in an actual class. In addition, the proposed functions is effective in real-time condition ascertainment in learning programming exercises from the fact that teachers are teaching to fit the work progress.
著者
古谷 仁志 田川 哲哉 石川 孝司
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.100, no.5, pp.678-687, 2014 (Released:2014-04-30)
参考文献数
23
被引用文献数
2

Tensile behaviors of cryogenic steels, which contain 0 to 12wt% nickel, were examined to obtain the fundamental knowledge related to the role of retained austenite in the improvement of fracture toughness. Although retained austenite of 8% and 12% nickel steel, which were manufactured by the special heat treatment composed of quenching, intermediate heat treatment, and tempering, was stable under the deep cooling at –196 ºC, it transformed to martensite by straining around 10% at –196 ºC. The strain hardening behavior was divided into two categories. One is that the maximum strain hardening appears just after yielding, then the strain hardening gradually decreases with increasing strain. It was related to 0% to 2% nickel steels, which include less retained austenite. Another is that the strain hardening increases just after yielding with the increase of strain, then it gradually decreases. In this case, higher strain hardening was derived. It was related to 5% to 12% nickel steels which included a certain amount of retained austenite. The increase of strain hardening under low temperature was attributed to the solute nickel and the formation of martensite, which act as a hard second phase, by the work induced martensitic transformation.
著者
石川 孝子 福井 小紀子 澤井 美奈子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.545-555, 2014 (Released:2014-10-08)
参考文献数
33
被引用文献数
1

目的 今後都市部における高齢化が著しく進むことから都市部の地域終末期ケア体制の推進が重要となる。終末期療養や看取りに対する認識は,年代によって大きく異なることが指摘されている。そこで,65歳以上と40–64歳の年代別に,都市部在住市民の終末期の希望療養場所と,医療福祉資源などの知識,経験,認識との関連を検討する。方法 東京都武蔵野市民のうち層化無作為抽出した40歳以上の1,500人を対象に,無記名自記式質問紙調査を実施した。調査項目は,終末期の希望療養場所,属性,医療・介護の経験・知識・認識とし,終末期の希望療養場所との関連を年代別にロジスティック回帰分析で検討した。結果 769人(回収率51.6%)から回答が得られた。終末期の希望療養場所は,65歳以上では自宅40.9%,自宅以外59.1%,40–64歳では自宅54.1%,自宅以外45.9%であった(P<0.001)。自宅療養選択に関連する要因は,65歳以上の群では,緩和ケアにおける薬物による疼痛管理の知識:「麻薬は中毒になるのではないかと心配」と認識していない(オッズ比:95%信頼区間1.90:1.17–3.08),セルフケア:「服薬行動(風邪をひいたときにすぐに薬を飲まずに予防行動)」をしている(1.97:1.21–3.22),社会的役割:「ボランティア」をしている(2.38:1.34–4.21),在宅療養の認識:「在宅療養費用を入院費の8割以内が妥当」と認識している,「相談できる医療関係者が居る」と認識している(1.82:1.10–3.03,1.90:1.06–3.41),在宅医療の認識:「自宅での看取りでも医療を十分に受けている」と認識している(2.30:1.37–3.87)ことが挙げられた。40–64歳の群では,介護希望者:「介護士」を希望しない(2.80:1.62–4.83),在宅医療の認識:「自宅でも急変時対応ができる」と認識している(2.97:1.15–7.66),終末期の認識:「最期は自由な環境がいい」と認識している(4.57:2.43–8.59)ことが挙げられた。結論 本研究の結果,終末期療養場所の希望と実際の隔たりを少なくするために,65歳以上では介護の社会化への意識変革,40–64歳では死生観の醸成をする機会を持つ,両年代共通として正しい知識の普及啓発の必要性が示唆された。
著者
古川 洋子 平田 京子 石川 孝重
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.80, no.713, pp.1587-1596, 2015 (Released:2015-08-18)
参考文献数
22
被引用文献数
3 4

This study estimates the number of evacuees that can be accommodated in 32 shelters in Bunkyo Ward and investigates shelters' refugee-acceptance preparations. Across shelters, the estimated evacuee number ranges from 500 to 2,500, with 2 shelters having an excess of approximately 1,000 people, who arrive because of house destruction and fires. Some shelters underestimate the number of these evacuees. Regarding the check-in procedure, counter-plans prove insufficient for large-scale evacuations and for shelters that do not follow the local government's policy regarding stranded commuters. Therefore, each shelter must estimate the number of refugees and establish an appropriate situation-based individual system.
著者
千島 隆司 石川 孝 林崎 良英
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

耳垢タイプはABCC11遺伝子多型によって決まることが知られている。一方、海外では耳垢タイプによって乳癌罹患率が異なるとの報告を認めている。本研究では、日本人女性における遺伝子多型(耳垢タイプ)と乳癌罹患率の関係について検討した。その結果、遺伝子多型が湿性耳垢の女性は、健常女性に比べて乳癌罹患率が1.63倍と有意に上昇していた。耳垢タイプは簡単なアンケートだけで判定できるため、高リスク女性に個別化検診を行うことで、効率的に早期乳癌を発見できる可能性が示された。
著者
石川 孝子 福井 小紀子 岡本 有子
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.153-162, 2018 (Released:2018-04-25)
参考文献数
31
被引用文献数
1

【目的】終末期がん患者の死亡場所の希望と実際の一致を促進する可能性のある,訪問看護師による予後理解を促す支援の実施の促進要因を明らかにする.【方法】無作為抽出した全国1,000事業所の訪問看護師に,無記名質問紙調査を実施した.【結果】374名のうち,予後理解を促す支援をした割合は27.8%であった.予後理解を促す支援の実施の促進要因は,医師による患者への余命の告知あり(オッズ比3.22: 95%信頼区間1.81-5.73),予後理解を促す支援は看護師が説明すべきと認識している(2.12: 1.02-4.43),患者へ予後理解を促す支援の必要性を認識している(1.54: 1.08-2.21),1年間のがん患者の自宅看取り数が5人以上(1.78: 1.04-3.05)であった.【結論】患者の希望死亡場所の実現を目指し,訪問看護師による予後理解を促す支援の実施を促進するためには,上記4項目の推進の必要性が示された.
著者
加藤 利康 石川 孝
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.1918-1930, 2014-08-15

本論文は,オンライン環境のある教室でのプログラミング演習のためのWebベースの授業支援システムにおいて,机間巡回では把握が困難なクラス全体と問題のある学生の学習状況を教員が随時に把握できるようにする学習状況把握機能の実現を目的とする.この実現の方法は,演習課題の配布,解答プログラムの作成,コンパイル,実行,および解答の提出を行える授業支援システムを基礎として,プログラミング演習における学習状況把握に対する要求分析と先行研究の調査に基づいて,機能の設計と評価を行う.クラス全体に対する機能は,教員があらかじめ用意した模範解答プログラムに基づく正解判定による解答開始から解答提出までの作業進度集計と,模範解答プログラムを基準としたコンパイルエラー行の同定によるエラー分類集計である.これらの機能は,コンソール出力を行うJavaプログラミングの課題に対して,十分な精度で適用が可能である.問題のある学生に対する機能は,作業進度の外れ値分析による作業が遅れている学生の検出と,該当学生の作業履歴の提示である.検出機能は,外れ値の基準値を教員が適切に設定することによって,対処可能な程度に問題のある学生を絞り込むことが可能である.これら2種類の学習状況把握機能を付加した授業支援システムは,実際の演習授業において,システムが提示する情報に基づく学習指導が全指導件数の約半数観察されたことから,プログラミング演習における学習状況把握に有効である.本論文で実現した学習状況把握機能は,教員が模範解答プログラムを用意することで,クラス全体の作業進度とエラー分類を提示し,また,作業が遅れている学生を検出してその作業履歴を提示することによって,机間巡回では把握が困難な学習状況を教員が随時に把握することを可能にする.
著者
石川 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

ソーシャルメディアにおいて特定のトピックに関する情報発信が一時的に急増する情報共鳴現象が起こるメカニズムを適応的ネットワークモデルによって解明する.
著者
笠原 良太 石川 孝織 嶋﨑 尚子
出版者
産炭地研究会(JAFCOF)
雑誌
JAFCOF釧路研究会リサーチ・ペーパー
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-45, 2016-08-31

本報告書は,2016〜2018年度日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究C)『第4次石炭政策下での閉山離職者家族のライフコース:釧路炭田史再編にむけた追跡研究』(課題番号・16K04111研究代表者・嶋﨑尚子)による研究成果の一部
著者
小宮 貴子 海瀬 博史 山田 公人 石川 孝 松村 一
出版者
一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
雑誌
Oncoplastic Breast Surgery
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.8-16, 2019

<p>乳頭乳輪 (Nipple-areolar complex : NAC) 再建は, 乳房再建の仕上げの手術である。NACは乳房の象徴でもあり, これを再建することで乳房は完成し, 患者の再建への満足度は高くなる。NAC再建では突出度・色・形・サイズ・質感・位置の左右対称性が求められる。再建方法には乳頭移植+乳輪tattoo, 乳頭局所皮弁+乳輪tattoo, 乳頭局所皮弁+大腿植皮, 乳頭移植+乳輪移植, 乳頭移植+鼠径部陰部植皮, three-dimensional tattoo (3D tattoo) の6パターンがある。健側NACの形態 (乳頭と乳輪の大きさ・形) と, 再建乳房の状態 (放射線照射・形態) から医学的に適応とされる術式を選択し, さらに患者の背景や希望 (授乳予定・メスを入れてよいか・費用と時間等) を加えて最善な術式を選択することで, 患者満足度はさらに上がる。</p>