著者
鈴木 翔 須藤 康介 荒川 智美 寺田 悠希 澁谷 功太郎
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.103-116, 2012-03-10

The purpose of our study is to make clear the significance of a boyfriend or girlfriend for junior high school students. For this purpose, we firstly investigated the determining factors of having a boyfriend/girlfriend, and then clarified the effects of the fact that one has a boyfriend/girlfriend on their self-consciousness. As a result of our analyses, we got following two findings. First, there are various factors which determine whether junior high school students have a boyfriend/girlfriend or not, and the factors differ according to each student's gender. Furthermore, the levels of academic accomplishment of the school also make a difference. Second, when we analyze the effects of that fact on their self-consciousness, it is necessary to consider not only the very thing that one has a boyfriend/girlfriend or not, but also if she or he is likely to have a boyfriend/girlfriend. Our analysis suggests that a success in love for girls in junior high has a more complex meaning compared with that for boys.
著者
鈴木 翔 須藤 康介 荒川 智美 寺田 悠希 澁谷 功太郎
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.103-116, 2012-03-10 (Released:2012-04-05)

The purpose of our study is to make clear the significance of a boyfriend or girlfriend for junior high school students. For this purpose, we firstly investigated the determining factors of having a boyfriend/girlfriend, and then clarified the effects of the fact that one has a boyfriend/girlfriend on their self-consciousness. As a result of our analyses, we got following two findings. First, there are various factors which determine whether junior high school students have a boyfriend/girlfriend or not, and the factors differ according to each student's gender. Furthermore, the levels of academic accomplishment of the school also make a difference. Second, when we analyze the effects of that fact on their self-consciousness, it is necessary to consider not only the very thing that one has a boyfriend/girlfriend or not, but also if she or he is likely to have a boyfriend/girlfriend. Our analysis suggests that a success in love for girls in junior high has a more complex meaning compared with that for boys.
著者
大谷 由香 師 茂樹 小野嶋 祥雄 河上 麻由子 榎本 渉 吉田 慈順 野呂 靖 村上 明也 西谷 功
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

「唐決」とよばれる日中間を往来した仏教の教義に関する書簡を中心とし、国や地域、文化を越えた仏教教義の問答内容と歴史的背景の分析を通じて、「仏教東漸」とは異なる東アジア仏教の相互交流の実態を明らかにする。本研究では、地域・時代・分野を別とする仏教学者と、対外交流史を専門とする歴史学者が共同研究を行う。これによって学術分野を超えた東アジア仏教史全体を俯瞰するための新たな視点の獲得を目指す。
著者
中谷 功治
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

平成15年度の研究成果として,8世紀中葉から9世紀初頭にかけてのタグマとは,いまだ国家における「中央軍」としての役割を果たすまでには至っておらず,むしろその司令官を中心として帝国政府の政治過程に深く関わるなど,皇帝あるいはそれを擁立しようとする勢力の手先となって活動する「近衛連隊」と呼ぶべき存在であったことが判明した。以上の成果を受けて,本年度は「近衛連隊」としてのタグマのその後の展開を考察することにした。その際に注目されたのがタグマの兵力規模の問題である。W・トレッドゴールドは,同時代に活躍したイスラム圏の地理学者のデータをもとにして,9世紀初頭に整備された4つの騎兵タグマ(近衛連隊)のそれぞれが4000名,合計1万6千の兵力を擁していたと推計した。これに対してJ・ハルドンからは,これは余りにも大きな見積もりであり,タグマは首都近郊に駐屯するより小規模な集団であると反論がなされている。本研究では,時代はやや下って10世紀となるが,実際の帝国による遠征の軍備・人員を詳細に記録した『ビザンツ帝国儀式について』に収められている記述に注目した。そこに登場するタグマの兵力は,各々の連隊ごとに数百名程度であり,記述内容からタグマごとの総兵力はせいぜい1千名前後であるとの推計が妥当であることが判明した。つまり,十分な整備がなされた時期のタグマの全兵力は4〜5千名前後となるのである。ここからは,トレッドゴールドの推計は修正を求められることとなり,あわせて当時においてさえタグマを「中央軍」といった独立した決戦兵力と見なすことはふさわしくない,との結論が導き出せるのである。
著者
中谷 功治 Koji Nakatani
雑誌
人文論究 (ISSN:02866773)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.1-13, 2013-05-20 (Released:2016-12-01)
著者
長坂 侑里 中堀 祐香 阿部 隼人 中川 智史 山口 諭 馬場 俊見 川上 純平 山崎 武志 萩谷 功一
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.5-13, 2022-02-25 (Released:2022-03-25)
参考文献数
21

本研究はタイストール(TS,126,492頭),フリーストール(FS,88,851頭)および放牧主体(GZ,3,989頭)において,ホルスタイン雌牛の体型形質と在群期間(HL)の関係を調査した.データは1993から2008年の間に初産分娩した雌牛の体型審査記録から初産次の体型6形質(肢蹄得率,胸の幅,鋭角性,乳房の懸垂,乳房の深さ,前乳頭の配置)であった.各飼養形態において,体型形質におけるHLの最小二乗平均値(LSMHL)を比較した.FSとTSの肢蹄得率が高いほどLSMHLは高かったが,GZの肢蹄得率が79以下のとき,LSMHLは一定の値を示した.すべての飼養形態において,乳房が浅いときおよび乳頭が中央に位置するとき,LSMHLは高かった.FSおよびTSにおけるLSMHLは,多くの形質で近似したが,GZにおいて低い肢蹄得率でHLに大きな影響を与えない点が他と異なった.