著者
井川 一樹 福原 知宏 藤井 秀樹 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

電子番組表(EPG)の普及に伴い、テレビ番組のデータを計算機上で処理できるようになった。テレビ番組のEPGと視聴履歴のデータを組み合わせることで、利用者の嗜好に応じた番組推薦が可能となる。 テレビ視聴者の選局行動については以前より研究がなされているが、本研究ではテレビ番組のEPGと視聴履歴を用いた番組推薦システムを構築し、実際の視聴者に対して番組推薦実験を行ったので、その結果を報告する。
著者
藤井 秀樹
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.248-253, 2011-05-15 (Released:2011-11-05)
参考文献数
27
被引用文献数
7 8

純チタンおよびチタン合金における水素脆化および関連現象を紹介した.水素脆化は水素化物の生成と密接に関係しており、顕著な量の水素化物が存在する場合、衝撃試験など切欠き付き試験片を用いた高歪み速度試験で脆化が確認できる.定荷重き裂伝ぱ試験など静的な低歪み速度試験では、き裂先端への水素拡散と水素化物生成により脆化すると考えられている.多量のMoやVを含むβ型合金は水素化物が生成しにくく脆化しにくい.
著者
鷹野 敦史 安留 道也 鈴木 修 井上 慎吾 藤井 秀樹
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.421-424, 2009 (Released:2009-08-05)
参考文献数
12

症例は42歳,女性.平成19年9月(月経2日目)に腹痛を主訴に当院を受診し,腹部CTで小腸の拡張と腫瘤性病変が認められ,腸閉塞の診断で入院となった.保存的治療施行後,入院8日目の腹部CTで腫瘤性病変は消失し腸閉塞の所見も認められないため一時退院となった.平成20年1月(月経2日目)に再び腸閉塞で再入院し,月経時に繰り返す腸閉塞とCTで認められる腫瘤性病変から異所性子宮内膜症が疑われた.MRIでも子宮内膜症を疑わせる腫瘤性病変が認められた.平成20年3月(月経3日目)に3度目の腸閉塞を発症し,開腹手術を行った.回腸末端に炎症性の癒着が存在し,小腸部分切除術を施行した.また5mm大の白色結節が口側腸管に散在していた.病理組織検査では子宮内膜症の診断であった.月経時に繰り返す腸閉塞と画像診断で術前より異所性子宮内膜症を疑った1例を経験したので報告する.
著者
延原 玄弥 内田 英明 阿部 和規 藤井 秀樹 吉村 忍
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020)
巻号頁・発行日
pp.1I4GS205, 2020 (Released:2020-06-19)

地図情報を用いた交通流シミュレーションを実施しようとする際、実在する道路ネットワークに近い特徴を持つ仮想の道路ネットワークを用いると都合がよいことがある。本研究の目的は、実在する道路ネットワークをモデルとし、そのモデルの特徴量を再現する仮想道路ネットワークを生成することである。実在する道路ネットワークのデータはフリーの地図情報データベースであるOpenStreetMapから取得した。取得したデータから道路ネットワークの特徴量を求め、その特徴量を持つ仮想道路ネットワークはL-systemにより生成した。L-systemの入力パラメータは機械学習による回帰によって求めた。複数の都市の道路ネットワークをモデルとして実験を行った結果、L-systemのパラメータを適切に定めることで、定義した道路ネットワークの特徴量のうち、複数の特徴量を再現するような仮想道路ネットワークを生成できることを確認できた。
著者
河口 賀彦 河野 浩二 三井 文彦 藤井 秀樹
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.6, pp.1471-1476, 2010 (Released:2010-12-25)
参考文献数
20
被引用文献数
3 2

症例1は79歳,男性.CTで胃軸捻転症と診断し,減圧目的に胃管を挿入した.上部消化管内視鏡で胃粘膜の血流障害を認めたため,緊急手術を施行した.胃は腸間膜軸方向に捻転しており,胃全摘術を施行した.症例2は79歳の女性.CTで胃軸捻転症と診断し,減圧目的に胃管を挿入した.上部消化管内視鏡で胃粘膜の虚血性変化は認めなかったが,整復困難であったため,緊急手術を施行した.食道裂孔ヘルニア内に胃の前庭部が捻転を伴い,嵌頓していた.用手的に胃を還納し,捻転を解除した.一般に胃軸捻転症は,CT検査でその診断はほぼ可能である.治療は,胃管を挿入し減圧を図った後,上部消化管内視鏡を実施し,胃粘膜の観察と捻転の解除を試みる.捻転が解除できない場合や,粘膜の血流不全が認められる場合は緊急手術を施行する.胃軸捻転症は比較的まれな疾患であるが,上記の治療アルゴリズムにより,その診断,治療は適切に実施できると思われた.
著者
藤井 秀樹 大宮 慎一
出版者
一般社団法人 日本高圧力技術協会
雑誌
圧力技術 (ISSN:03870154)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.85-94, 2009-03-25 (Released:2009-04-27)
参考文献数
11
被引用文献数
2

To accelerate the construction of hydrogen energy society featuring fuel cell vehicles by enlarging the kinds of materials safely used in hydrogen circumstances in addition to JIS SUS316L, several steels having Ni contents lower than SUS316L and Cr contents equivalent to SUS316L are prepared and their tensile properties in high pressure gaseous hydrogen are investigated at room temperature and -40°C. [Ni]+0. 35[Cr] ([Ni] and [Cr] are their concentrations in mass%) is proposed as an indicator to properly indicate whether hydrogen environmental embrittlement (HEE) occurs or not in45MPa hydrogen gas at both temperatures. HEE is basically related to strain-induced martensite having bcc crystallographic structure. However, there are some steels which do not exhibit any significant HEE although noticeable amount of martensite phase forms. In this case, HEE mainly occurs at the later stage of deformation just before fracture. Steels containing more than 12mass% Ni including SUS316L do not show HEE if there is not serious segregation of alloying elements such as Ni, Cr, Mo. It is also indicated that SUS316 probably do not show HEE if more than 12mass% Ni is contained. Furthermore, steels having Ni content close to 10mass%, which corresponds to the lower limit of the standard of JIS SUS316 and AISI 316L, have considerably higher resistance against HEE compared to SUS304 based steels although HEE occurs at the late stage of deformation. It may be possible for them to be used in high pressure hydrogen circumstances if temperature range at which they are used is fully taken into account and small level of HEE is acceptable.
著者
藤井 秀樹
出版者
一般社団法人 日本高圧力技術協会
雑誌
圧力技術 (ISSN:03870154)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.154-161, 2004 (Released:2004-09-15)
参考文献数
5

Activities of Cryogenic Materials Working Group (Task 10) in the WE-NET program are introduced with emphasizing on mechanical properties of metallic structural materials used in liquid hydrogen and compressed gaseous hydrogen. Regarding the evaluation of properties in liquid hydrogen, mechanical tests were conducted mainly using the newly designed and installed facilities for mechanical testing in liquid hydrogen. Austenitic stainless steel plates of 5mm in thickness and their welds processed with TIG, MIG and FSW showed excellent mechanical properties at cryogenic temperatures, while the thicker weld metals processed with multi-layer deposition sometimes exhibited lower toughness in cryogenic circumstances. Regarding gaseous hydrogen, SUS304L showed clear hydrogen environmental embrittlement (HEE) even at room temperature, while SUS316L showed no HEE at room temperature although some ductility decrease was recognized at low temperatures. All kinds of steels tested, including plain steel, low-alloyed steels and stainless steels, exhibited considerable hydrogen absorption when the specimens were exposed at 54°C for 1000h in compressed hydrogen gas at 27MPa pressure. In case of stainless steels, plastic deformation at room temperature enhanced this tendency.
著者
田草川 智秋 内田 英明 藤井 秀樹 吉村 忍
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.4D2OS18c03, 2018 (Released:2018-07-30)

近年、環境保護の観点から電気自動車(以下EV)と再生可能エネルギーへの期待が高まっているが、将来的なEVの大規模な普及に対して、大都市におけるEVの充電需要やそれに対する太陽光発電の重要性をシミュレーションにより明らかにする必要がある。本研究ではEVエージェントを実装した交通シミュレータを用いて、EVの普及による岡山市周辺の電力系統への影響を定量的に評価し、現状の太陽光エネルギーによる発電量と比較した。結果として、EVによる消費電力を太陽光発電によって安定的にカバーするためには充電時間の適切な誘導やEVの性能向上を行う必要があることを示した。
著者
松本 和久 秦野 正治 大宮 慎一 藤井 秀樹
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.103, no.1, pp.54-63, 2017 (Released:2016-12-31)
参考文献数
40
被引用文献数
4 5

To investigate an effect of internal hydrogen on mechanical properties of a new austenitic stainless steel “STH2” having a nominal composition of Fe-15%Cr-9%Mn-6%Ni-2.5%Cu-0.15~0.2%N, tensile tests and fatigue crack growth tests were conducted for the specimens containing around 80 ppm hydrogen charged by the exposure in 45 MPa hydrogen gas at 300˚C for 200 h and the ones heat treated in air with the same heat pattern.At room temperature and –40˚C, no significant ductility drop by hydrogen charging was observed and about 80% of relative reduction of area was obtained, which is the same as that of JIS SUS316L with the same amount of internal hydrogen. In the specimens tensile tested at –40˚C, a small quantity of quasicleavage fracture surfaces were observed. In the banded areas in which Mn, Ni and Cu were negatively segregated, some relatively coarse voids coalesced with cracks extended along the maximum shear stress plane, which is similar to what is called void-sheet type of fracture. It is quite different from the case for tensile tests in 90 MPa hydrogen gas, in which coarse longitudinal cracks form, suggesting that the concentration of hydrogen at crack tips in 90 MPa hydrogen gas is higher than 80 ppm. It was also confirmed that fatigue crack growth rates were not accelerated by 80 ppm internal hydrogen although some faceted fracture surfaces composed of (111) γ formed.It is confirmed that STH2 has excellent properties not only in high pressure hydrogen gas but also in the circumstance of internal hydrogen of around 80 ppm.
著者
田草川 智秋 内田 英明 藤井 秀樹 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

近年、環境保護の観点から電気自動車(以下EV)と再生可能エネルギーへの期待が高まっているが、将来的なEVの大規模な普及に対して、大都市におけるEVの充電需要やそれに対する太陽光発電の重要性をシミュレーションにより明らかにする必要がある。本研究ではEVエージェントを実装した交通シミュレータを用いて、EVの普及による岡山市周辺の電力系統への影響を定量的に評価し、現状の太陽光エネルギーによる発電量と比較した。結果として、EVによる消費電力を太陽光発電によって安定的にカバーするためには充電時間の適切な誘導やEVの性能向上を行う必要があることを示した。
著者
柳井 都古杜 阿部 和規 山田 知典 藤井 秀樹 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

交通シミュレーションにおける入力データであるOD推定は結果を左右する指標として極めて重要である。従来OD推定は、確率論的利用者均衡配分モデル(SUE)を用いて行われていたが、近年計算機能力の向上により、交通施策の評価手段としてミクロ交通シミュレーションを用いた研究が増えている。本研究では、当該推定に伴う不確実性に関して、SUEによるものとミクロ交通シミュレーションを用いたものとの比較・検討を行う
著者
内田 英明 吉塚 裕生 藤井 秀樹 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

近年、環境負荷に対する関心の高まりから,電気自動車(以下EV)の導入が望まれている.しかし,ガソリン車に比べて航続距離の短いEVの普及には十分な充電設備の整備が重要であり,その配置計画についてはボロノイ分割等,定常的な交通流を仮定した手法が提案されてきた.本研究では交通量の変化する非定常な交通流においても有効な手法として,マルチエージェント交通流シミュレーションに基づく最適配置手法を提案する.
著者
吉岡 正和 山本 正之 藤井 秀樹 松本 由朗 菅原 克彦
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.1034-1039, 1985
被引用文献数
4 6

肝細胞癌(HCC)リンパ節転移の特徴を知る目的で,胆管細胞癌(CCC)を対象として1972~1981年の10年間における日本病理剖検輯報を集計し,統計学的検討を加えた.HCC 12,459例,CCC 2,048例の内,リンパ節転移はHCC 33.3%, CCC 67.6%で有意(p<0.01)にCCCで高率であった.血行性転移と播種はHC C59.4%, CCC 78.6%で有意(p<0.01)にCCCで高率であった.HCCにおいては,肝硬変併存9,679例(77.7%)と非併存例を比較すると,リンパ節転移率(24.6%, 43.4%),血行性転移と播種率(59.4%, 78.6%)は,共に肝硬変非併存例に高かった(p<0.01, p<0.01).リンパ節転移の広がり方としては,共に,領域リンパ節転移がなくて領域を越えたリンパ節に転移のある例がHCC 42%, CCC 34%にあり,肝臓の頭,尾方への拡大では,HCCはCCCに比べ頭方へ広がる率が高いが,領域リンパ節にのみ転移が止る場合,HCC, CCC共に大部分の症例で尾方への拡大であった.
著者
藤井 秀樹
出版者
京都大学大学院経済学研究科
雑誌
京都大学大学院経済学研究科Working Paper
巻号頁・発行日
no.J-19, 2001-10

本稿は、会計学とりわけ情報利用者指向的会計論の立場から、非営利組織の存在理由と活動環境のあり方について検討することを目的としている。