著者
藤本 由香里
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.474-483, 2015 (Released:2016-01-15)
参考文献数
37

Before the Japanese manga went global, it was adapted for each country. Even in the pirated editions, we can find specific adaptations in them, resulting from the need for printing. For example, the print style in which 4 pages are set into 1 page in China, and different craftsman who draw cover art for manga in Thailand. However, the most important problem to be solved was how to adapt manga, which involved reading from right to left, into the style of being read from left to right in languages such as English. This essay tells you how the book style of reading from right to left has become popular even in Western countries.
著者
松村 拓郎 三谷 有司 沖 侑大郎 藤本 由香里 石川 朗
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.364-368, 2014 (Released:2014-10-20)
参考文献数
26
被引用文献数
1 4

目的:肺炎は脳血管障害患者に好発する合併症の1つであり,その発生機序の多くが誤嚥性肺炎である.誤嚥性肺炎は口腔内細菌叢の誤嚥による侵襲と咳嗽反射や免疫能などの宿主の抵抗反応のバランスの崩壊によって発症するとされる.しかし,現在までの報告の多くが誤嚥や嚥下障害に着目したものであり,宿主抵抗に関する報告は乏しい.本研究では,嚥下障害を有する脳血管障害患者のみを対象として,誤嚥性肺炎発症における宿主抵抗の重要性について検討した.方法:脳梗塞または脳出血の診断を受け,回復期リハビリテーション施設4病院に新規入院した175名のうち,入院時点で嚥下障害を有していた76名(平均年齢74.7±8.4歳,男性29名)を対象とした.対象者を入院期間中の肺炎発症の有無により2群に分類し,2群間で入院時の特徴を後方視的に比較・検討した.結果:入院期間中に肺炎を発症したのは10名(13.2%)であり,そのすべてが65歳以上の高齢者であった.2群間の比較では性別,活動レベル,血清アルブミン,食事形態,嚥下障害重症度の項目で有意差がみとめられた(p<0.05).結論:本研究から嚥下障害を有する脳血管障害の肺炎発症要因として女性,臥床,低栄養状態,経管栄養,重度嚥下障害の存在が挙げられた.誤嚥性肺炎発症は嚥下障害と非常に密接に関係している一方で,臥床や低栄養状態などの宿主抵抗も重要な関連因子であることが示された.
著者
中山 信弘 田中 辰雄 藤本 由香里 白田 秀彰 大野 幸夫 今村 哲也 金子 敏哉 蘆立 順美 潮海 久雄 横山 久芳 前田 健 上野 達弘 島並 良 寺本 振透 小島 立 福井 健策 野口 裕子 三村 量一 桶田 大介
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

創作・流通・利用をめぐる環境の変化に対して現行著作権法の規定は、著作物に関わる多種多様な利害を適切に調整するためには硬直的に過ぎるとの視点にたち、著作権・著作者人格権の内容と制限に係る解釈論・立法論上の提言と、制度設計の基礎となるべき実証的・理論的な分析手法を提示した(これらの成果を論文集『しなやかな著作権制度に向けて」として刊行する予定である)。また出版者の権利のあり方に関する政策提言、著作権と刑事罰の運用に関する共同声明、シンポジウムの開催等、社会に対する情報発信・提言を積極的に行った。
著者
藤本 由香里
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

次の各地を訪れて、現地のマンガ文化の在り方、その中での日本マンガの出版・流通状況について、市場調査および出版社・関係者への聞き取り調査を行った(中国・香港、韓国・タイ・ベトナム・インドネシア・シンガポール、フランス・ドイツ・イタリア、アメリカ)。その結果明らかになったのは、海外、とくにアジアでは、マンガは書店ではなく、ニューススタンドや専門店で売られることが多いということと、学習マンガの意外な存在感である。これは、学習マンガだけは書店で売られるという理由が大きい。また、アジアで読み切りマンガの人気が高いのも、バックナンバーが買えないという理由も大きいと考えられる。
著者
藤本 由香里 石田 仁 ウェルカー ジェームズ 長池 一美
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

BL文化はいまや世界各国に広がりつつあるが、その受容のあり方は、それぞれの国で現実のLGBTが置かれた状況によって明らかな違いがある。本研究では、各国のBL文化受容の実態を調査するとともに、それぞれの国でのLBGTの現実とフィクションとの距離のあり方を焦点とする。同時に、日本国内でのBL読者と非読者との間のLGBTに対する認識の差異等についての社会調査を実施し、両者の協力の可能性を検討する。
著者
藤本 由香里
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.5_79-5_82, 2010-05-01 (Released:2010-10-07)
被引用文献数
1
著者
藤本 由香里 Jaqueline BERNDT 椎名 ゆかり 伊藤 剛 夏目 房之介
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本年度は、研究代表者の藤本が在外研究から帰国したため、これまで破竹の勢いで進んできた海外調査もイタリアのみとなった。しかし長年の調査の結果、日本マンガの海外展開のブレークスルーとなったのは1992年の台湾の著作権法改正であったことが明らかになり、その成果を含めた論文を「海賊版マンガから正規版への移行過程と残る諸問題――台湾とタイの事例を中心に」として共著で出版した(藤本)。これは本科研費の研究テーマ「Manga<Style>の海外への伝播と変容」にとっても基礎となる大きな発見であり、メンバー全員で共有した。また藤本はマレーシア、フィンランドの調査結果を調査レポートとして発表するとともに、ずっと調査してきた「マンガの読み方向」の問題を、ハワイの国際学会で発表した。一方、欧米各国を巡回する「マンガ北斎漫画」展の監修者であるベルントは同展覧会の巡回に伴ってカタログに解説を書き、各国の国際学会やシンポジウム等に招かれ、意欲的に多数の発表を行った。「描く!マンガ展」の監修者である伊藤剛も、同展の国内巡回に伴いゲストレクチャーを行い、夏目は中国・タイ・イタリアで行ったアンケートの分析を続けるとともに、論文や講演を通して「マンガ表現論」の再考を行った。本年度、椎名はもともとのフィールドであるアメリカでの分析に対する対象項として、逆に日本における海外コミック受容の言説史の調査を集中して行い、本科研費の研究会で発表した。また本年度は、アメコミの表現とマンガスタイルがミックスされた作風で知られ、その形式で描かれてハリウッド映画化もされてヒットした『スコット・ピルグリム』の作者であるブライアン・リー・オマリーを招いて、椎名を聞き手として明治大学で大学院特別講義を行った。講義自体は明治大学大学院の授業の枠を使ったが、終了後も引き続きオマリー氏に話をうかがうことができ、貴重な機会となった。